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『第9地区』(2010年公開)
こんにちは!
『この映画観てもいいかも』の20.315です!
朝から雨模様なのでAmazonPrimeを検索していたら、『第9地区』が見れるということなので、早速見ました。
2010年の公開時に、実はロードショーで見ているんですが、何度見ても面白い映画です。
コメディーやスリラーの要素あり、ロボットアクションあり、若干のスプラッター要素あり、とそして、もちろんSF映画でもあります。風刺要素も多分に含んでいます。
まずは設定がぶっ飛んでいます。
UFOが飛来するのは北米が常ですが、ここでは南アフリカ共和国のヨハネスブルク上空に飛来します。
何だかよくわからないのですが、ヨハネスブルクでは南アの人々と異星人(エビに似ているので「エビ」と呼ばれている)が共存していて、エビが住んでいる地区が「第9地区」なのです。
↑ このモニュメントが「共存」を示していますね。
その「第9地区」に人間のマフィアも住みついて、よからぬ商売をやり、治安が最悪になっているため、エビ達(繁殖した180万匹)を僻地に強制移住させるところから物語が始まります。
主人公はおっちょこちょいでお喋りなMNU職員のヴィカス。彼が強制移住推進のリーダーとなり、第9地区のエビたちの家々を訪問して「移住」書類へのサインをもらいます。
当然、意思疎通できないエビも多く、書類をはたいてしまいますが、「手の跡が付いたから承諾したとみなせばいいよ!」みたいなノリで、次々に訪問します。
そんな中、とある家に入ると、科学実験室のような物々しい部屋を発見。部屋の中を物色していると、液体の入ったガラス管を見つけ、蓋を開けたとたんに、中の液体が飛び散りヴィカスの顔や手にかかってしまいます・・・。
ここまで来ると、この後に何が起きるかかは大体想像がつきますね。
ヴィカスの体に異変が生じ・・・。
その後は、想像を超える展開とスピードで物語は一気に進行します。
決してハッピーエンドでもなく、かと言って超暗い結末でもありません。あえていえば、少しもの悲しい、和風でいえば、いとおかし、という感じでしょうか。
そういえば、2021年6月25日に、アメリカ議会に海軍の「UFO報告書」が提出されて結構なニュースになっていました。144件の事例中143件は不明と、結局わからずじまいの報告でしたが、国防上、放置したままでは危険ということで継続調査となっています。
これって、かなりインパクトのある事実です。
仮に「未知の知的生命体による飛来」ということになったら、今まで築き上げてきた人類の知識は、一気に通用しなくなる可能性がありますね。
物理も化学も数学も、そして哲学さえも変えてしまいます。世界がパニックになるかもしれません。
『第9地区』のエビたちだったら、まだましかも。笑。
本作は第82回のアカデミー賞で、作品賞、脚本賞などにノミネートされました。
映画はヴィカスが行方不明になった後、彼が消息不明になった過程をドキュメンタリー風にまとめています。関係者のインタビューでは「彼がどこに行ったのかわからない」「彼は死んだものと思っている」などと証言します。
そして、最後のシーンは・・・。
2021年2月、監督のニール・ブロムカンプが続編『第10地区』の製作を進めていることが発表されました!
超楽しみです!
※写真は全て「映画.Com」から。