マレーシア株の憂鬱2

マレーシア株の憂鬱?

「21世紀はアジアの時代」「日本の平均年齢は40代、東南アジア各国の平均年齢は20代」「開発スピードは、まるで日本の高度経済成長期並」・・・。

ほんの3~5年前までは、そんな美辞麗句のオンパレードだった東南アジア。投資するならシンガポール、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピンでしょ!的な海外投資家がたくさんいらっしゃいましたね。

(今でも、経済成長率は日本より断然高いですけどね)

20.315は海外旅行も好きなので、この10年ぐらいは主にアジアによくいってました。冒頭写真は、クアラルンプール(マレーシア)で撮ったものです。

私が訪れた東南アジアの中で、一番気に入った国が、実なマレーシアでした。海外での移動は概ねタクシーですが、クアラルンプールでもタクシーに乗りいろんな所に行きましたが、道路インフラが最もしっかりしていたのがマレーシアでした。高速道路の道路自体も頑丈でキレイでしたし、料金徴収システムも日本と大差ありません。さすがにETCはありませんでしたが。

↓ あと、街自体もとってもきれいですよ!

マレーシア株の憂鬱3

言語も英語ですし(米語ではありません)、しかも日本人にもわかりやすい(といいますか発音しやすい)英語です。近年、日本のシニア層にも人気がある、というところにも頷ける点がいくつもあります。物価も安く安定していますし、国土の割りに人口規模も大きくなく、王国かつ民主主義国で、さらに政治的にも割と安定している点等が魅力なのでしょう。

2年前、本格的に株式投資を始めましたが、東南アジアの株にも大きな魅力を感じ、中でもマレーシア株に注目しました。カントリーリスクも少ないから、やっぱりマレーシアでしょ!と。

そんな中、俄然注目したのが「IOI」です。韓国のガールズグループではありません。正式社名は「IOIプロパティーズ・グループ」です。楽天証券の企業情報からひろってみましょう。

「IOIプロパティス・グループ(IOI Properties Group Bhd)は投資持株会社である。【事業内容】同社の土地開発プロジェクトとランドバンクは主にクランバレーとジョホールに位置する。同社はまたアヤ・ケロー、バンギ、セパンとケンパス・バルに広いランドバンクを保有する。同社は小売スペースとオフィスビルにより構成され、同社が保有する物件をリースする。同社のレジャーとホスピタリティ事業はクランバレーとジョホールに位置するホテル、リゾートとゴルフコースを含む。 」

不動産および総合リゾート関連の企業です。
配当性向も35%程度と悪くない、同国では割と有名な会社です。
20.315は迷うことなく、10,000株買いました。それでも、日本円にして約40万円ほどです。

マレーシア株の憂鬱1

あれから約2年。配当はすでに2回受け取りましたが、この直近1年ぐらいは低迷しており、この1週間は上場来安値を更新中です。2020年3月6日現在、-37%の含み損を抱えてしまっています・・・。

やはり、世界的な保護貿易主義の影響か?
いや、やっぱり新型肺炎の影響か?
と思ったら、理由はマレーシア国内情勢が原因とわかりました。

【3月1日 AFP】マレーシアで1日、ムヒディン・ヤシン(Muhyiddin Yassin)前内相が首相宣誓式に臨み、正式に就任した。マハティール・モハマド(Mahathir Mohamad)氏(94)率いる政権の崩壊を受け、不祥事にまみれて下野した野党連合が政権に復帰することとなった。ただ前首相のマハティール氏は、一連の動きについて違法と非難している。(AFP BB NEWS)

安定していた政情が、不安定になっているのです。そして、クアラルンプールの株式市場全体が低迷期に突入・・・。
クアラルンプール総合指数は2011年来の安値圏にあります。

ということは今が買い?

いやいや、政情不安となればリスクオン!とは中々いけないですね・・・。

※投資は自己責任でお願いしますです。
※写真後段は”RENOSY”から。他は20.315が撮影。

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