あなたにもヒスイの大珠を。
縄文時代、ヒスイはものすごく重要な石でした。糸魚川や河口で拾われたヒスイの原石は縄文人の手によって加工され、アクセサリーや威信財に仕上げられていました。全国、そしてそれらは南は九州から北は北海道の多くの拠点集落に「仲間の印」として流通していきました。ヒスイの産地は糸魚川に限らないのですが、縄文時代に流通していたもののほとんど全ては糸魚川産と言われています。北海道や九州は簡単な距離ではありません。それでもヒスイはその距離や文化圏を超えていきました。
その中でも特に重要だとされているのがヒスイ大珠という大ぶりなヒスイ製品だ。紐を通しネックレスの大ぶりなペンダントヘッドのように使われていたと言われている。もちろん多くは出土していない。縄文人にとっても貴重なアイテムだっただろう。
次の写真は山梨県の三光遺跡から出土のめちゃくちゃ綺麗な鰹節型のヒスイ大珠と青森県の三内丸山遺跡から出土の丸いヒスイ大珠。
縄文人の憧れのアイテムであるヒスイの大珠。いつかは僕も身に付けたいと常々思ってたわけだけど、
先日、糸魚川市にあるフォッサマグナ博物館に行き、あるアイデアを思いつき、ついに僕もヒスイの大珠持ちになることができたのだ!
そのアイデアとは…
現代の祈りの道具といえば…
これだ。
ヒスイの大珠よりも少し大きいいつも身に付けているもの。現代人が身につけていなければ不安になるくらい「祈り」が込められている道具。そう、「スマホ」の待受をヒスイの表面の写真にしてしまえば良かったのだ!
それからというもの、僕のi(shi)Phoneのガラス質の画面はヒスイとなり、触るたびに丹念に磨かれた石の質感を感じ、ついついいつまでも用もないのに触ってしまう。ここに来てスマホは現代のヒスイの大珠になることができたのだ。
以下に今回使った写真を置いておくので好きに使ってみてください。ここだと圧縮されてしまうかもしれないので、ツイッターの方にもう少し綺麗な写真を置いておきます。
ヒスイの大珠仕様のi(shi)Phoneで何かの祈りまで叶いそうです。さしあたってはコロナをなんとかしてくれ、とお願いしています。