雀神社1

雀神社【茨城・古河市】

狛犬が警戒してこちらを向いています。黄色く染まった下半身をこちらに突き出し、邪を払いのけるポーズで参拝者を睨んでいます。

「狛犬さん、大丈夫です、20.315は邪悪な人間じゃありませんから!」

と念じながら、参拝しました。

雀神社(すずめじんじゃ)がある古河市(こがし)は、茨城県の南西部、それも西の先端に位置する人口約14万人の市です。埼玉県久喜市や栃木県小山市に隣接していて、西に4キロほど進むと群馬県板倉町、南に6キロほど下ると千葉県野田市があり、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉という関東5県の結節エリアでもあります。

雀神社の隣には「渡良瀬遊水地」(わたらせゆうすいち)という日本最大の遊水池が広がっています。

画像2

↑ これ、渡良瀬遊水地の中にある公園です。

「ここはオランダの公園です」といっても信じてしまいそうなシーンですね!

ここで毎年真夏に開催される花火大会は超おすすめスポットです。
隅田川花火大会などに比べれば、人出もそこまで多くありませんし、約2万発の花火が打ち上げられて、観覧場所によっては体中で爆発音を体感でき、最高に気持ちいいですよ。

見に来ている方々の車を見ると「つくば」「水戸」「熊谷」「春日部」「大宮」「越谷」「川口」「所沢」「足立」「練馬」「野田」「柏」「千葉」「成田」「とちぎ」「宇都宮」「那須」「群馬」「高崎」など関東各地のナンバーのオンパレードです。

あ、でも車で行くのはやめた方がいいです。大渋滞にハマりますから。

画像2

雀神社は茨城西部では大きな神社のひとつです。近くに古河城がありましたが、渡良瀬川・利根川の河川改修、渡良瀬遊水地造営により城跡もほとんど残っていません。室町末期から戦国時代にかけて、足利家の古河公方(こがくぼう)の拠点になった歴史もありますし、明治期には足尾銅山の鉱毒事件もからんでいて、少々複雑な歴史を持つエリアに鎮座しています。

かつて、雀神社は歴代の古河公方から厚い崇敬を受けていました。

古河公方の成り立ちや、渡良瀬遊水地の歴史に思いをはせると、雀神社への参詣にもぐっと重みが増すように感じる20.315です。

【基礎データ】
■創建 崇神天皇時代または貞観年間(859年-877年) 古墳時代または平安時代
■祭神 大己貴命(おおくにぬしのかみ)、少彦名命(すくなびこなのかみ)、事代主命(ことしろぬしのかみ)
■住所 茨城県古河市宮前町4-52
■HP なし

※2020年古河花火大会は残念ながら中止されました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?