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自分の就職活動について⑧

☆ ☆ ☆


3月が終わり、本格的に面接が始まっていく時期になった。忙しさのピークもどうにか過ぎていた。

ここで、また新たな問題が発生していた。面接が通らない。今考えるとそれは至極当然のことであった。そもそもやる気が無いのだから。

「会社に入ってやりたいこと」を話せない。その準備をしてこない。
結果的に面接に落ちる。更に就活に対するやる気が無くなる。

自分がやりたいことが絞り切れていないのだから、「会社に入ってやりたいこと」なんて考えられるわけ無いのだ。フェーズを一段 飛ばしている。


毎日、同じことの繰り返しであった。生きる屍のようになっていた。
この頃には、ほとんど毎日をネットサーフィンをして 時間を潰していた。「ESの見直しでもしよう」とカフェに入って、気付くと数時間が経っている。

自分の就活に対するモチベーションは、3月に入ってからやや回復していた。だから状況は時間が経つにつれ、良くなっていくと思っていた。
だがそれは、大きな過ちであった。様々なことが重なった忙しさによって思考する時間が少なくなっていたゆえ気持ちが紛れていただけであって、問題の本質は なんら解決していなかった。

この頃には、様々なことが面倒くさいと思うようになっていた。それは、服を着替えることや風呂に入ることすら。こういった日常生活の些細なことが面倒に感じるのは心の危険信号だ。この時期、私は「就活うつ」になっていたと感じる。(医療機関の診断を受けたわけではないため、断言は出来ない。しかし、症状が当てはまる部分が多いため、この表現を用いた。)


この頃に言われた、言葉の数々が今も頭に残っている。こびりついて離れない。

これだけ?
なんでうちの会社の面接にきたのかな?
「人のため」って言っているけど、自分勝手に見えるね

本当の自分はこうでは無いんだ。ダメなのは分かっているんだ。
声にならない声で叫んでいた。全部投げ出したくなってしまった。

でもそんな心の声は伝わらない。時間は過ぎていき、面接は落ちていく。

危険信号が出たら、まずは自分の心の健康を第一に考えてほしい。行動を辞め、一旦考える時間を作ること。それだけでよい。壊れる寸前まで行った(自覚のある)私だからこそ、これは強く忠告しておきたい。

自分は周りの人間に恵まれていた。この時期に危険信号を出せる人がいて良かった。くだらないプライド故に溜め込んでしまっていたら、今の自分は無かったのかもしれない。自分が小さな危ういピースの積み上げで成り立っていることを、今でも、ふと感じるのだ。

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⑨に続く


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青いかさ
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