Barbie People
昼は黒革の手袋をはめて、
洗面台にあふれる泡を、こわしたように僕を起こした。
近くの喫茶店に、そこでは太った飼い猫が痩せ、僕の髪は伸びた。目の前ではいなくなった彼女がコーヒーを飲んでいる。
僕の部屋では、彼女は僕のバンTを着て、僕の本を読んでいた。彼女がしまって以来、僕はしおりを外す。
公園は、うるさい蝉が雪をじゃまして、僕は白い息をはいてみて、あまったブランコに、彼女は汗をぬぐっていた。
夕方には、「こんばんは、久しぶりにそろいましたね。では持ちよった服をここに…」
持ちよった"服"は誰のかわからないほどぐちゃぐちゃに、そしてそこから、適当に着て帰る。すると部屋には、彼女はいなくなっていた。
しかし次も欠席はいなかった。