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home ground
ホームグラウンド
社会というものは、バトルフィールドだから、
何か特別な能力やスキルがあって
役に立てば評価される場所である。
つまり、道具として見られるということ。
あなたは youではなく、it(それ)だ。
それは、使えるか?安いか?便利か?という目線から判断される。
おまえ個人の趣味趣向、思いなどどうでもよい。
孤独で寂しいから、ひとりだと退屈するから誰かに連絡する。
孤独を他人で埋め合わせしようとするのも、
相手をitとして使っているに過ぎない。
itとして扱われている人間は、他者をもitとして扱うようになる。
ホームグラウンドは、
条件付きで評価されるのではなく、
つまりitとして扱われるのではなく、
あなたをあなたとして見てもらえる場所のこと。
ホームグラウンドでは、あなたは必要な存在であり、私は、あなたのことが好きで、大切だと思い、思われている。
私が、あなたを好きな理由は、
"あなた"が"あなた"であるからだ。
かけがえのない、存在として
互いを認識しあっている世界線
があるからこそ、外の世界で戦えるということ。
ホームグラウンドが幼少期のうちから形成されることのない人間は、不安で、承認欲求が強く、
いいねの数や、他社からの評価で自分の価値を図ろうとしてしまう。自尊心も低い。自分にはなにもできないように感じている。不満の埋め合わせで他人を使うので、一生さみしいのだ。
自分にはホームグランドがない。
そう感じている人はそう少なくないのかもしれない。付け焼き刃で解決する問題でもないが、解決策はある。ひとつは、合理性の内側で判断するのでなく、自己決定的に、自分が好きだ、美しい、と思えるものを、自分の軸で、数ある選択肢の中から確実に自分で選ぶようにしていくこと。