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シーズンの振り返りと来季の展望 〜信州ブレイブウォリアーズ 2023-24season〜

どうもこんにちは、B.B.です。

今シーズンのレギュラーシーズンが終了し、信州の降格が決定しました。
まずは選手、コーチ、フロント、そしてブースターの皆さん、お疲れ様でした。
今シーズンは始まりから終わりまで本当に辛いことが多く、正直、競技面では不満と失意だらけのシーズンでした。
一方で、経営面では難しいと思われていた平均4000人を達成し、売上も12億を達成見込みと、Bプレミアへの参入を期待できる状態になりました。これは素直にフロントの頑張りのおかげであり、信州の将来に繋がるものです。

降格と将来への希望、相反するものが同時に生まれた今シーズン
経営面の立て直しには成功しました
では、次に立て直すのは競技面です
そのために、まずは大失敗だった今シーズンを振り返り、来シーズンへ繋げるべき部分を考えましょう


総括

今シーズンの信州は、マイケルHCの就任以来チームのアイデンティティであったDFの完全崩壊に始まり、ほぼ全てのスタッツでリーグ下位の成績でした。チームの特徴や勝ちパターンもほとんどなく、バスケット的には本当に観ていて退屈な試合が多かったです。
今シーズンの最大の失敗はロスター編成でしょう。B1のローテレベルの選手がエースを務め、B1のレベルに満たない選手が主力のほとんどを占めており、選手としても過大なタスクを負わせれ、しんどいシーズンだったでしょう。

そんな信州は来シーズンから再びB2で戦うわけですが、
個人的に、来シーズンの選手編成において必要だと思うことは

  1. 強力な外国籍の獲得

  2. ポテンシャルの高い若手日本人選手の発掘

特に2については超重要だと思っています。今シーズンの選手たちの評価も、今後チームを背負える選手になれるか、という観点が非常に大きくなっています。
なので、かなり厳しめです、ボロクソに書いてるところもあるので、そういうのが苦手な方は読まないようにしてください。


選手評


評価基準

S・・・素晴らしいです/再契約必須

A・・・よくできました/優先的に再契約

B・・・まずまずです/基本的に再契約路線

C・・・頑張りましょう/場合によっては契約見送り

D・・・キビシイです/契約なし・引退


0 RJ・アバリエントス C

難しいよね。
今シーズンのOFを牽引する存在として期待されましたが、大きく期待はずれでした。
ハンドリングやシュート力は素晴らしいのですが、とにかく信州のシステムを理解し切れませんでした。そもそもオフシーズンの合流が遅れたことで、出遅れた感はありました。しかし、バイウイークを挟んでもあまり状況は変わらず。最終的にはほぼローテ外にまで落ちてしまいました。
個人能力は高いし、信州のOFシステムとRJのスキルセットの相性もいいとは思うのですが、判断能力の面でとてもきびしかった。
まあ再契約はないでしょう。分かれた方がどちらにとっても幸せなはずです。

3 エリエット・ドンリー B

大きなポテンシャルを期待され加入しましたが、突き抜けられなかったね…
プレー自体はアウトサイドの確率を除けば、そこまで悪くありませんでした。特にドライブは、サイズもあり日本人選手相手なら有効なオプションでした。
でも、あくまでロールプレイヤーの域を出ないかな。
オフボールカットも悪くないし、ボール運ぶもできて、DFやリバウンドもハッスルしてくれます。全体的なレベルアップは必要なれど、スキル的には強豪チームでこそ輝きそうかなと思いました。エースの役割を求めた信州が悪いですね。
本人がどういったプレイヤー像を求めるのかによりますが、B1に残るならロールプレイヤーに振り切った方が良さそうです。

4 小玉 大智 D

練習生から本契約を勝ち取り、コートに出ればハッスルプレーでチームを盛り上げてくれました。そして、出場機会がなくとも、ベンチからチームを鼓舞し続ける姿勢は本当に素晴らしかったです。
ただ、オフェンス力に乏しく、3Pの確率も低いので完全なD専門タイプであり、三ツ井と役割が被っています。後述しますが、これだけ役割が絞られるタイプを複数人持つとロスターに柔軟性がなくなるので、継続の判断は難しいところです。

5 山本 楓己 D

京都戦で27得点を記録したように、ポテンシャルの高さがかいま見えましたました。
スルスル抜けるドライブとハッスルDFを武器とし、乗っている時はいいプレーがありましたね。ただ、その「乗る」時間帯がなかなか来ない。まあ、プレータイムも安定しなかったし、プロ1年目だからそんなもんでしょう。
ただ、スリーに関しては一貫して低調。右コーナーの確率が異常に高い(80%)以外は期待値は高くありません。これは信州のPGとしては致命的だよなぁ。
ただ、これが23歳の新卒ルーキーならもう少し成長を見たい、となるのですが、山本はすでに26の年です。正直、年齢的に今後大きな上がり目は期待できないと思います。B2で戦っていくにも相当なレベルアップがないと厳しいんじゃないかなぁ…
まとめると、山本の成長のためにプレータイムを割くなら、より若く、ポテンシャルの高い選手に時間を割くべきです。そんな選手が取れればの話ですが。一応、来シーズンの大学4年生はPG豊作年なので、シーズン中の補強を見越し、それまで繋ぎとしてはありかな。

11 石川 海斗 B

シーズン前半の煮え切らないプレーからの終盤の獅子奮迅の活躍、どちらが本当の石川なのでしょうか?

シーズン後半、ウェインが戻ってきてからはピック&ロールの相棒を得たことで復活し目覚ましい活躍を見せてくれました。ただ、それは裏を返せば個人での打開力のなさの証明でもあります。実際、ピックがなければ、シンプルにDFのプレッシャーに負けてボールを失うシーンも多くありました。
B1で上位を目指すのであれば、富樫や河村のような個人で打開できるPGの存在は必須です。

石川はマイケルのバスケをよく理解しており、ゲームメイクにおいてさすがだな、と思うシーンがとても多い。一方で、将来を考えれば、より若く、個人能力の高いPGが必要になってきます。なので、来シーズンからは石川をベンチ起用にできれば、チームにとって理想的かなと思います。

12 栗原 ルイス B

シュート力はさすがのものでしたが、やっぱりチームのエースをやらせるのは荷が重かった。
オンボールプレーでほぼ脅威になり得ないので、プレーの選択肢はかなり狭いです。キャッチアンドシュートさえ潰してしまえば、ほぼ完封できます。そんなルイスにとって、クリエイターが不足していた信州は苦しい環境だったと思います。
プレースタイル的には強豪チームからの需要も高いと思うし、B1でプレーできる選手なので個人残留もできるでしょう。ただ、信州としては是非とも残ってもらいたい。彼の力はまだまだ必要です。

13 マシュー・アキノ C

やっぱり日本人ビックマンは難しい。
年々体を張れるようになり、ただの砲台ではなくビックマンらしくなってきました。スリーの確率は下がってしまいましたが、それでも日本人ビックマンとしてはリーグでも希少な存在だと思います。
ただ、マシューの成長以上に外国籍たちのレベルアップの速度が著しく、そこの差が埋まることはありませんでした。試合に出ればやっぱりDFの穴にはなるし、使い所が難しい。
結局リーグの中で安定したプレータイムを得ている日本人ビックマンは竹内兄弟とシェーファーくらい。ほとんどがガベージ要員になっているのが現実です。どうやって生き残っていけばいいのでしょうか…
マシューももう信州で3シーズんを過ごしました。特に他のチームに行ったからといってプレータイムが増えるとも思いませんが、ここらで環境を変えてみるのもいいかもしれません。

14 星野 京介 C

The 器用貧乏という印象。
想定よりも良かったのはDF。特に平面でのマンDFはかなりレベル高いと思います。ファウルこそ多いですが、チェイスする能力は高いですし、安定感がありました。抜かれた時にごまかしで出す手はやめた方がいいけど。高確率でファールです。
一方でOFはかなり波が激しかった。特に期待されていスリーはさっぱりでした。星野のスリーの低迷は信州にとって大きな誤算だったでしょう。
あと、中盤戦くらいから目立ち始めましたが、フリー気味のスリーを打ち切らないところ、あれは最低です。チームで作ったチャンスを、トライすることなく不意にする行為は、シュートを外すより罪深い。あれは絶対にやめるべきです。あんなことされたらチームのOF設計が壊れてしまいます。
また、ハンドラーとしてもプレーメイク力はないし、中距離の決定力がとにかく低い。あのサイズでフローターの選択肢がないのは致命的です。
全体的にまだまだ力不足ですし、エースをやるのは荷が重いかなぁ…
これからエースを探さないといけない信州としては、優先順位は低いのでは。

25 ジャスティン・マッツ B

シーズン途中から加入、大きなポテンシャルと疑問を持ってシーズンを過ごしました。
高い身体能力と運動量でDFでは広い範囲をカバーし、OFではハンドラーをこなすなど、万能性を発揮しチームを助けてくれました。一方で、途中加入ということもあり、チームルールの理解が浅く安易なミスも多くありました。また、シュート力が全体的に低く、使い方が難しい選手でした。
非常に荒削りな選手ですが、ルーキーなんてそんなもの。ネガティブな部分もありますが、トリプルダブルを記録するなどポテンシャルの高さも確かです。
プレミアに向けたチーム作りを考えれば、マッツのように若い外国籍を育てるという要素も必要だと思うので、長い目で見て育成していきたいですね。

26 アンガス・ブラント D

ブラントもシーズン途中からチームに加入し、ハードワーカーとして貢献してくれました。特に安定したスクリーンのおかげで、明らかにハンドラーがプレーしやすくなっていました。古典的なビックマンの重要性を再認識させてくれましたね。
ただ、年齢からくる衰えもあり、正直外国籍選手としては物足りませんでした。特にゴール下での決定力不足は致命的。
B2の外国籍のレベルが急速に上がっていることを考えても、このポジションのアップグレードは必要です。継続はないかな。

30 サイモン 拓海 C

サイモンは、ルイス以外では唯一安定してスリーを決めてくれる貴重な存在でした。
シーズン通してPTが安定せず、リズムを掴むのは非常に難しかったと思います。そんな中でもDFは昨シーズンよりも成長が見られ、マッチアップ相手に簡単に抜かれることも減りました。
ただ、明確な弱点としてOFでスリー以外の選択肢がなく、そこを抑えられると手詰まりになってしまいます。つまり、レベルは違えどルイスと一緒なわけだ。小玉と三ツ井の関係性と同じで、少ないロールしかできない選手を複数揃えるのはあまり好ましくありません。
今のチーム状況を考えても、必要なのはオンボールでプレーできるエースタイプなので、ルイスが残るなら放出かなぁ。

31 三ツ井 利也 C

正直キビシイよ。
三ツ井の課題はずっと同じです。アウトサイドシュートの確率の低さ、オフェンスパターンのなさ。ずっと同じ課題なのに改善されない成長力のなさが1番問題かもな。
強みのDFもリーグのレベル上昇についていけておらず、ガード、ウィング系の外国籍へのマッチアップも苦しくなってきました。さらに同タイプの小玉が来たことで、さらに立場は不安定になりました。
フランチャイズプレイヤーという点を除けば、残す意味はあまりないでしょう。小玉のとこで書いた通り、どちらかでいいかな。

46 生原 秀将 D

2シーズンの在籍で、出場はわずか21試合にとどまりました。
慢性的な脳震盪や怪我の連続で、正直もはやプレイヤーとしてはもうやれないのでは…と思ってしまいます。
HCからの期待の大きい選手ですが、離脱のリスクが高すぎるので、さすがに継続はないでしょう。

50 ウェイン・マーシャル D

長年チームを支えてくれた大黒柱でしたが、流石に寄る年には勝てず…とにかく衰えが目立つシーズンでした。
それでも、チーム戦術の理解度は抜群で、ウェインの復帰後に明らかにチームの状態は上向きました。だからこそシーズン通してウェインがいてくれたらと思ってしまいます。
しかし、怪我歴や年齢を考えればそれは無理な話。チームとしても、これだけ離脱のリスクを抱へ、衰えの著しい選手を残すわけにはいかないでしょう。
悲しいですが、お別れすべき時はとっくに来ていました。

マイケルHC B

今シーズンはコーチングでも編成でも苦しかった。
特に編成では赤字解消のために予算が限られ、満足するロスターを揃えられませんでした。改めてみると、どんだけ振られ続けたロスターなんだ…
ただ、その中でまさか10勝しかできないとは。
特にこれまでアイデンティティとしてきたDFは完全崩壊。最後までチームに浸透させることができませんでした。
また、期待された選手を戦力化させることができず、飼い殺し状態に。ティーチングの部分でも課題がありましたね。
散々な結果となった今シーズン。しかし、チームからマイケルへの信頼関係は崩れず、すでに来シーズンの続投要請を出しています。
自分もそれでいいと思います。今シーズンの結果は、これまでフロントが経営面で結果を出せなかったツケを背負わされた面が強いです。なにより、いいHCを見つけるのは本当に難しい。
ボールはマイケルにありますが、決断やいかに。


誰を残す?

個人的に残すべきなのは
石川、ルイス、三ツ井or小玉、マッツ(退団濃厚)、です。
また来シーズンも大改革になると予想しています。ていうか、このロスターを維持するのはさすがにないでしょう。特に外国籍に関しては大きな変化が必要です。
これからの2シーズンは、プレミアに向けた準備期間になると思いますが、その1年目として、どんなオフになるのかとても楽しみです。

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