縄文ZINE12号パワープレゼン
縄文ZINE12号の配布がスタートして1週間。ほとんどの配布場所で配布が開始されました(はずです。こちらからは送りました)。まだ100%ではありませんが、95%以上は行ってるはず!
配布先はホームページから
縄文ZINEという雑誌は、縄文時代のことばかり載っている雑誌ですが、その佇まいは、縄文時代の鹿が、肉、皮、角と捨てる部分がなかったように捨てネタなし、貨幣経済ではなかった縄文時代のように値段の付いていないフリーペーパーで。ページの密度も圧力鍋の中のように煮崩れするほどぎっしりと詰まっています。
でも、「縄文?僕には関係ないね」だとか。「縄文?ちょっと今、BTS聞いてるんだけど」なんて人ももちろんいるだろうということで、そんな縄文ZINE12号のパワープレゼンをこのnoteでやってみたいと思う。
俳優の井浦新さんと縄文で盛り上がれる。
そう。今号は井浦新さんが表紙。そしてインタビューも収録。普段はなかなか聞けない井浦さんが縄文の話をめちゃくちゃ喋っています。井浦さんもかつては「明るい陽の下で縄文の話」したらいけないんじゃないかと思っていたくらいの縄文の話。そんなインタビューができるのはこの雑誌、縄文ZINEだけ。だから絶対に読むべきなのだ。
縄文は茶色くない!
縄文界隈で最近話題のあの前田遺跡の赤と黒にカラーリングされたカッコ良すぎの土器片や縄文時代にあったかも知れないカラーチャートまで!今号の特集は「縄文のテーマカラー」もし、縄文時代に茶色で地味な印象を持っていたとしたら、その印象は一変するはず。だから絶対に読むべきなのだ。
世界初!石皿の家電風新聞広告掲載
何を言っているかさっぱりわからないかも知れないが、そういうことだ。その重要さの割にはあんまり注目されない石皿を縄文ZINEなりにしっかりとフィーチャーしてみた。この一家(一竪穴住居)に一台の石皿は今でいえば家電みたいなものかもしれないということで、家電風の広告パロディ企画にしてみました。記事中のQRコードをリンクすると、縄文ASMR、石皿のメロディが流れるおまけ付き。石皿なめんな!という気持ちを込めた企画です。だから絶対に読むべきなのだ。
ちなみに石皿、意外と高い音がする。
斎藤潤一郎先生の漫画が読めるのはジャンプと縄文zineだけ!
あの名作『死都調布』の斎藤潤一郎先生の描き下ろし縄文漫画『武蔵野』も収録。マツコ・デラックス笑わせ、海外で評価されつつある斎藤潤一郎先生。連載4回目は時間の間を行ったり来たりのSF超大作(2ページ)縄文漫画。絶対読んでくれよな!
JOM(1)ONグランプリ開幕!
今号の縄文ZINEは最初から最後までなぜかの漫才尽くし。もしあの漫才師が縄文時代でネタをやってみたら…という架空のネタモノマネが不要不急に大充実。
なぜかといえば、去年のM1面白かったなあ、との編集部の超個人的な嗜好がその原因ですが、何はともあれ、JOM(1)ONグランプリを開催してみました。だからお笑い好きも、絶対に読むべきなのだ。
縄文の女神が多すぎる!?
ちょっとでも縄文時代の土偶のことに興味がある人は知っているだろう。縄文の土偶には女神が多すぎるのだ!
縄文の女神に仮面のビーナス。山形の縄文のビーナスに、足助のビーナス。四国には女神石、井戸尻には始祖女神像。
第二特集はその縄文の女神が多すぎる問題に果敢に切り込むジャーナリスティックな企画。縄文好きになりたての人がまず混乱するのがこの女神とビーナス問題なのだ!あとイラストがかわいいので絶対に読むべきなのだ。
好評連載の未来考古学も充実の二本
この企画は、何万年後かの未来の考古学者が、何万年前の遺跡(つまりは現在)から発掘された遺物について検証するという、ちょっとしたSF風味の考古学的思考実験企画で、今号にはcase9と10が収録されています。
case9は二枚の長方形の布。現代の日本人なら誰もが知っているいわゆる「アベノマスク」これが何万年後に発掘されたら未来の考古学者はなんと考察するのか、なぜ2枚組なのか、なぜ未使用のものが多いのか!なぜサイズが小さいのか…⁉︎ 安倍さんさあ、あんまり未来人を困らせないでくれないか。
もう一本は郵便ポストを考察!こちらは読んでのお楽しみ!
広告もほとんど縄文だ。
さすが縄文の雑誌、広告も「ほとんど」縄文だ。
表3には『井戸尻 第9集』の広告が目をひく。これは井戸尻考古館の出している展示解説集。これ最高なので、いつか別の記事でnote書こうかなと思っているくらいなんだけど、今までにこんないい感じの縄文広告があっただろうか。正直に言えばこの広告も編集部で作っているので、こんなに「らしい」仕上がりになっているのです。それはそれとして、『井戸尻 第9集』は縄文好きは全員持っておいたほうがいいよ!
他にも是川縄文館や十日町市博物館、浅間縄文ミュージアムは最近館にやってきためちゃくちゃ精巧に作られた縄文人ゆきえの紹介なども、
それから古墳の企画展の広告を出しているのは登呂遺跡博物館。縄文のアクセサリーの広告や、メチャかわいい縄文の刺繍やグッズを出している京東都、そして、今だにその正体が編集部にもよくわかっていないハリマ大王国からの広告も掲載されている。他にも縄文広告がいくつも掲載されて、それを見ているだけで、血中縄文濃度が上がるくらい。だからこそ絶対に読むべきなのだ。
他にもケロッピー前田さんの縄文タトゥーの記事や、函館を走っている縄文バスの記事、連載の縄文小説「This Boy」は飛ばしまくっているし、パロディーにパロディーを重ねてよくわけのわからなくなっている、小さな漫画も収録。