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三河雑兵心得 壱 足軽仁義:井原忠政
戦国時代、三河地方で百姓の長男として生まれた男が、ひょんなことから足軽として職をえて、だんだんと苦労を重ねながら出世していく姿を描いた本の第一巻です。
時は桶狭間の合戦から約三年の戦国時代の三河地方。
田原城にほど近い植田村の百姓の長男:茂兵衛は十七歳。
弟の丑松を、からかい虐めていた男たちに仕返しをしたところ、度が過ぎて
相手が死んでしまった。
村に居られなくなった茂兵衛は松平の家康の家来である夏目次郎左衛門に
拾われることとなった。
家康は、一向宗の三ヶ寺と対立していて、茂兵衛が村を出る羽目になった時には両者一触即発の状態にあった。
そんななか、本来なら結束してしかるべき家康家臣団にも一揆側に走る者が相次ぐなど大変な事態となっていた。
そして、熱心な一向宗門徒である次郎左衛門もその一人であった。
武士人生ののっけから、立身出世どころか国主に反対する謀反人になってしまった茂兵衛。
右も左も分からぬままに、波乱の戦国の世に放りだされた形の新米足軽:茂兵衛の運命やいかに!!!
三河の戦国足軽出世物語の始まりです。
文中で話される言葉は、いわゆる三河弁で ”~ずら” 、”~だら” などといった語尾が頻出してきて臨場感をましていて知らない間にぐいぐいと作品に引き込まれていきます。
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なお、本内容は、双葉文庫:足軽仁義 井原忠政 作を参照しています。