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やっとさようなら

送り仮名のおかげで読めた漢字のように、しりたくてさいごまで聞いてしまって、そのあとは頭に浮かんだのをつっついたり、笑ってみたり。ロープを買いに家に転んでそのままねむってあなたにやる言葉を洗う、夢をみたり

    • 徒花

      酒 踊るおれは他人 暇をやった鬱の発芽 咲いた徒花は酒で枯らす

      • Barbie People

        昼は黒革の手袋をはめて、 洗面台にあふれる泡を、こわしたように僕を起こした。 近くの喫茶店に、そこでは太った飼い猫が痩せ、僕の髪は伸びた。目の前ではいなくなった彼女がコーヒーを飲んでいる。 僕の部屋では、彼女は僕のバンTを着て、僕の本を読んでいた。彼女がしまって以来、僕はしおりを外す。 公園は、うるさい蝉が雪をじゃまして、僕は白い息をはいてみて、あまったブランコに、彼女は汗をぬぐっていた。 夕方には、「こんばんは、久しぶりにそろいましたね。では持ちよった服をここに…」

        • ナイトルーティン

          起床後ナイトルーティン、不安と解消 往復を幸福と錯覚すること

          メモのような手紙

          心はよく弄っててビロンビロン 行きつけの病院 せんせいもやんでて信頼できる 「じゃあ一緒にしにましょう」 せんせいの車を待っていた。 きょうは自殺日和だった けど、せんせいはちがった?

          メモのような手紙

          知らなかった人といて

          冬の暖光で持ったような脆弱なのだがたしかにもてた、

          知らなかった人といて

          Delico

          撮りためた天気予報をみる。 雨雨雨雨雨雨雨。 この一週間、部屋の外から聞こえた音の正体。 この一週間、ずっとスイートサイドに行っていた。 仮死ドラッグを使用してイケる死後の世界 「スイートサイド」一錠につき、半日の小旅行。 昔はこんなもの必要じゃなかった。 デリコの話はわけがわからなかった。主語が無く、地の文と会話文が入り乱れていた。 理解しようとすれば頭が痛い。放棄すれば気持ちよくて仕方がない(しかし放棄しきってはいけない。異国のテレビに向き合う姿勢が丁度いい)