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『ホテル・ムンバイ』(2019年公開)
こんにちは!
『この映画観てもいいかも』の20.315です。
ヘッダー写真は本作の舞台となったインドの商都ムンバイにあるタージマハル・ホテルです。
2010年の夏、ムンバイ旅行した時に撮った生写真です。
この時から2年弱前の2008年11月、ムンバイ同時多発テロ事件がこの地で起きました。
本作は、複数のテロリストに10カ所が襲撃・占拠され、日本人1名を含む170名以上が亡くなった惨劇を描いた映画です。
物語は10名ほどの青年が、ゴムボートでムンバイの海岸に到着するところから始まります。
白人やお金持ちに対して敵意をむき出しにするイスラム過激思想に染まった青年たちは、異教徒を殺すことであればジハード(聖戦)である、テロを起こして治安部隊に制圧され死んでも、その後は快楽に酔いしれる世界(天国)に行ける、ことを頑なに信じています。
映画では、その情け容赦ない殺戮、残虐さが表現されています。
目的が仲間を救うことでもなく、金でもなく、ただただ民衆に恐怖を与えるためだけにテロ行為が行われます。。
彼らを操る首謀者は、パキスタンから携帯電話で指令を伝えます。
タージマハル・ホテルは世界の著名人、有名人が泊まる超高級ホテルのため狙われたのです。
治安部隊が到着するまで、ホテルの従業員たちの宿泊客を守る奮闘を描いているんですが、インド軍の治安部隊・特殊部隊は首都ニューデリーから派遣されるため、10時間以上かかってしまいます。テロリストは客室を訪れ、宿泊客は次々に射殺されていきます。
観ている方も「治安部隊はまだか!」と叫びたくなる展開です。
そして、3日後の朝、全て鎮圧されます。
↑ タージマハル・ホテル付近の海岸。アラビア海に面しています。
映画の終盤、タージマハル・ホテルがその後営業再開した際、再開を祝すため、今も働く生き残った従業員たちと当時宿泊していた客が集うセレモニーが開催されて完結となります。
しかし、首謀者とされたパキスタンの犯人は未だ不明のまま。歴史的に、インドとパキスタンは仲が悪いといわれていますが、この事件後、さらに嫌悪な関係になったといわれています。
「隣国なんだから仲良くしようよ!」と日本人が言ってみたところで、何の解決にもなりません。説得力もありませんし。
ちなみに、20.315が泊まったホテルは、3つ星クラスの日系ホテルです。
5つ星のタージマハル・ホテルは、高価すぎて泊まれません。笑。
※中段写真は「映画.com」から。ヘッダー写真と後段写真は20.315が撮影。