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●完全版:8/17(月)◆外国人労働者の「駆け込み寺」って、ご存じでした? これは、日本人の問題でもあります。暴力や低賃金などの酷(ひど)い労働状況に目をつぶれば……


【注】
下記の文章は、前半のみですが、もし100%掲載の「完全版」
をご希望のかたは、どうぞ、ご連絡下さい。毎回、後半部分に
は、結論も含め、山田の熱い思いが綴られています。 

難(むずか)しいことを易(やさ)しく、悲観を楽観に、そして
全員の人たちを「笑顔へ」と、つなぎたい……。

★★なお、本文のコピーや、転載、転送、抜粋などは著作権法
  に触れます。皆さんには関係がないと思いますが、山田が
  今後も皆さんのために活動したいため、ぜひその点、よろ
  しくお願いします。ありがとうございました。




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     ニッポン人の心と体を、「笑顔で」救う!

      ★完全版メルマガ「暮しの赤信号」★

       2020年08月17日(月)号

            No.3804

毎朝、早朝5時、全世界に向けて2配信スタンドから合計
約5200部を発行(日曜は休刊です)。創刊日は2004/10/5。

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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や『危険な食品』(宝島社
新書)などの著者で、食生態学者、そして日本危機管理学会
員でもある山田博士(ひろし)が配信。食べものだけでなく、
人としての生きかたを考えます。なんともユーモラスな文体
が人気のようで……。



やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。

地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせ
たい。

空にのんびりと流れる雲を眺めながら、ぼくはいつも
その方法を考えています。

そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた重い事実を、知ってほしい。



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(最近の原稿に関連した写真を載せていますので、どうぞ)




             ▼目次▼

【1】山田の電子本「社会の裏側!」の本邦初原稿です:

  外国人労働者の「駆け込み寺」って、ご存じでした?


【2】あなたやあなたの家族を命懸けで救う、山田博士作
   品集!ぜひどうぞ:
  (先日の木曜日にご案内しましたが、まだご覧になって
   いないかたのために、再度お載せします)

   ■予防接種、この種類だけは接種してはいけない!
          (即実践・第25話)

    ~子どもだけじゃなく、65歳以上に公費助成さ
     れた「肺炎球菌ワクチン」。その添付文書にあ
     る凄まじい副作用の内容をご存じか~





___________________________

【1】
    ▼山田の電子本「社会の裏側!」本邦初原稿▼

 (毎週「月曜日の早朝5時」を楽しみにしていて下さい)

後日、概略などを付けて、電子本として公開する予定ですが、
読者のかただけには、いち早く、こうしてご案内しています。
___________________________

 

                           【今回のタイトル】
           ↓ ↓ ↓
===========================
 
     外国人労働者の「駆け込み寺」って、ご存じでした?

~これは、日本人の問題でもあります。暴力や低賃金などの
 酷い労働状況に目をつぶれば、日本人の労働環境を貧しく
 します。ブローカーの介在を排除することが一番です~

===========================
 ★毎回、ただタイトルの内容だけじゃなく、山田の思いを
 述べています。その部分も含めてお役立に立つことを……。


           【目次】



★(第1章)

わざわざ、日本に来てくれるそのような「異邦人」たちを待
っていたこととは何だったのか。日本人であることが恥ずか
しくなります(どこかへ潜[もぐ]り込みたい)。そのよう
な外国人が、すぐそばにいて、あなた、見て見ないふりなど
できますか……

★(第2章)

ま、とにかく、この「技能実習生」たちが「実習」している
企業の状態を見てみますと、これらの企業のなんと7割以上
に、「労基法違反」が認められていました。これでは、せっ
かく大きな夢を抱いて日本に来た彼らは、辛(つら)い思い
ばかりすることになりますよね……

★(第3章)

彼らの国籍で見ますと、1位のベトナムが13.4万人。中国が
1.5万人、フィリピンが2.9万人、インドネシアが2.3万人、
タイが0.9万人……と続いています。ベトナム人が増えてい
ますよね。ところで、この法律の第一条では、「技能実習の
目的」をこう定義しています……

★(第4章)

もう、このようなブローカーは、排除しませんか。そして、
「技能実習生」を送り出す側の政府、受け入れる側の日本の
政府。この双方がそろって「監理組織」を作り、民間に任せ
ないで、みずからで実践すべきじゃありませんか。ただ、本
当は、日本のことは日本人が実践するべきです。若い日本人
たちが笑顔になれる社会を構築したいものですよね……


              ★
              ★
              ★


★(第1章)

わざわざ、日本に来てくれるそのような「異邦人」たちを待
っていたこととは何だったのか。日本人であることが恥ずか
しくなります(どこかへ潜[もぐ]り込みたい)。そのよう
な外国人が、すぐそばにいて、あなた、見て見ないふりなど
できますか……



そう言えば、昔、「異邦人」なんていうタイトルの歌があり
ましたなあ(しばし、遠い目になる)。

その最初の部分だけ、ちょっとご紹介しましょうか。

1979年発表の歌です。

え?
私、まだ生まれていなかった?

まあまあ、……えっと、このような歌詞でした……。


           「異邦人」

       歌・作詞・作曲:久保田早紀

    1)子供たちが空に向かい 両手をひろげ
      鳥や雲や夢までもつかもうとしている

      その姿は きのうまでの何も知らない私
      あなたに この指が届くと 信じていた

      空と大地が ふれあう彼方(かなた)
      過去からの旅人を 呼んでる道

      あなたにとって私 ただの通りすがり
      ちょっとふり向いてみただけの異邦人

    2)市場(いちば)へ行く人の波に身体を預け
      石だたみの街角をゆらゆらとさまよう

      祈りの声 ひずめの音 歌うようなざわめき
      私を置きざりに 過ぎてゆく白い朝

      時間旅行が 心の傷を……(省略)

 音声→ https://www.youtube.com/watch?v=AsVsN43Fzxk


う~むむむ……、いいなあ。

まるで、ぼくが作った歌みたい(まあ、よく言うよ!)。

この歌は先述したように、1979年に作られたものですが、で
も、この「異邦人」という言葉の響き。

当時もいまも、なんとなく、幻想的ですよね。

ぼくなど、「異邦人」とはとっても素敵な人たちで、自分が
体験したこともない世界を伝えてくれるような人たちだろう
なと、思ってしまいます。

日本とはまったく異なった環境で生き、暮らしている人たち。

ましてや、そのような「異邦人」が、もし日本にでも来てく
れたら、この歌詞の冒頭にあるように、それこそみんなで
「両手をひろげ」て、彼らを歓迎したくなりますよね。

違いますか。

でも、いま……。

わざわざ、日本に来てくれるそのような「異邦人」たちを待
っていたこととは何だったのか。

もう、ぼくなど、いまここで述べるようなことを知ると、と
てもやるせなくなるんですね。

日本人であることが恥ずかしくなります(どこかへ潜[もぐ]
り込みたい)。

ぼくは日本人です。

いや、別に何も威張ることでもなんでもないのですが、ただ
外国人と区別する意味で話しております。

だから、自分が生まれ育った国である日本は、やはり世界に
誇りたい。
いや、それだけじゃなく、本当に誇れる国にしたい。

あなたも、そう思いませんか。

きっとほかの国の人たちも、みな、自分の生まれた国には誇
りを抱いているはずです。

まあ、かなりの独裁の国であったり、あるいは自分の国の歴
史を堂々とねじ曲げて、日本と闘ってわが国は独立したんだ
ぞ……だなんて驚くようなことを叫んでいる国も、日本のす
ぐ近くにあるようですがね(笑)。

ところが、ぼくが誇りに思っているこの日本に、外国人労働
者の「駆け込み寺」というのがあるんです。

いや、別にそこは本当の「お寺」でも何でもないのですが、
日本に来て働いている「異邦人」……いや外国人たちが、低
賃金や暴力などの影響を受けて大変なことになっている……
というわけなんですね。

驚きました。

そのための、「駆け込み場所」……というわけ。

そんな実態を、あなた、ご存じでしたか。

え?
外国人のことなど、私は関係ない?

そんなことより、「新型コロナウイルス」で、日本人の私た
ちのほうこそが大変?
だって、働く場所もないし……。

まあまあ。

じつは、そのように自分だけのことしか考えていないかたは、
いつか必ず、困っている●●と同じような境遇になることを、
この際、はっきりとお知り下さい(●●は、下記の設問をご
覧下さい)。

「人の世の中」というのは、そういうものなんです。

みんな関係しあっているわけですね。

いつも述べていますが、ぼくはいつも、どんなことでも、鳥
の目、虫の目……で見るべきだと思っています。

よく言われるように、日本人でさえ、労働現場が大変な現状
なのに、ましてや外国人を日本に入れるのがおかしいじゃな
いか。

日本に来ている外国人がどうなろうと、それは彼ら自身の問
題だ、経済状況が大変な日本に来るほうがおかしい。

……と言う人がおります。

それは、分かります。

ぼくも、ある意味、そう思う部分もあります。

もっともっと、「日本人を大切にするような政策」をすべき
でしょうし、若い日本人が笑顔で、日本国内で働けるような
社会を、まず構築すべきです。

それは、十分、分かります。

でも、でもですよ。

現実に、目の前で泣いている人、転(ころ)んでいる人、傷
ついている人、苦しんでいる人、叫んでいる人。

そのような外国人が、すぐそばにいて、あなた、見て見ない
ふりなどできますか。

ぼくは、できません。

もし、そういう現実が分かっていて知らん顔している人は、
きっと、自分がその立場になったとき、誰も手を貸してくれ
ないでしょうね。

だって、「人の世の中」というのは、そういうものなんです
(先ほども、言いました)。

どういうときでも、自分だけが正しい、他人のことなど知っ
たことじゃない、ましてや外国人がどうなっても、自分には
関係ない……と、思っていたとすれば、必ず、それと同じ状
態が、自分に回ってきます。

そのため、今回も、この外国人労働者だけの話だと思わず、
あなた自身が、「人間的に、より高度な段階」に昇華(しょ
うか)するためにも、ぜひご覧下さい。

このメルマガを読み続けていらっしゃれば、あなたは、より
高度な人間に必ずなりますから(……と、ぼくは勝手に思っ
ています。笑)。

さてっと……。


★(第2章)

ま、とにかく、この「技能実習生」たちが「実習」している
企業の状態を見てみますと、これらの企業のなんと7割以上
に、「労基法違反」が認められていました。これでは、せっ
かく大きな夢を抱いて日本に来た彼らは、辛(つら)い思い
ばかりすることになりますよね……



日本で働く外国人は、165万人を超えました。

つまり、日本で働く全人口の「40人に1人」は外国人とな
った……というわけですね。

いやあ、凄(すご)いものですなあ。

そう言えば、ぼくがよく利用する、ある中華料理店。

あ、「中華料理」と言っても、ぼくは何も中華料理など食べ
ないのですが(なにしろ、好きではありませんし)、でも利
用はします。

え?
そんなこと、できるのかって?

はいな。

つまり、あるSC(ショッピングセンター)にあるその店で、
ぼくは時々、「ビール」を注文するんですね(原稿書きは、
別の場所でしています)。

中華料理店でも、ビールは必ずありますから(笑)。

まあ、原稿を書いているときに、眠くなったりして、その眠
気覚ましのため、「仕方なく」頼むのですけれどね……(逆
に眠くなるのじゃないか。誰がそんな理由を信じるか、とい
う声が、どこからか飛んできそうです)。

ただ、そこにいつもいる店員さんが、少し肌が黒っぽいベト
ナム人の若い男性なんです。

「あなた、どこの人?」

いつだったか彼に聞いたことがあったので、国籍を知ったの
ですが、いつも笑顔で応対してくれます。

日本語も、うまい。

でも、いつの時間に行っても、その場所で働いているんです
ね。
日本人はいません(奥のほうに、パートのオバサンはいらっ
しゃいますが)。

いったい、彼の労働時間はどうなっているのか。
賃金は、いくらぐらいもらっているのか。

ぼくはいつも不思議に思っていたのですが、彼らの笑顔の裏
には、さまざまな苦悩が隠されていたのです。

でも、ぼくたちには、彼らの心の内面まで見えない。

そのあたりを、もうそろそろ、ぼくたち日本人も知るべきじ
ゃないのか。

それこそが、逆に日本人の置かれた労働環境を良くすること
にもつながるわけですね。

そう思いました。

岐阜県に、外国人労働者の「駆け込み寺」(「シェルター」)
があります。

2015年に開設されたと言いますが、それを始めたKさんは、
ある会社で生活指導員として外国人技能実習生の世話役を
していたと言うんですね。

ところが、外国人に対する低賃金、暴力、強制帰国などの
酷(ひど)い実態を目にして、救済(きゅうさい)活動を始
めた……と言います。

これまでに200人以上を一時保護してきた「シェルター」
には、いまも、16人の「技能実習生」たちが身を寄せてい
るとか。

たとえば、この「シェルター」でいつも仲の良い姉妹のよう
な2人のカンボジア人がいるのですが(20代と30代)、2人
は、同じ実習先の縫製(ほうせい)工場で働いていました。

午前8時半から深夜1時まで働く(!)。

体調を崩して働けなくなることもあったと言います。

ところが、彼女たちの「雇用契約書」で、給料は12万円あ
まりと決められているんだとか。

しかも、その金額から住居費や社会保険料などを差し引かれ、
少ないときは、手取りが6万円ほど……。

いやいや、それで驚いていてはいけません。

繁盛期などは、月に200時間以上も残業したのに、きちんと
賃金も支払われない。

それに、毎月、強制的に「4万円の貯金」をさせられ、その
通帳は社長が握っていたと言います。

社長にその理由を聞くと、「会社の決まりだ」……と。

残りは、毎月2万円ほどです。
これではとても、母国への送金などできません。

こんな現実、想像できますか。

しかも、もし途中で帰国した場合は、約20万円の違約金を
支払う契約をブローカーと交(か)わしているわけです。

来日時に背負った約60万円の借金は、まだ残ったまま。

この「シェルター」のKさんは、その会社と団体交渉を続け
ているのですが、まったく解決の見通しは立っていないと言
います。

これでは、まるで「奴隷(どれい)」じゃありませんか。
違いますか。

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