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言語が違えば、世界も違って見えるわけ:ガイ・ドイッチャー
古代ギリシャ人は世界がモノクロに見えていたのか?
前後左右にあたる語を持たず東西南北で位置を伝えるグーグ・イミディル語話者の「絶対方位感覚」とは?
言語が認知に与える影響を解き明かす、コトバとココロをめぐる、ポピュラーサイエンス。
ホメロスの叙事詩『イリアス』や『オデュッセイア』では、海と牛がともに「葡萄酒色」と表現され、「青」は一切出てこない―古代ギリシャ人は世界がモノクロに見えていたのか?
前後左右にあたる語を持たず東西南北で位置を伝えるグーグ・イミディル語話者の「絶対方位感覚」とはなにか?
ドイツ人にとって、男性名詞「リンゴ」は男らしいのか?
言語が認知に与える驚くべき影響を解き明かすポピュラーサイエンス。
もくじ:
プロローグ 言語・文化・思考
第1部 言語は鏡
第一章 虹の名前―ホメロスの描く空が青くないわけ
第二章 真っ赤なニシンを追いかけて―自然と文化の戦い
第三章 異境に住む未開の人々―未開社会の色の認知からわかること
第四章われらの事どもをわれらよりまえに語った者―なぜ「黒・白・赤…」の順に色名が生まれるのか
第五章 プラトンとマケドニアの豚飼い―単純な社会ほど複雑な語構造を
持つ
第2部 言語はレンズ
第六章 ウォーフからヤーコブソンへ―言語の限界は世界の限界か
第七章 日が東から昇らないところ―前後左右ではなく東西南北で伝える人々の心
第八章 女性名詞の「スプーン」は女らしい?―言語の性別は思考にどう影響するか
第九章 ロシア語の青―言語が変われば、見る空の色も変わるわけ
エピローグ われらが無知を許したまえ
なお本内容は、早川書房 言語が違えば、世界も違って見えるわけ:ガイ・ドイッチャー 著 を参照しています。