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バスに乗っていますか?

前回は宮崎へ行って大学同期のキヨタケ君に日南へ連れて行ってもらってキトウさんがタウンマネージャとして再活性化を進めている油地商店街を見て回った話を書きました。その後宮崎市内へ戻って地域活性化の事業をしているサングロウという会社のハマカドさんを紹介してもらいます。ハマカドさんは宮崎県内のほとんどの路線バスを運行している宮崎交通さんとプロジェクトなどを企画していて、その一環で南宮崎の駅前ビルに高齢者向けのサロンを運営しているとのこと。駅前のビルといってもほとんどの店がシャッターを下ろしていてかなり殺風景な感じになっていました。

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▲南宮崎の駅前ビル▲

ところが100mぐらい先にバスターミナル併設のショッピングモールがあり、こちらは結構な人出があります。地方では車が主な交通手段となっているので駅にはあまり人が行かないのですね。こういうことは東京に住んでいると本当に分かりません。ただ、バス会社はどこも経営が厳しいと聞きます。とにかく運転手のなり手がいないのだとか。考えてみればそうですよね、AIの進歩で自動運転が実用化されると運転手の仕事は無くなってしまうかも知れません。これから運転手になろうという人はよほど運転が好きな人に限られるでしょう。

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▲バスターミナルのショッピングモール▲

そんなことを聞いたのでとりあえずバスに乗ってみようということで南宮崎の駅前から宮崎の繁華街へ。キヨタケ君もバスに乗るのは十何年かぶり、下手したら二十年以上ぶりかもと言います。僕も当時は東京でバスに乗ることはほとんどありませんでした。バスに乗らない理由の1つは時間通りに来るかどうか分からないことですね。たとえばバス停まで来て時刻表を見ると発着の時間から少し過ぎていたとしましょう。バスは時間より遅れて来ることが多いので、待っていればそのうち来るでしょうけど、もしかしたら既に行ってしまったのかも知れません。これが分からないとやきもきしますね。本数が少なければなおさらです。

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▲宮崎の繁華街▲

上の写真は橘通りといってJR宮崎駅から少し離れた所にあるアーケードのある商店街です(5年前の写真です)。昼間はあまり人がいないのですが、夜になると人が集まって来ます。宮崎の人って友達とお酒を飲むのが本当に好きなんですね。宮崎で飲むお酒はなんといっても焼酎です。東京でもよく見る黒霧島って宮崎の焼酎なんですよ知ってました?鹿児島だと思っている人が多いのだとか。その霧島酒造が茜霧島という焼酎を作っていることを4年ぐらい前に知ってこれが本当に飲みやすくて美味しいんですが当時は東京ではなかなか手に入らなくて茜が1本だけ入っている各種霧島6本セットを買って大事に大事に飲んだりしていたものです。今では近所のドン・キホーテで買えるようになってしまって有り難みが減ってしまいましたけどね(笑)

橘通りの西側の西橘通り(通称ニシタチ)は東京で言うとゴールデン街のような小さい飲み屋さんがたくさん軒を連ねる通りです。キヨタケ君やハマカドさんにはいろいろな店に連れて行ってもらいました。面白いのはお酒を飲んだ後のシメは東京ではラーメンが定番ですが宮崎では「うどん」と決まっているのだそうです。それも讃岐のようにコシがあるうどんとは正反対のコシの全くない「ふわっ」としたうどんです。繁華街のうどん屋さんは夜遅くまでやっています。今はコロナの影響で店を閉めてしまう所も多いと聞きます。まだ東京者は外に出るなと言われているのでなかなか応援にと言っても飲みには行けませんが、コロナが落ち着いたらまた遊びに行きたいと思っています。

キヨタケハマカド

▲ハマカドさんとキヨタケくん@宮崎のうどん屋さんで午前0時頃▲

最近ではバスの運行状況をスマホで見ることができるアプリが出てきているので、だいぶ便利になりましたが本数が少なかったり終バスが早かったりする路線が多いので、バスをメインの移動手段に使える人はそれほど多くないと思います。ところが、本当に自動運転が実用化されると話は変わってきます。バスの運行で一番大変なのは運転手のスケジュール管理だそうですが、その問題が解決されれば本数を増やすことも終バスの時間を遅くすることもできるようになります。小型のバスを短い時間の間隔で運行させれば日常的にバスに乗る人も増えるんじゃないですかね。

街の再生でよく話題に上るアメリカのポートランドですが、街の中心への自家用車の乗り入れを制限して新たに路面電車を走らせるということをしたのだそうです。街にあった駐車場を公演に作り変え、その周囲にレストランや店が増え街を歩く人が増えたということです。東京では地下鉄が便利なので日常的に自家用車で移動する人はそれほど多くありませんが、バスが使いやすくなると街の様子も変わっていくのではないかと思います。

まぁ、そんなこともあるので、みなさんもたまにはバスに乗ってみてはどうでしょう?意外と快適で普段は気が付かないものが見えたりして結構楽しいですよ。乗客同士で席を譲り合ったり車椅子やベビーカーの移動に気を遣い合ったりと鉄道より生活感があるので好きだという人もいます。まずはネットで路線図や時刻表を手に入れて眺めてみることをお勧めします。地図が好きな人はインターネット上の地図でバス停の位置を確認してみましょう。地元の地図にバス停の位置が載っていなければみんなでバス停の地図を作ってしまいましょう。インターネット上で地図を編集するのはとても楽しいです。このネタはまた改めて書きますね。

バスは街の活性化を考える上でこれから結構大きな要素になっていくと思うので情報を収集していこうと思います。自動運転が実用化するまでにはもう少し時間がかかるかも知れませんが決まった路線を走るのであればタクシーや自家用車などより速く実現するかも知れませんね。


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