「聞き手との距離感」Dブレーン

ちょっと前の話になるけど、春休み中、公園で楽器を練習をしてた時期がありました。ベンチで吹いてるとチューバって楽器がでかいので、ちっちゃい子がよってきて見にきたり、お子さんと親御さんとで遠くで僕が吹いてるのを眺めてたり、おっちゃんが近くに見にきたりするんですね。それだけでも僕にとっては面白いのだけど。

なんて楽器ですか?とか、お兄さん上手いね〜って話しかけてきたり、ちょっと離れたとこで何あれ〜とか、すごいね〜って声が聞こえてきたり、聞いてる人の反応がすごくダイレクトに伝わってくるわけです。なんかとってもそれが面白いです。クラシックの演奏会は静かに聴いてないといけないし、アンケートに感想書いてくれるような人って結構限られます。だから、反応がダイレクトに伝わってきてとても楽しい。普段あんまり聞き手を意識することがなかったので、こういう感覚はすごく新鮮で、音楽の楽しさの原始的で根源的なところに触れてるような気分です。隣で聞いててもいいですか?って聞いてくる子もいて、すごい嬉しいしかわいい〜と思ってしまった。もちろん大歓迎です。

逆に、僕がめちゃくちゃ小さい音の練習をしてたりすると、何あのでっかいラッパ、音聞こえないよ〜?ってしゃべってるのが聞こえてきたりするので、ちょっと中断して普通の曲を吹き始めたりします。これは練習にならないですね、よくない…よくないけど、どうせ聞いてくれてるなら良さを少しでも知ってほしいなという気持ちになります。

一方で、特殊奏法の練習なんかしてたりすると、やっぱり周りの反応が良くて楽しいです。ちっちゃい子たちの反応が明らかによくなります。とても嬉しいので、吹ける曲ばっかり吹いてしまって、若干練習のメニューは偏っちゃいますね…気をつけねば。

ええと、そういうわけで、公園で吹くのは楽しいです。それに、ちっちゃい子が元気に走り回ってるのを見るととても元気ももらえます!

ちなみに、あんまり大音量で長時間吹いてると近隣の方から公園に苦情の電話が入って、公園の管理人さんが自転車に乗って登場して追い返されます。気をつけましょう。

余談です。その後、またオケと別の団体も含めて本番が何個かあって、やっぱりお客さんの前で演奏できるの嬉しいです。やっぱ音楽好きだなぁとしみじみ。きっと数学科の同期が数学を頭でいじってる時間に、僕の頭の中には音楽が流れてます。そういうとこなんだろうなぁと思いつつ、まあ、そういうとこも含めて私なんだろうとも思います。

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