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チャンピオンズカップの調教傾向と考察について
先週のジャパンカップは、実力のわりに人気の無かったドゥレッツァを本命にして、ドウデュースに完敗の2着同着と悔しい結果となりました。
今週はチャンピオンズカップを含めて3重賞がありますが、今週はチャンピオンズカップだけを予想しようと思っています。
それでは、チャンピオンズカップの過去6年の調教傾向を見ていきましょう。
①3着以内に好走した馬は、調教本数が標準以上追われている馬が18頭中15頭と多かった。調教本数が標準より少なかった馬は、最終追い切りを坂路で51秒台より速い時計を出していたか、上がり1ハロン最速だった。
②3着以内に好走した馬の調教タイプは併用調教の馬が18頭中15頭と最も多く、次いで坂路単一調教の馬が3頭だった。
③3着以内に好走した馬の最終追い切りの場所は栗東坂路が18頭中12頭と最も多く、関東馬ならWコースが3頭か美浦坂路が1頭、関西馬ならCW・DPが各1頭だった。
④勝馬は標準以上の併用調教の馬が6頭中5頭と最も多く、残りの1頭は調教本数が標準以上の坂路単一調教だった。
ということで、チャンピオンズカップを好走する馬は、調教本数が標準以上の併用調教だった馬と言えそうです。
今回の出走馬で、上記の傾向に該当する馬を挙げると、
クラウンプライド(乗り込み併用坂路主体)
レモンポップ(多め併用)
ペプチドナイル(標準併用)
ドゥラエレーデ(多め併用)
ウィルソンテソーロ(多め併用坂路主体)
アーテルアストレア(乗り込み併用)
スレイマン(標準併用坂路主体)
グロリアムンディ(標準併用)
ガイアフォース(多め併用坂路主体)
出走馬16頭中9頭が好走調教に該当しました。
この内、過去6年の勝馬は3歳馬のルヴァンスレーヴとクリソベリルを除いて全て調教本数が標準より多い併用調教の馬でした。
上記の9頭の内、調教本数が多め以上だった馬は、
クラウンプライド(乗り込み併用坂路主体)
レモンポップ(多め併用)
ドゥラエレーデ(多め併用)
ウィルソンテソーロ(多め併用坂路主体)
アーテルアストレア(乗り込み併用)
ガイアフォース(多め併用坂路主体)
の6頭となりました。
この中から勝馬を選んでいきたいと思います。
3着以内に好走した馬の、最終追い切りの場所は栗東坂路が最多でした。
上記の6頭の内、最終追い切りが栗東坂路だった馬は、ドゥラエレーデ、アーテルアストレア、ガイアフォースの3頭でした。
この3頭の内、アーテルアストレアは4ハロンの時計が53.6秒と遅く、上がり1ハロン最速ではありませんでした。そのため、アーテルアストレアは消しとします。続いてドゥラエレーデは4ハロンの時計が遅いものの、上がり1ハロンは最速でした。そのためドゥラエレーデは相手に残します。
本命はガイアフォースとします。
ガイアフォースは、1週前追い切りで自己ベストを更新する4ハロン49.8秒という速い時計を叩き出しました。重馬場で行われた最終追い切りでもほぼ馬なりで4ハロン51.6秒と速い時計を出しています。しかも上がり2ハロンは12.0-12.0という切れ味を発揮し、万全の仕上がりと言えます。
不利と言われる大外枠に入ってしまいましたが、逆に包まれることもなく、良いポジションが取れるのではないかと考えています。
セントライト記念以来の勝ち星に期待したいところです。
対抗は、ここが引退レースとなるレモンポップとしました。
1週前追い切りでは、南Wで坂井騎手が騎乗して、直線で追われると併走馬に力強く先着しました。
最終追い切りは単走でしたが、動きは良く状態に心配ないと考えています。
短穴はペプチドナイルとします。
ペプチドナイルの調教タイプは標準併用ですが、最終追い切り前の11月23日に坂路で4ハロン51.2秒と速い時計を出し、最終追い切りも4ハロンは56.2秒と遅いものの、上がり1ハロン最速で11.9秒を出しました。
併せ馬で先着しましたし、状態は良いと判断しました。
相手には、勝馬候補に挙げたクラウンプライド、ドゥラエレーデ、ウィルソンテソーロの3頭と、標準併用だったスレイマン、調教本数は少ないものの、調教の動きが良く最終追い切りはW最速に該当したセラフィックコール、中1週ながら入念に乗り込みをされているテーオードレフォンを加えます。