家庭用安心坑夫。
なぞの多い本である。
まずは、表題は何なんだろう?
「家庭用安心坑夫」
1ページ目の冒頭にいきなり、けろけろけろっぴのシールが出てくる。
わからない。
よく出てくる人物は、尾去沢ツトムと藤田小波(フジタ サナミ)。
東京都武蔵野市の上からたまに、ズダン、ダンダンと音がしてくる、
とある団地の四〇一号室。
男鹿花輪。
マインランド尾去沢。
わからないことだらけのなか読み始めると、ズンズンと引き込まれていき
最後まで読み進んでしまいます。
作:小砂川チト 家庭用安心坑夫 第167回芥川賞候補作品。