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百年と一日:柴崎友香
おすすめの読者:
芥川賞受賞作家の作品は読んでおきたいかた。
・短編の作品が33編描かれています。
その一つ一つの題名は少々長めです(50~100字くらい?)
人々が日常に暮らしているまちやある、または過去に生活していた場所で自分や自身と関わりのある人内人がほんの少し関わり合った、または眺めた、
そしてなにかのの時間を過ごしてきた情景を切り取って、短い文章で表現した34の短編のものがたりを集めた本。
それぞれのできごとの場面で登場人物している人物がどんな風に、どうおもっていたか、とかという感情の表現や、気持ちの移り変わりにはあまりふれられてはおりません。
シンプルに場面や状況描写を丁寧に表現されています。
34の場面には、学校に行っていたときのことや大人になってからのこと、
日本のとある町でのことや、海外で暮らしていたころのことなど様々な内容が描かれています。
自分が今まで生きてきたなかで経験してきたことのなかで、こころに残っている小さなできごと、場面を短く状況描写してランダムにあらわされています。
それぞれのできごと、事象が何年か時間を経ながら変化したり、しなかったりした様子を作者の目をとおしての見つけられた違いなどが経糸のように一本のくしを通したかたちして表わされているようです。
たとえば、
ラーメン屋:未来軒 では、
店の名前の由来から、店を始めたころの回りの様子、そして年月の経過で周辺の住宅事情の変化などの影響もあり、店にくる人が減っていったり、またあたらしい人がくるようになったり、といったような、いわば歴史が書かれています。
どんなことにでも歴史が有るんです。
なお本内容は、(株)筑摩書房:百年と一日(柴崎友香 作)を参照しています。