それでも忘れられない君へ。④
綾は自分の席につき、スマートフォンのタイマーを10分にセットする。スケッチブックと鉛筆を握り、足を組みながら鉛筆でアタリを取りはじめる。
加奈子は「何をしてても良い」と言われたとて、何をすれば良いのかがわからない。とりあえず、綾が何を描いているのかを後ろから覗き込んでみることにした。
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