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医薬品メーカー DXカオスマップ

はじめに

 化学メーカーに続き、医薬品メーカー各社がどんなDX施策を行っているのか調査し、カオスマップにしました。


調査方法

 調査方法は以下の通り実施しました。

  • 調査対象は、日系医薬メーカー 売上TOP10社にて実施(※)

  • DX施策確認方法は、各社WebサイトのIR情報等を参照

  • 私の独断と偏見で部門ごとにグルーピング化

※下記ランキングよりTOP10社を選出

医薬品メーカー DXカオスマップ

カオスマップ

 作成したカオスマップは以下になります。

研究開発にDX施策が集中

 医薬品メーカーらしく、研究開発に関するDX施策が集中していました。特に、新製品を生み出す創薬やそれらのテストを行う臨床試験に関しての効率化を図る施策を、50%の企業が取り組んでいました。特に、今まで蓄積してきたデータをAIにて分析させ、効率よく業務を回すものが多かったです。

 また、あえてジャンルを別けたリアルワールドデータ(RWD)に関しても創薬及び臨床試験分野への活用を大きく期待された施策になります。リアルワールドデータとは、電子カルテ等の医療履歴データから治療の結果、現在の健康状態まで様々な医療関係のデータになります。RWDも創薬や臨床試験の効率化に使用されています。

DXを活用した新サービスの提供

 医薬品メーカーのお客様はコンシューマという場合も多いです。それを反映してか、患者等の個人を対象にした新サービスの提供を実施している企業も多く存在しました。
 一例は下記の通りです。

  • 大塚ホールディングス:電子医薬品、電子カルテ

  • 第一三共:ヘルスケア・アズ・ア・サービス

  • 塩野義製薬:ヘルスケア・アズ・ア・サービス

  • 中外製薬:デジタルバイオマーカー

人材開発は全社員の底上げよりスペシャリスト育成を重視

 DX人材育成に関しては、参加基準は様々ではありますが、ある程度人数を絞った形のスペシャリスト育成が施策として多かったです。
 この辺の考え方が化学メーカーと大きく異なっていました。

おわりに

 今回の調査より、医薬品メーカー各社では創薬や臨床試験などの研究開発にかなり力を入れた施策が目立っており、それに付随してデータをいかに利活用していくかが着目されていました。


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