函館記念の調教傾向と考察について
先週の七夕賞は、調教の動きが良かったレッドラディエンスから馬券を買うも、単勝のみの的中となりました。自分の馬券の的中率を見ても当たるのは単勝と馬連が中心で、買い方としては単勝と馬連、他に買うとしても馬単が良いようです。どうしても欲が出てしまい3連系の馬券を買いがちですが、今回からは単勝と馬連を中心に勝負していこうと思います。
さて、それでは函館記念の調教傾向を見ていきたいと思います。
①好走馬の全ては最終追い切りで上がり1ハロン最速を出している馬だった。調教タイプはトラック単一調教が11頭と多く、併用調教が7頭となっている。
②3着以内に好走した馬は標準前後の本数を追われた馬が多く、多めは4頭、標準が6頭、少なめが8頭だった。
③3着以内に好走した馬は、エアアンセム(弥生賞4着、ホープフルS(OP)1着の実績あり)を除いて過去に重賞で3着以内に好走していたか、重賞初挑戦の馬だった。
④3着以内に好走した馬は、2000mの距離で複勝率50%以上か、複勝率50%未満の馬は2000mの重賞で連対実績があったか3着以内2回以上の実績があった馬だった。
⑤勝馬はハンデが54~57キロの馬だった。
北海道の函館で開催されるということもあり、牧場から直接函館競馬場(一部札幌競馬場)で調教される馬が多いためか、トラック単一調教の馬が多くを占めています。
調教の本数も標準〜少ない馬が多く好走しており、勝馬もこのグループから出ています。先週の七夕賞でも好走した馬が多かった併用調教馬は、過去6年の内2回しか勝てていないのも函館記念の特徴です。
ということで、基本的には北海道のみで調整されていて、調教本数は標準〜少ない馬から勝馬を選ぶのが良さそうです。
それでは、函館記念に出走する馬の調教タイプを確認してみましょう。
サヴォーナ:多め併用
オニャンコポン:標準トラック
エンパイアウエスト:少なめトラック
グランディア:標準併用坂路主体
サンストックトン:多めトラック
リカンカブール:多め併用
エミュー:標準トラック
プラチナトレジャー:標準トラック
アウスヴァール:多めトラック
トップナイフ:乗り込み併用
アケルナルスター:標準トラック
ホウオウビスケッツ:標準トラック
デビットバローズ:標準トラック
ハヤヤッコ:乗り込みトラック
チャックネイト:乗り込み併用
マイネルクリソーラ:乗り込み併用
調教傾向の①と②にあるように、調教タイプはトラック単一調教の馬が多く好走しており、調教本数も標準以下の馬が18頭中14頭とトラック単一調教で調教本数が標準以下の馬が好走する傾向にあるようです。
今回の出走馬の中でその条件に該当する馬は、
オニャンコポン:標準トラック
エンパイアウエスト:少なめトラック
エミュー:標準トラック
プラチナトレジャー:標準トラック
アケルナルスター:標準トラック
ホウオウビスケッツ:標準トラック
デビットバローズ:標準トラック
の7頭となりました。
この7頭の内、傾向③にあるように過去に重賞で3着以内か重賞初挑戦の馬は、
オニャンコポン
エンパイアウエスト
エミュー
ホウオウビスケッツ
の4頭となりました。
そのため、プラチナトレジャー、アケルナルスター、デビットバローズは消しとします。
また前走が巴賞だった馬は、オニャンコポン、エミュー、アケルナルスター、ホウオウビスケッツ、デビットバローズの5頭でした。巴賞に出走した馬で2000㍍の距離での成績を比べてみると、エミューは2000㍍で好走歴がなく、アケルナルスターとホウオウビスケッツは3着以内率が50%を切っていました。そのため、エミュー、アケルナルスター、ホウオウビスケッツは消しとします。
結果として残った馬は、オニャンコポンとエンパイアウエストとなりました。
また、土曜日函館の2ターンの時の馬場傾向は私が見るところ内有利な馬場(やや内?)でした(※馬場傾向が変わることがあるので、日曜日の函館5レース、6レースが2ターンのレースなので確認したほうがいいと思います)。
トラック単一調教の馬以外には、併用調教の馬がいますので、続いて併用調教馬について考えてみたいと思います。
今回の出走馬で調教タイプが併用調教だった馬は、
サヴォーナ:多め併用
グランディア:標準併用坂路主体
リカンカブール:多め併用
トップナイフ:乗り込み併用
チャックネイト:乗り込み併用
マイネルクリソーラ:乗り込み併用
の6頭となりました。
併用調教馬も、標準の本数から勝馬が出ていますが、多め以上の本数の馬は2~3着となっています。
1頭ずつ見ていくと
サヴォーナは、多め併用と勝馬の調教タイプから外れていますし、2000m以下の成績より2400m以上の成績が良い馬であり、洋芝のコースも初めてとなります。前走の天皇賞(春)も馬場傾向にマッチしたレースをしての0.7秒差6着ですので、完敗といえる内容ですし、これで1番人気となれば強く推す理由になりません。買っても押さえ程度で良いと思っています。
グランディアは、前走のエプソムCで0.6秒差の6着。レーベンスティールには完敗ですが、2着馬とは0.3秒差ということでそこまで敗けたという感じではありませんが、2000mの実績が5割を切っており、2000mの重賞での連対がないことから消しとします。
リカンカブールは、今年の中山金杯を買ったことが評価されてのハンデ58㌔だと思いますが、少し見込まれたと思われる斤量となりました。1週前追い切りの動きは良かったと思いますが、最終追い切りは前進気勢を感じず、気性の難しさが出た感じです。ハンデの58㌔の馬の好走歴が無いことから、消しとします。
トップナイフは膝の手術明けの一戦ですが、入念に乗り込まれており、いきなりでも動ける状態だと思います。2000mの実績もホープフルS、弥生賞で共に2着と問題ありません。
チャックネイトは、AJCC勝ちがありますが、2000mの実績は1戦しかなく3着でした。好走するもなかなか勝ち切れない馬でもあり、今回は最終追い切りが軽めで1週前追い切りで仕上げたという内容でした。前走の天皇賞(春)でも馬場傾向と真逆の競馬をしたとはいえ敗けすぎの感は拭えませんし、デキも天皇賞(春)のほうが良かった印象を受けことと、内有利な馬場だとすると、この枠も歓迎できないので消しとします。
マイネルクリソーラは、中山金杯と中山記念で馬場傾向と真逆の競馬をしながらも掲示板に載ったように力はここでも通用すると思います。実際に距離ロスが無ければ、中山金杯は勝っていた思われる内容だけに、実際の勝馬のリカンカブールより2㌔も軽い斤量は有利であり押さえには入れておきたい馬です。
最後にトラック単一調教馬でサンストックトンとアウスヴァールが多めトラックでしたが、重賞での3着以内が無いことから消しとします。
結論として、本命はオニャンコポンとします。
この中間は、ハミを替えたことと舌を縛ることにより操縦性が向上。2000mは京成杯勝ちがあり、皐月賞6着、福島記念4着など重賞実績もバッチリ。前走は直線で上がり最速の脚で追い込むも2~3着馬とは0.1秒差。前目で進めた馬が上位を占めたレースで他馬より重い斤量を背負いながらの好走で、馬具を替えたことによる前進を期待します。
対抗はトップナイフとします。
重賞勝ちこそ無いものの、重賞で2着4回の実績はここでは上位といえる内容です。惨敗したのはいずれも2400m以上のレース(ダービーと菊花賞)で、2000m以下のレースでは2-4-1-3の成績であり、洋芝の札幌記念を2着したことを考えれば、ここでも勝利する可能性もあると考えています。
馬券はこの2頭を中心に、トラック単一調教馬で残ったエンパイアウエスト、併用調教馬からサヴォーナとマイネルクリソーラを押さえに買いたいと思います。
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