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【キット版】omimiヘッド説明書

オリジナルドールヘッド「omimiヘッド」のキット版の説明記事です。
本記事にて組み立て方法を説明していますので、ご購入前の方も参考にご覧ください。


1.セット内容

不足している付属品がないかお早めにご確認ください。時間が経っていますと、追加のパーツを送付できない場合があります。
付属品に不足があった場合は、お手数をおかけしますが、商品のパッケージに記載のメールアドレスまでご連絡ください

未塗装版キットの付属品

【未塗装版キット】付属品
①顔パーツ
②前髪パーツ
③後髪パーツ
④⑤耳毛パーツ
⑥目パーツ
⑦ネオジム磁石(直径2mm×厚さ1mm) 
⑧首ジョイント固定用のシリコンリング(内径3mm) 
⑨瞳デカール
※④~⑧は、必要数+予備をお付けしています。
※顔パーツ単品をご購入の場合は、①と⑦のみ付属します。

髪塗装済みキットの付属品

【髪塗装済みキット】付属品
①顔パーツ
②前髪パーツ(塗装済み)
③後髪パーツ(塗装済み)
④目パーツ
⑤瞳デカール 
⑥首ジョイント固定用のシリコンリング(内径3mm) 
※④、⑥は、必要数+予備をお付けしています。
※ネオジム磁石は顔・髪パーツに接着済みの状態です。

2. 組み立て方

①サポート材の跡の処理

パーツの裏面には、3Dプリンターで出力した際のサポート材の跡があります。
目立つところやパーツの接合部は、ヤスリなどで削って処理してください。
前髪と後髪の間に若干隙間があくのは仕様です。3Dプリンターでの出力時の誤差を吸収するために、隙間を設けています。

耳の後ろなど、サポート材の跡が目立つところはパテなどで凹面を埋めてからヤスリをかけるときれいに仕上がります。
私は、白いパーツには、GSIクレオスのMr.SSP 瞬間接着パテを使っています。硬化が早くて切削性がよく、白色のパテなので埋めた跡が目立ちません。

カラーレジンのパーツの穴埋めの場合は、ガイアノーツの瞬間カラーパテを何色か混色して使っています。こちらは固まるまで時間がかかるので、硬化促進スプレーをセットで購入することをおすすめします。


②磁石の取り付け(未塗装版キットのみ)

顔、髪パーツの穴に接着剤を流し込み、ネオジム磁石をはめ込んで接着してください。

磁石には引き合う方向と反発する方向があるため、接着時に磁石の表裏にご注意ください。
接着剤でパーツが汚れた場合、塗装後だとリカバリーが難しいため、塗装前に磁石を接着することをおすすめします。

③髪の塗装(未塗装版キットのみ)

髪パーツはラッカー系の塗料などで着色してください。
塗装前の洗浄は不要です。3Dプリンター出力品は水に弱いため、洗浄はおすすめしません。
パーツ表面の油分や削りカスが気になる場合は、アルコールを含ませた綿棒などで軽く拭き取ってください。割れる原因になるため、アルコールや溶剤に長時間つけこむことは避けてください。

作例(白い髪パーツを塗装しています)

写真の作例では、エアブラシを使用して、以下の塗料で塗装しています。

・プライマー:フィニッシャーズ マルチプライマー
・彩色:ガイアカラー クリアー+クリアーブラック+クリアーパープルを混色
・トップコート:Mr.カラーGX スーパークリアーⅢ UVカット つや消し

耳毛もレジンの黄変が気になる場合は、白い塗料で塗装してください。

3Dプリンター出力品は紫外線に弱いため、UVカットのトップコートの使用をおすすめします。

カラーレジンの髪パーツで塗装をしない場合でも、紫外線・湿気対策としてつや消しトップコートのスプレーを吹き付けておくことをおすすめします。
私のおすすめのつや消しスプレーは、GSIクレオスのMr.スーパークリアー UVカット つや消しです。

髪パーツを塗装後、耳毛を接着剤で固定します。
塗装が剥がれた時に直しやすくしたい方は、耳毛をがっちり固定せずに、ひっつき虫などのソフト粘着剤で固定することをおすすめします。

④顔のメイク

3Dプリンターで出力したパーツには積層痕があります。
エナメル塗料など、微細な隙間に流れ込みやすい塗料の場合、積層痕に塗料が入り込むと、描き損じた時にきれいに拭き取れません。
そういった場合は、トップコートかクリアー塗料を厚めに吹き付けて、透明な塗料で積層痕の段差を埋めてからメイクを行うと、描き損じをきれいに拭き取れます。
メイク後、最後につや消しトップコートを吹き付けて質感を調整してください。

作例で使用している塗料は以下の通りです。エナメル塗料は筆塗りで、それ以外の工程は、エアブラシで塗料を吹き付けています。

・フィニッシャーズ マルチプライマーで下地処理
・ガイアカラー クリアーで積層痕の段差を埋める
・タミヤ エナメル塗料 ハルレッド+ホワイトを混色してアイライン等を描きこみ(筆塗り)
・Mr.カラーGX スーパークリアーⅢ UVカット つや消しでコーティング

⑤目の作成

付属の瞳デカール(水転写式デカール)を目のパーツに貼ってください。
貼る位置は、白目の大体中央であればOKです。多少中央からずれても、アイを顔パーツに装着する際に調整が可能です。
デカールは予備を沢山付けていますので失敗しても大丈夫です。

デカールはハイキュープリント様に印刷していただいています。
ハイキュープリント様のホームページに、きれいに貼る方法が記載されていますので、参考にしてください。
付属のデカールはハーフカットなしです。瞳の印刷から1mm程度外側を切り抜いてお使いください。

デカール貼り付け後、よく乾燥させてから光沢トップコートを吹き付けるか、透明なレジンでコーティングしてください。

⑥完成

ソフト粘着剤等を使用して、目を顔パーツの内側に固定してください。
ヘッドをボディに取り付けたら完成です。

首のジョイントは、オビツ11、ピコニーモ Pはボディに付属しているジョイントがそのまま使えます。
オビツ11はジョイント先端のネジを緩めて、先端のパーツを外してください。

ボディ側の首のジョイントを顔パーツに差し込んだ後に、付属のシリコンリングをジョイントの先に装着すると首がグラグラしにくくなります。

3. 3Dプリンター出力品の取り扱いについて

本キットの顔、髪、目パーツは3Dプリンター出力品です。以下の点にご注意ください。

① 水に弱い素材です。割れる原因になるため、湿気や水濡れにご注意ください。水に濡れた場合は、直ちに拭き取ってください。熱を加えると劣化の原因になるため、ドライヤーの使用はおすすめしません。

② 素材にUVレジンを使用しています。紫外線により変色や割れが生じる恐れがあります。

③ レジンキャストや市販のプラスチック製品と比較して、強度がありません。高いところから落としたり、強い力をかけると破損する恐れがあります。

ご購入後1ヶ月以内にひび割れが生じた場合は、パーツの処理に問題があった可能性が高いと判断し、返金いたします。
返金を希望される場合は、商品のパッケージに記載のメールアドレスまでご連絡ください。その際、お手数をおかけしますが、割れている状況を示す写真をお送りください。

4. カスタム品の扱いについて

カスタムはご自由にどうぞ。造形の変更もOKです。
ご自分でカスタムしたヘッドの販売はご自由にどうぞ。
他者に有償でカスタム・メイクを依頼する行為も問題ありません。

カスタム品を他者に譲渡する際に、3Dプリンター出力品の注意事項をお伝えいただけますと幸いです。この記事に記載の注意書きを、コピペして使用していただいて問題ありません。

5. Q&A

Q1. 塗装失敗しちゃった…。塗装を落とす時はどうしたらいい?

A1. お使いの塗料の薄め液(溶剤)を使って塗料を落としてください。
パーツに薄め液をかけて、筆などでやさしく塗料をこすり落としてください。
長時間薄め液にパーツを浸すと、パーツが割れる原因になるため、なるべく短時間で作業を行うことをおすすめします。パーツ表面に付着した溶剤は、すぐにふき取って自然乾燥させてください。
また、水でのパーツの洗浄は不要です。

薄め液で塗装が落ちない場合は、ガイアノーツのツールウォッシュなどの塗装用具洗浄用の溶剤を使ってみてください。
ただし、こちらは薄め液より強力な溶剤なので、パーツが割れるリスクが多少高まります。パーツを長時間浸すことは避けましょう。

Q2. 接着剤は何を使ったらいい?

A2. プラスチック・金属に対応した瞬間接着剤がおすすめです。
3Dプリンター出力パーツは、市販されているプラスチック用の接着剤でしたら大体使えます。
ネオジム磁石を接着する時は金属に対応した接着剤が必要なので、プラスチック・金属両方に使える瞬間接着剤が1つあればOKです。

なお、ネオジム磁石や一部のパーツは小さくて接着しにくいので、瞬間接着剤用のノズルを使うと接着しやすくなります。

6. 作例の写真

ホッキョクギツネくん 作例1
ホッキョクギツネくん 作例2