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【学芸員資格】博物館教育論レポート

あなたの居住/活動する地域の美術・博物館において実施されている教育普及事業の事例を調査・体験しなさい。それを踏まえ、教育的配慮という観点から、それらの活動の学びの意義と独自性、および博物館教育の展望についてあなた自身の考えを述べなさい(3,200字程度)。

※注意点
・参加可能な教育活動にはなるべく多くの事例を調査・体験すること(事例のうち1つは日本の博物館とする)。対象年齢等の制限により参加不可のものについては出来る限り資料や参考文献を探すこと。
・レポート全体の趣旨を表すタイトルを文頭に記すこと。
(シラバスより抜粋)

博物館における学びの意義と独自性、および博物館教育の展望について

 バブル崩壊から続く自治体からの予算削減等を経て、博物館における教育活動は、博物館の存在意義を示していくためにも重要な活動となっている。では博物館の教育活動について、博物館は今後どういう方向を目指していくべきだろうか。
 本稿では美術館の話題を中心に、特に神奈川県内にある美術館の例として平塚市美術館・茅ヶ崎市美術館・藤沢市藤澤浮世絵館、また美術館以外の例として神奈川県立金沢文庫、そして自然史博物館である神奈川県立生命の星・地球博物館の実例を挙げ、各館の持つ特徴・長所等を比較しつつ、博物館教育全体の展望について考えていきたい。

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