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「うつ」だけど、自己啓発本とか読んでしまう

この頃、心理学や自己啓発系の本が気になっている。

自己啓発なんてクソくらえだ!という意見もネットでは見るけど、自分が劇的に変わる方法が載っているんじゃないかと、期待してしまう自分がいる。

最近、再読したのは心理カウンセラーmasaさんの「1日3分願いが叶う 超感謝ノート」という本だ。

不足感、欠乏感から何かを引き寄せようとしてもうまくいかないので、まず今あるものに気付いて感謝できる体質を作りましょうというお話。(ほかにも願いを叶えるために日々の生活でできることが色々と紹介されている)

著者は毎日寝る前に10個、その日にあった感謝できることをノートに書くことを勧めている。

21日続けられれば物事は習慣化するということだが、前回は5ヶ月ほどで挫折してしまった。うつがひどい時期に、ノートを書く気分ではない日が続き、再開するのもバカらしくなってしまったのだ。

もともと日記もつけているので、それプラス感謝ノートをつけるのは結構面倒だったのもある。

毎日のちょっとしたことに感謝の気持ちを向けることは大切だと思う。著者の想いを否定するつもりはない。

だけど、私の場合は毎日感謝ノートを書いて、まるで感謝することが義務のように感じられてきたりもした。

感謝ノートを書いてはいるけど、心のなかでは「めんどくさいなあ」と思っている。そんな気持ちで形だけ感謝を綴っていても、あまり意味はないんじゃないか。

何より、「感謝をすれば願いが叶うはず!」という邪な思いがあるのがいけないと思う。

ただ、久しぶりに再読してみて、願いが叶う・叶わないは置いておいて、今あるものに目を向ける姿勢は生きていくうえでやっぱり大切なことかもなあと考えさせられた。

このところ、ずっと「変わらなきゃ(もっといい自分にならなきゃ)」という思いに追い立てられていて(というか、常にそうかもしれない)、もっと満たされれば今より幸福になれるんじゃないかと思っていて・・・。

でも、魔法でもない限り、現実は変わり映えのない日が続いていき、うつ病で仕事を休んでいて、30代も後半に差し掛かって恋人もいない、実家暮らしの(実家暮らしの人、ごめんなさい)、冴えない自分が変わらず、いる。

毎日、毎日、たいして好きでもない自分と、たいして面白くもない日々。

でも、状況が自分の望むように変われば、私は幸福を感じられるのだろうか。

というのも最近読んだ加藤諦三さんの本に「不幸な人は、〇〇がないから不幸なのではなく、不幸だから〇〇がないことを気にする」と書かれていたのが、やけに頭に残っている。

仮に、私が仕事に毎日行けて、友人が今よりもっといて、結婚して子どももいても、心の持ちようが今と同じだったら、満たされないままなのかもしれないと思ってしまった。

あまり一人の人が書いていることを真に受けすぎるのもどうかと思うのだが、ここ数日やけにそういうことを考えている。

幸せはなるものではなく、感じるものとよく言うけれど。

私はとにかく感情表現が乏しくて(家族の前では特に)、「うれしい」とか「楽しい」とかいう明るい感情を全然言葉にしないから、そういうところも心の満たされない感につながっているのかもしれない。

「辛い」とか「悲しい」とかだけじゃなくて、明るい感情も少しずつ表わしていける自分になりたいと思っている今日この頃。






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