それでも読書はやめられない
今まで読んだ本の数1万冊以上、と豪語する勢古浩爾さんの
読書歴・読書法の書かれた本。
自分はどんな分野の本を読んでいこうかな、と考えている人に参考になる本です。
勢古浩爾さんは、文学作品から哲学書、小説等とにかく幅広い範囲の多種多彩の本を読まれてきています。
また、その作者も歴史上の有名な人物から若いスポーツ選手まで(並べ方に特に意味はありません)彼のアンテナにひっかったものは手を出してみないと気が済まないかのようです。
そして、読後のコメントがスパッとはっきりした物言いで小気味よいです。
例えば、この本の作者の〇〇〇は、こう言っているが同感するor
このあたりが自分の考えと違っているとはっきりと意思表示している。
そういったメリハリの効いた語り口がこころに刺さってきます。
わたしが勢古浩爾さんの本をはじめて手に取ったのは、
定年後の人生を考えはじめたころ買ってみた”定年バカ” が最初でした。
(この表題を見ただけで勢古浩爾さんの性格がわかるような気がします。)
ものごとに白黒つけたい、と思う性分の人にはお勧めな作家さんです。
そういえば、この本の後半部分には、読み始めて面白くないと思ったら
止めて良い。
年がいってきたら娯楽としての読書で良いと語っていました。
肩ひじ張らないで、力を抜いて本を読んでいきたいと
思います。