#25-"fun2deliver"な未来を作るフロントランナー
物流のラストワンマイルをDX化する【207株式会社】がお届けするPodcastの文字起こしnoteです。今回は前回に引き続きビジネスオーガナイザーの渡邉侑さんを迎えて、207で好きなValues、コミュニケーションで意識していること等を中心に話を伺いました。(前編はこちら)
インタビュアー:207代表 高柳
インタビュイー:ビジネスオーガナイザー Tasuku(主催Podcastはこちら)
高柳:侑さんが今やっている事で、207株式会社(以下「207」)で実現したい事はありますか?
渡邉:あります。結論から言うと、物流業界という業界を文字通りトランスフォームしたいなと思っているんですね。これは多分、高柳さんも口酸っぱく仰ってくださっているので皆にも浸透していると思いますが、巷のデジタルトランスフォーメーションは甘いなと思う事があって「ただのデジタル化じゃん」みたいなそういう話では無く、本当に全くビフォーアフターが変わるくらいの変革が、207では出来るのではないかなと思っています。
例えば、前提として人が配達するという事はゼロにはならないと思っていて、「自動運転が普及したらfun2driveは残るよね」という議論と同様で”fun2deliver”的な概念が残ってもいいかなと思っています。
僕が最初に207に入って横乗りをさせてもらった時、「配送業楽しいな!」と思ったんですよね。何が楽しいかというと、普通の仕事の息抜きにも楽しいし、街との出会いみたいなことにも使えるのではないかなと思ったんですよね。
一方で現場の長くやっている人達からすると、稼げないしキツイし疲れるみたいな割とネガティブなイメージがあると思っていて、ここを圧倒的に変えたいと思っているんですよね。
高柳:ありがとうございます。3日前、僕もやってきましたが、楽しかったです!やはりエンタメ要素がありますよね!これを配送員の人に言ったら絶対に怒られると思いますが(笑)それをゲーミフィケーション的に実装する事によって、見え方を変えるという事は出来ると思いますね。
渡邉:僕の中ではPokemon Goと一緒なんですよね。ある所定の場所に行ってアクションをするみたいな。
高柳:確かに!スキマ便という事業は時給で人を雇っていますが、僕は配達中勝手に走っていたんですよ。でも時給だと正直走る意味ないじゃないですか(笑)これは僕のモチベーションの話ですが、結局僕のようなモチベーションを持てるようにゲーミフィケーションで導いたら面白いんだろうなとこの前ぼんやり思っていました。
渡邉:それが出来ると思いますよね!
高柳:出来ると思います!207の3つのValues「Speed with quality」「Be open」「3S」の中でどれが一番好きですか?
■ 207 Valuesについて
1. Speed with Quality スピードMAX、クオリティ7割
即レスを意識し、タスク実行はスピードMAXでかつクオリティは7割を担保せよ。
2. Be open 情報の透明化と自律駆動
メンバー全員が有機的に素早く最善の切断を下せるように、常に信頼しオープンマインドな行動を心掛けよう。
3. 3S 先生であり、生徒であり、科学者であれ
常に体験しインプットを惜しまず、かつアウトプットし、データで判断せよ(Sensei、Seito、Scientistsの頭文字の「S」をとって3S)
渡邉:僕は圧倒的に「3S」が好きです。まず「Speed with quality」と「Be open」は僕の中では空気みたいな感じですね。クオリティをもってスピードを重視して仕事をするのは、207に入る前からの僕の中の仕事のテーマと合致していましたし、「Be open」は特に207に入ってからですが、オープンに話すことや公開されているミーティングを自分で能動的に情報を取りにいくことなどは空気的な感じになっています。
「3S」が良いなと思っているのが、ビジネスマンとしての僕が大事にすべき事が全部包含している良いワードだと思っていて、要はアンラーンして学び続けろという話と、自分が学んだ事は積極的に発信していこうという先生的な観点と、データやファクトに基づいて議論を出来る様にしていこうというサイエンティストのところ、これを網羅している「3S」という単語が発明だと思っています!
高柳:確かに侑さんを表すとしたら「3S」が一番しっくりきますね!Podcastでアウトプットされていますし、その前にはインプットがあって、それでデータも扱っているので、そういうイメージはありますね。
渡邉:本当に僕まだまだですが、「3S」のスタンプが最近無いと思う事自体が、僕が最近足りていないという内省にもなるし、本当に「これを考えた人天才だな」と思ったんです。
高柳:皆で作ったので、皆に天才スタンプ押したいですね(笑)「Speed with quality」「Be open」「3S」を、それぞれ5点満点で自己評価すると何点ですか?
渡邉:「Speed with quality」は3~3.5くらいかなと思っています。中身としては、会議などで大事だと思ったストックの情報をまとめることや、整理しないといけないところの第一想起は取れているところで言うと、完璧ではないけど一応まとまっている内容がすぐ出てくるところは意識しています。
高柳:これで3~3.5なんですね!もっと高いですよ!侑さんはミーティングが終わった後、速攻全部ToDoに落とし込んで「皆やっといてください」みたいな事が出来ていますよね。あれはすごいと思います。
渡邉:そう言って頂けると嬉しいです。実は元々自分の怖がりなところからきていて、自分がボトルネックで仕事が遅れる事が怖いんですよね。僕がまとめる事によって今日出来たであろう仕事が僕のせいで出来ていないという、究極の自己嫌悪みたいな感じですがそういうことがボトルネックにあって、なるべく迷惑かけないようにしたい思いから始まっています。
高柳:とても大事ですね。その観点を皆が持てればチームや組織にとって良いですよね。「Be open」はいかがですか?
渡邉:僕的にはフラットなので、言いたい事を言うという観点でいくと3くらいですが、逆に207の社員さんに今「侑さんってどんな人?」と訊いたら「謎な人」という答えも出てくると思うんですよね。
何故かというと、僕はいま子供が2人いて基本リモートで参加させて頂いているので、例えば鍋会(メンバーが会社に集まって鍋を食べながら交流する会)などのウェットなコミュニケーションの場に中々顔を出せていないんですよね。仕事のフロントではそういうところがまだあまり無いので、まだ謎に思われているのではないかという伸びしろの感じです。
高柳:僕も侑さんに直接お会いしたのは3回くらいですよね?それでこの関係が作れているという意味合いでも、侑さんをロールモデルとしたフルリモートの形を作れたら僕は面白いと思っています。今後、人が増えていく時に、僕も子供がいますが「子供がいたら夜に鍋会参加しにくい」など、それ以外の理由も色々あると思います。「フルリモートで鍋会をやる」「フルリモートで何々をやる」など、侑さんをモデルとして作れたら面白いと思っているので、侑さんの3点という「Be open」が5になるように、設計出来ると良いなと思っています。
渡邉:そうですね!確かに仕組みを整えれば、個人の点数を上げるだけでなく結果的に全員の点数も上がっていくと思うんですよね。だからとても良い気がしますね。
高柳:この3を5に上げる施策を出していきます!
渡邉:僕もぜひ考えてきます!
高柳:「3S」はいかがですか?
渡邉:「3S」も先ほど言っていただいた、Podcastをやっていたりすごく大事だと思っているので、これもフラットに3くらいですが、最近スタンプの数を集計して出しているじゃないですか?あれで言うと僕は圧倒的に少ないと思っていて、それは基本的に自分の207の仕事の領域が狭いからだと思うんですよね。
目の前のタスクなどは「Speed with quality」で出すのでそのスタンプは多いですが、「ちょっと教えてもらった」的なものや「これ積極的に学びにきてる」的な、自分の領域を積極的に出たりそれが且つサプライズ的な体験があると「3S」が溜まっていくと思うんですよね。それが207の領域で言うと僕はまだ全然出来ていないと思っていて、それで2~3になるのかなと思っています。
高柳:侑さんは今月からスキマ便にも結構関わって頂いているので、その範囲が広がって「3S」が広まりそうな感覚がありますね。
渡邉:僕もそれをすごく楽しみにしていて、今度現場に行かせて頂いたり改めてやって、「これってこうやったら自動化出来るんじゃない?」「これってこうやったら良いんじゃない?」など元々好きな領域であるので、上手く「3S」スタンプを押して頂けるようなValuesを出せればと思います。
高柳:楽しみです!207組織として3つのValuesが発揮されていると思う瞬間はありますか?
渡邉:基本毎日そうですが、僕がビックリするのは、例えばある問題が起きた時に、Aさんが誰かのslackでポストするとメンションされてない人が飛んできて問題解決されるみたいな。
高柳:確かにそれはよくありますね!
渡邉:「福富さんこれ訊きたいんですけど」と質問して(CTOの)福富さんが開発に集中していて中々レスがされない時に、いきなり(エンジニアの)柚木さんから「これこうやったら出来ますよ」みたいな(笑)
高柳:確かに(笑)日常茶飯事でありますね。
渡邉:みな当事者意識が半端ないですね!
高柳:それは多分オープンチャンネルでやっているからこそある話だなと思っていて、コミュニケーションをする時僕らはDMではなくオープンチャンネルでやるじゃないですか。皆が見るからそうなるんでしょうね。
渡邉:本当にそうですね。だからその透明性的なところも効いているし、かと言って全員分を別に見なくても良いわけじゃないですか?なのに何故か見ていてしかもすぐレスが飛んでくる(笑)。
問題は今すぐ解決したらパフォーマンスが良いのに1時間経ったら別の事をしないといけなくなってパフォーマンスが下がる事があるので、そういう意味で「Speed with quality」で解決する事があると思っていて、それを皆分かっている感がありますね。
高柳:僕個人というか多分皆が思っている事ですが、侑さんは色々な人とのコミュニケーションにおいて差分が無く、コミュニケーション能力が高いと思っているのですが、そうなったきっかけや意識している事はありますか?
渡邉:大前提にまだまだ全然高くないと思っていますが、意識している事は何個かあります。まずその背景から言うと、僕大学時代にとても失敗しているんですよね。
中高時代に僕らの世代は結構普通でしたが、当時いじめられる側に回った経験があって、そういう状況になるとこんなにコミュニケーション出来ないんだという話もそうですし、あとはとても仲が良かった友人が1つのきっかけだけで全く話せなく疎遠になることなど色々あり、コミュニケーションってすごく難しいなと当時から課題意識があったんですよね。
これをどうやったらいいのか?正直今でも分かっていませんが、何個かある中の1つ目が謙遜的な話ですね。これは実際に心理学者の人が言っているのですが”ダニング・クルーガー効果”というものがあり、人は新しい知識を習得した瞬間が一番威張るんですよね。
子供が特にそうで、新しい事を知ったらドヤ顔で説明してくるのですが、そこで満足して止まったら全く意味が無いんですよね。しかも、自分は調子に乗って良い事が今まで1個も無かったので、まだ勉強中ですが戦略的謙遜なところはあると思います。
2つ目は相手理解みたいな話ですね。これは何かというと相手の言語で喋れるように努めたいと思っています。例えば自分が面談をして頂いていて、相手がマーケティング担当なのに「自分めっちゃ売れます」と言ってもそれは営業の観点だから全く刺さらないんですよね。
相手のKPIや一番刺さる事は何かと理解した上で喋るみたいな。だから僕がカタカナをたくさん喋っていても「こいつ何言ってるんだ」と思われたらおしまいなので、相手の方がどれくらい知識量があるのかなど、そういう事を少し読み取りながら話すことを頑張っています。
高柳:なるほど!とても勉強になります。最近のニュースは何かありますか?
渡邉:実は家を買いました。
高柳:そうなんですか!?知らなかった(笑)流山市ですか?
渡邉:はい。流山で家を買いました(笑)
高柳:おめでとうございます!
渡邉:ありがとうございます!元々毎年、振り返りをして次の年のテーマ決めるんですよ。今年のテーマが”アートと不動産”だったんですよね。それが何故かは一旦置いておいて(笑)。アートの方は自分が良いと思ったものを買ってみたりしましたが、不動産って買い物がすごく高いじゃないですか。
だからインプットばかりやっていたのですがあまり身になって無い感があって、例えば東京23区の坪単価を比較してExcelでまとめてみたりしたんですが面白くなくて、自分の住んでいる地域は解像度が高いので「このエリアはこのくらいなんだ」ということをやり始めたら逆に欲しくなってしまい、それで買ってしまいました(笑)
高柳:すごい(笑)もうそこに住んでいるんですか?
渡邉:実はまだ引っ越し準備中で、丁度契約が終わって明日引き渡しがあって、8月下旬に引っ越しです。
高柳:タイムリーですね!僕はいま五反田に住んでいますが、もう全然家から出ないのでどこでもいいなと思っていて、ちょっとまた情報を教えてください(笑)「Be open」な一言という事で、207のメンバーも知らないエピソードはありますか?
渡邉:たぶん、僕の人となりの話が良いかなと思っています。前にロスターみたいなものをまとめていたじゃないですか?あの時にも少し書いていたのですが、僕とてもせっかちなんですよ。いまこのPodcastを聴いているリスナーさんも感じるところはあると思いますが、超早口で基本落ち着きが無いんですよね(笑)
例えば、せっかち過ぎて動画などの音声のコンテンツは基本3~4倍速で聴いているので、頭に詳細が入って無いんですよね。なので閲覧済みのスタンプがミーティングに付いていて「この人全部把握しているな」と思われると、実はそんな事無いかもしれないというところですね(笑)。
あとストリングスファインダーってあるじゃないですか?あれを2年前くらいにやってみたのですが、ものの見事に他人の成長に興味が無いという結果が出て、一応子育てには興味がありますが、いわゆる上司部下の関係で部下の成長の為に何かにコミットするみたいな事がすごく苦手なんですよね。
そういう意味で「なんで出来ないんですか?」ときつく当たってしまう時があるかもしれないです(笑)
高柳:へえ!今後人がどんどん増えてくる時に、侑さん個人としてはどういう人と働きたいですか?
渡邉:基本的に僕が一緒に働かさせて頂く組織を選ぶ時のキーワードは”人”なんですよね。
自分がストレス無く働きたいからと、長いお付き合いをしたいからというこの2点なんですが、ではどういう組織が良いのかというとやはり自律駆動で且つ207のValuesを体現できている人ということに修練していくかなと思っています。
207の応募ボタンを押した瞬間から、ミーティングレコーディングされるところや社員の人と話すところなどを含めて「合うな」と思って頂ける人と働ければ、僕自身には合う人と働けるんだと思うので、そう意味でも207のミッションに共感してValuesを体現できる人に入って頂けると良いかなと思います。
高柳:僕が働きたい人と全く同じですね!最後に一言お願いします。
渡邉:207がやっている事をご存知の方は増えたと思うんですよね。というのはTechCrunchやIVSなどのコンテストで去年今年で認知度は上がったかなと思いますが、これで面白いと思って頂いた方に「本当に今面白い時期なんです」という事を知って頂きたいです。
まだ組織も小さく色々なプロジェクトがインバウンドで来ていて、それを裁かないと日本の物流業界は遅れると思っています。いま3年でやろうとしている事を1~2年で実現しないといけないと思っていて、その為により色々な優秀な方の力が必要だと思うので、このPodcastを聴いて少しでも興味を持った方はまずは高柳さんと面談から、ぜひやってほしいと思います。
今すぐ応募ボタンを押して頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!
高柳:よろしくお願いします!
(おわり)
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