ジャパンカップの調教傾向について


ジャパンカップの過去5年の好走馬の調教傾向については次のとおりです。

①勝馬は調教本数がアーモンドアイを除き標準以上で、最終追い切りでW最速に該当しているか、坂路で4ハロン51秒台より速い時計を出している馬だった。
②好走馬の調教タイプは併用調教の馬が多く、次いで坂路単一調教の馬が2頭、トラック調教はアーモンドアイだけだった。
③最終追い切りは上がり1ハロンは最速の馬が多かった。

ということで、最終追い切り前の段階での調教本数や調教タイプを見ていると、有力馬と思われている馬に調教本数が少なくなりそうな馬がいました。それはダノンベルーガとリバティアイランドです。

まずダノンベルーガですが、中3週というレース間隔で日曜日までの段階で調教本数1本ですので、最終的に調教本数2本になると思われます。ダノンベルーガの近走は、日曜日に坂路で追われることが多く、好走時も同様のパターンが多いです。今回は木曜日に速い時計を出して以来時計を出しておらず、天皇賞(秋)のダメージが残っているのかな?という感じがします。最終追い切りの動き次第ではありますが、現時点では不安があると思われます。

次に人気の一角であるリバティアイランドですが、中5週のレース間隔で日曜日までの段階で速い時計を2本と少なく最終的に調教本数3本になると思われます。リバティアイランド自体は阪神JF、桜花賞、オークスと調教本数少なめで勝利していますが、前述のレースでは日曜日に速い時計を出していましたし、少なめの本数といっても1本少ないくらいでした。今回は日曜日に速い時計を出しておらず、速い時計も2本少ない状態です。最終追い切りでW最速となれば見限れ無いかもしれませんが、古馬との初対戦でいつもと違う調教過程というのは不安が無いとは言えません。

他に調教本数が少ないのは、エヒト、スタッドリー、トラストケンシン、パンサラッサですが、パンサラッサは11月19日にCW6ハロンで自己ベストを1秒更新しており、状態は良さそうです。

他の馬は調教本数が標準以上になりそうですが、その中で注目したいのがドウデュースです。ドウデュースはこれまで併用調教で出走していましたが、今回は距離を意識してか、CWのみで仕上げられて来ています。しかも中3週という短いレース間隔の中で既に速い時計を6本出しており、最終的に7本の調教本数になると思われます。この変化が良い方にでれば侮れないと思います。

他の馬では、イクイノックスとスターズオンアース、タイトルホルダー、ディープボンド、インプレス、ショウナンバシットともに調教本数は多め以上で併用調教になりそうですので、現時点では調教的に不安は無さそうです。

現時点では前走で強い競馬をしたディープボンドに注目しています。

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