天使の耳
東野圭吾さんは、江戸川乱歩賞、直木賞など各賞を受賞された推理小説の大家であり著名な大作家のおひとりです。
東野さんの推理小説のジャンルも、学生モノ、加賀恭一郎をはじめとする刑事モノ、密室殺人モノなど対象範囲が幅広く、ほかにもお笑いモノ、エッセイなどの作品も出版されています。
それらの作品のを通して、老若男女問わず幅広い読者層に愛され続けている大作家なのです。
そんな東野さんの100作に及ぶ作品のなかから今回御紹介するは、
天使の耳 です。
天使の耳という言葉の印象からは想像しにくいかも知れませんが、
交通事故、特に自動車の事故を題材にした短編小説を集めた本です。
作品は全5作。
・天使の耳
・分離帯
・危険な若葉
・通りゃんせ
・鏡の中で
現代社会において、切っても切り離せない自動車、
そしてそれを運転するドライバー。
ドライバーがみな交通ルール、法規を守って運転すれば事故は起こらないのでしょうが現実には毎日どこかで交通事故は発生している。
信号無視、路上駐車 一旦停止無視 などなど、われわれも毎日のように見かける光景です。
その結果事故が発生し、加害者、被害者となる人たちが生まれてくる。
そんな事故の両当事者の心模様が描かれています。
表題になった、天使の耳。
深夜の信号のある交差点で起こった自動車どうしの衝突事故。
どちらかが信号を無視した原因となってに発生したものだ。
今回の場合、一方の男性ドライバーは事故のため亡くなってしまった。
その車には妹が同乗していたが、彼女は目が見えない
もう一方のドライバーは、亡くなった相手が赤信号を無視して交差点に入ってきたと主張している。しかし、そのドライバーの言動・対応には警察は不審なところを感じていた。
さて、真相はどのようなものだったのか?
そして、それはどうのように解明されたのか?
推理小説としての楽しみに加えて、日常、いつでも起こりうる事故の際にどのように対応したらよいか、の参考にもなります。
それにしても東野圭吾さんは、幅広くいろいろな分野での本をだしますね、
凄いものです。
東野圭吾さんの天使の耳より一部引用させて頂きました。
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