父の意外な一面

先日、母は73歳を迎えました。
お祝いと今までの労いの意を込めて、鉄板焼きランチに誘いました。ゴルフで不在の旦那さんから、2人で美味しいものを食べておいでと言われちょっと贅沢に和牛ステーキを注文!コロナ第3波も怖いので、母はランチを終えると道が混む前に帰るわと言って早々に引き上げました。
夜になり母からメールが来ました。夕方、ご近所の奥様が息子さんを伴って「寂しいお誕生日じゃない?大丈夫??」と訪ねてくれたというのです。

なぜ母の誕生日を知っているのか?!?!

そのお宅も我が家と同じく宅地造成された当初から住んでいる方で50年来のお付き合いですが、それにしてもお互いのお誕生日まで知る仲なの?!と意外でした。

我が家が歴代乗った車はそんなに台数は多くないのですが、3台目くらいからナンバーを常に母の誕生日にしています。どうやら父は、そんな話しをご近所さんにしていたようなのです。それを覚えていてくださった奥様が今年から1人ぼっちのお誕生日を過ごす母を気遣って訪ねてくれたとのこと。一緒に来てくれた息子さんは父と同じく脳血管障害で身体が不自由になり、スーパーで会った時などに父が話しかけたりしていたようです。息子さんは父と最後に会った時のことを覚えていてくれたみたいです。もう随分前にそちらのご主人は亡くなっているのですが、なんとご主人と父の命日が一緒なんだとか!お互い忘れませんね。
長いお付き合いで培われた絆を感じ、ご近所さんの温かいお気持ちが本当にありがたく身に染みるエピソードでした。
またそれと同時に、父の社交性のようなものにも少なからず驚かされました。
現役時代の父は、決して内向的ではないものの社交的というほど積極的に人とコミュニケーションを取るタイプではなかった印象だったからです。病気をしてから変わった面もありました。それでもやっぱり意外な父の一面なのでした。



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