無理に言葉は、紡がない
喉の渇きで目が覚めて
コップ一杯の水を飲んで
見ていた夢が思い出せないまま
洗濯機を回し始めた
◇◇◇◇◇
現実に着地している
心は理性を保ち
少しの弛緩を許さない
そんな理性に抗って
朝を満たしてくれる時間を過ごそうと
ピアノに手を伸ばした
◇◇◇◇◇
コーヒーを飲むと目は覚めるけれど
身体が嫌だと言うものだから
沸かしたお湯をそのままに
朝の記録をここに打ち込んだ
◇◇◇◇◇
15分ずつの重なりで
私の朝は過ぎてゆく
単調で少し物足りない
それでいてどこかお得感
言葉があまり出てこない朝には
言葉にならない感情をぶつける場所が必要だ
無理に言葉を紡がない
ちゃんと心が追いついているか確認して
◇◇◇◇◇
冷たい色の匂いがする
何か失った感じがする
期待の先に生きていないような虚しさと
叶った夢を祝福し忘れている虚しさが
確認作業を要求している
心配とか不安よりも
挑戦できることに喜びがある
なのにこの喪失感はなんだろう
一人でここにいるからか
時間の渦に迷子になっている
◇◇◇◇◇
大きく振りかぶって
変化を起こしたい、予感
誰でもない誰かに
今日は知らしめてやりたい
ここにいることを?
否、あなたはそこにいると
とうに私は満たされているのではないか
幸せを一歩通り越してしまったのではないか
それ以上を望むなら
私は私の中の私を引き出そう
若さと未知を武器に
◇◇◇◇◇
知らない世界に旅に出たい
知ったかぶりに反旗を
足りない言葉は
きっと視野が狭いせいだ
歩みを止めるな
確実な一歩をここに捧げよう