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山手のドルフィン。
山手のドルフィンに行ってきた。
ユーミンの曲”海を見ていた午後”に出てくる店である。
ユーミンといっても松任谷ではなく荒井由実時代、1974年に発表された彼女の2ndアルバム、MISSLIM(ミスリム)のなかの1曲である。
その歌詩の中にドルフィンと、ソーダ水が出てくる。
古い曲だが、いまだにユーミンファンあいだで人気のある曲である。
わたしも若いころは、テープに録音してドライブのときカーステレオで聞いていたし、現在もスマホにユーミンの40周年記念アルバムの中の1曲として入っていて時々聴いている馴染みの曲である。
聴くと、若い時分の色々なことを思い出すことができ、懐かしい気持ちになってくる。
そんな気持ちで聞く人も少なくないのだろう。
そんなドルフィンの名前は知っていたが、まだ行ったことがないなあ、と思い出したのである。
HPでみると、最寄りの駅は山手ではなく根岸だったが、駅から徒歩7分と載っていたのでちかいな、という軽い感じで家をでたのである。
そんなふうに散歩がてらと考えていたのだが、行ってみると想像とはちょっと違った。
店までの行程の後半は、ながい上り坂で勾配が思いのほかきつかった。
子供を乗せた電動ママチャリのお母さんらしき人も、途中で降りて自転車を押しだしはじめるくらいの坂である。
ちょっとした難関で、7分では到着することは、わたしにはできなかった。
そうやって登り切った坂の頂上あたりにドルフィンはあった。
眼下に横浜の海を臨めるながめの良い場所である。建物もひろい。
でもお客さんが大勢で押しかけるような感じではなく、静かな感じのレストランに思えた。
そういえば、曲のなかでも静かなレストレン、と言っていたなあ。
さて、ドルフィンはユーミンの歌詞で紹介されてからでも半世紀以上の時間が経っている。
それでも、なお愛され続けているレストラン:ドルフィンは素晴らしい。
これからも、続けていってもらいたいものだ。
ちなみに、
あのソーダ水は、ドルフィンソーダとして今も振舞われている。