夕日目に染みるのに直視したくなる
お米の稲の田植えって1日や2日くらいで完了するもんなの?
田植えしたてどころか、結構りっぱなサイズ育ってる風に見えるんですけど。ちょっと引く...
在宅勤務なって、3ヶ月目。在宅始まった頃は家に引きこもりっきりでも上司には常に見張られてるような気がして、昼休憩を15分長く取るだけでもヒヤヒヤしていた。
パソコンは会社のを持ち帰ってもシステムが使えなくて、とりあえず会社の商品について一日中動画やらテキスト的なものを見ながら勉強をしょていたのが段々とダレてきて、
予約制動画セミナーを音を消して垂れ流しにし、自宅のiPadでアメリカの医療ドラマにハマりながら、毎日お裁縫に勤しんで、それでもお給料が振り込まれるなんて 思い通りの生活が必然のように引き寄せた自分に特別な能力でもあるんじゃないか と思えてきた。
好きな事しかしない、楽ちんな生活の中で、その日の最後に上司に報告する日報だけが とてつもなく憂鬱だった。
緊急事態宣言が解除となり、毎日の出勤形態に戻ったときに極力スムーズに延滞した仕事の対応ができるように会社のシステムや商品に関する知識を無理やり脳みそに詰め込んでるフリをした日報を書く。(日報といっても、メール文にその日何をしたかを書くだけの)
それに対して次の日上司からのコメントが返信される。
コロナ影響による延滞の対応に追われているのか上司から日報の返答が来ない日がちらほらとあり、私の方も日報自体 提出しない日もちらほらあった。
このまま、在宅中に全く仕事してない事が会社にバレてクビにしてくれた方が楽なのに と何度も願った。私は4月からの1年契約で、会社の都合で契約解除してもらえれば、不当解雇で契約期間内の給料が不労で貰えるはずだ。
在宅勤務が終われば、私も延滞となった案件の対応に追われる事になる。過剰な残業と鳴り止まない電話、山積みになった書類に返答のこないクライアントへの督促...
想像したさけでもうんざりする。胃液がこみ上げてくるような言われようのない憂鬱感。
それが心の片隅にひっそりといるだけで、一日に中のたかが数分間の日報作成すら、自分の身体よりも大きな岩が背中に乗っかったような重みに押しつぶされそうになる。
辞めたい。とにかく仕事の会社の全てから解放されて自由になりたい。
こんなとき、1番相談に乗ってもらうのは姉で。
こんな状況でも契約切られる事なく在宅で給料もらえてるうちは辞めない方がいい、こんな都合いい事はないじゃないか と言われ、理論的には理解できても まだ解放されてはいけないのかと気が遠くなった。
そんな、言葉でもどう表現したらいいのかよくわからない贅沢なフラストレーションを抱え過ぎて、急に体が動かしたくなり 散歩に出てみた。
とにかく南の方へ歩き進んだ。通っていた中学校がまで来てしまった。しっかりしまいこんでいた記憶が、私に自殺願望を与えた中学時代の記憶がじわじわと蘇り 嫌な気分押し寄せる。
その傍らに見える、美しい夕日。私の悲惨な記憶を温度の高い光がゆったりと溶かして行く。
まるで引っ張られるかのように歩き進めて、中学校の向こう側へと歩き進めた。
私実家の付近は、ところせましとマンションやら新築やらが立ち並ぶようになり、それに合わせてか飲食店やらパチンコ屋やら美容院なんかも所狭しと立ち並ぶようになり、統一感のかけらもない 視界に毒素でも送り込むようながちゃがちゃとした街並みにうんざりしていたのに、うんざりしてる事にすらなれ始めてる所でもあった。
その地獄の生活を送った中学校の向こう側。当初、なぜこんなにも素晴らしい光景がある事に気付けなかっただろうか。
一面に揺れる小麦たちが沈みかけの夕日に照らされて黄金に輝き不規則に揺れ動く。見え隠れするスズメ達のなんとも可愛い高い声。
トトロに出て来そうなレトロ感たっぷりの井戸、丁寧に植えられた野菜の畑、訛り強いおばちゃん達の話し声。
自然が作り出だした完璧マッチちた美しい光景。
あの頃は自分の顔を隠すことに必死だった。怖くて、逃げたくて、死にたくて、
醜い自分がこんなにも美しい光景に気づくことできなかったんだ。
無駄な時間を過ごしてきたな。。。しみじみとそう思いながら、日が暮れてもiPhoneに保存した音楽が聴きたくてとにかく歩いた。
たかが散歩、都合よく言えばウォーキング。毎日、あの小麦畑の夕日が見たくてたまらなくなり、雨の降らない夕方はとにかく歩くようにした。
明日からゴールデンウィークに入るという時、散歩の帰り道に上司から電話が入った。
まずい、定時の時間過ぎたばかりなのに家にいない事がバレてしまう。そう思って電話は取らないようにしたが、クビにして欲しいとあれ程願っていたのに上司に失態がバレる事を恐れている自分がいる。
そして、また胃液のこみ上げる憂鬱感。
もしかしたら、契約解除になるという朗報だから わざわざ電話をして来たのかもしれない。
無理やりポジティブに思考回路を変換したつもりで折り返し電話をいれたが、願いは届かなかった。
遠隔操作できるパソコンを宅配便で送るから、持ち帰ったパソコンをゴールデンウィーク明けに会社に届くように送って欲しい と。
つまり、会社は引き続き私を雇用するつもりで、家にいようが給料以上の仕事をさせるつもりなのだ。愕然とした。
郵送する間、どうにか宅配業者のミスでパソコンを無くしたり壊したりなんかして 私が仕事出来ないようにしてくれないかと願いを飛ばしたつもりだったけど、うまいことクロネコヤマトには届かず どこか宇宙の彼方にでもフライングで飛んで行ったのだろう。
緊急事態が解除され、殆どの従業員が通常の勤務に戻った。殆どどころかほぼ全員。
それでも私は図々しく在宅勤務を希望し、とりあえず今月いっぱいで在宅勤務ポジションは確保してるものの、仕事にパートナーから不定期に何度もかかってくる電話に何度もヒヤヒヤさせられ、安易にサボれなくなってしまい、タイムカードも義務化され、自由な外出は制限されてしまった。
その上、梅雨入りとなり、更に私のお散歩出来る機会は激減し ストレスを感じ始めたのか過食気味になり腹痛を起こす癖がついてしまった。入社してからのストレスで日に日に増して行く体重がお散歩効果で面白いように減って行ってたのに、停滞してしまうじゃないか。
やっぱり会社員なんて、何もいい事はない。人間を癌にさせる最強の毒素ではないかと、このまま続けていたらストレスからくる暴食と胃痛からくる嘔吐で 胃の中が出血しポリープでもできて胃癌になって会社に殺される ととにかく会社を呪ったのだが。
なんとも以外なミラクルが起きた。今年の12月からしか貰えないと言われたはずのボーナスが振り込まれていた。
臨時収入サイコー!!!
通常であれば、年末の方がボーナスは多く貰えるらしいじゃないか。
やっぱり、私は割りかし、ラッキーな人間なのかもしれない。
そんな事思えるくらい自分は単純なのだが、お金が入ってくる事でものすごーく気分が良くなる、多く所持する事によって安心感が生まれる。
金持ちを白い目でみたり、お金をもらう事に対して謙遜したり、汚いって思ったりするのは私にとって全くの無縁になって来たらしい。
昨日、寝る直前に受取ったメッセージ、
「これから、始まる」
数ヶ月前は、「これは何かの始まりにしか過ぎない」だったなぁ。
お金だけじゃ幸せになれないって?お金で気分上がりましたけど。幸福感、でましたけど。
梅雨で鬱々とした気分の中、曇っていたって雫の集団が天から降って来なければ散歩には行ける、そして気分さえ上がればお金は自動的に入ってくる。
うわぁー 楽しみだぁ〜♡