素敵な港町 - 美保関を撮る。
島根の端っこ。美保関を、歩いてみよう。
鳥取県・境港駅の前で待っていると、マイクロバスがやってきた。
少ない乗客を乗せて発車すると、すぐに大きな橋を渡る。境水道大橋だ。
これを渡ると島根県の、島根半島に至る。
途中でさらにバスを乗り換え、美保関方面へ進む。奥には「ようこそ美保関へ」の看板が見えた。もう間もなく美保関 (みほのせき) だ。
ここ美保関は、島根半島の端っこにある港町だ。2005年に松江市に合併されて自治体としては残っていないけれど、とてもいい町だと思う。
今日は天気が悪い。ミストみたいな雨が降ったりやんだりする。傘はいらないけれど、防水じゃないカメラをずっと首から下げておくのはちょっと怖いくらいの、そんな雨模様だ。
そんな雨の日は、しっとりした景色が広がり大変良い。特に緑の多い場所では霧も出て最高な景色がみられる。
美保関の見どころの一つが「美保神社」だ。全国にあるえびす様の総本宮だそうだ。
なかなかしっとりしていてよい。
美保関には観光客が少なく、こういうランドマーク的な場所でも写真が撮りやすい。穴場的観光地だ。
本殿は重要文化財だ。
虫の音が聞こえる。雨の音も合わさって、ずいぶん心落ち着く。
確かに雨音を聞きながら町を歩くというのは大変良い体験だ。
しかし雨というのは煩わしいことこの上ない、というのもまた事実。
私がなぜこんな雨の日に来たのかというと、「青石畳通り」が、こんな雨の日にピッタリだと聞いていたからだ。
青石畳通り (あおいしだたみどおり) は、小さくなった宿場町みたいな、そんな古い味のある街並みの通りだ。
この青石畳通りの、その名前の由来が「雨に濡れると石が青く光るから」なのだそうだ。
つまり、この通りが本領を発揮するのは雨の日だということだ。
おそらく。
京都ならここで写真を撮るなど不可能だけれど、ここには観光客が少なく、インバウンドなどいないから、写真を撮るのも容易だ。
美保関には素敵な飲食店もある。
hasikko というなかなかいい店名のこのお店で、境港サーモンピラフをいただいた。
リンゴジュースとサラダのついたセットだ。1,280円だった。
なかなか素晴らしい場所だった。境港からバスを乗り継いで30分だから、島根観光か鳥取観光の際には、ついででもよいから訪れてみてほしい。
動画版も、ある。
見てほしいと、思っている。