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管理栄養士になるはずだったわたしが、11年間ドレススタイリストをしていた話。

わたしは高校生のころ、将来の夢をこれと決められなかった。
そういう人って、きっといっぱいいると思う。

高校生のときに、これと決めた夢を大人になってから遂行できているひとってどのくらいいるのだろう。
きっとかなり少ないんじゃないかな。
(ちなみに、わたしの夫はそれを遂行できている数少ない人。)

やりたいことを見つけて、楽しい仕事をしたら?
別にフルタイムじゃなくてもいいし、好きなことしたらいいじゃない。

子どものことと、体力的なことと相まって、11年務めた大好きだったブライダルの仕事をやめた後、夫にはそういわれた。

そんなこと言われても。やりたいことって何だろう?

興味のあることはたくさんあるし、やりたいこといっぱいあるし、仕事をするのも好きだけれど、仕事としてこれがやりたい、というものってわたしは意外と見つけられらなかった。

色々考えたり、実際に動いたりもしてみたけれど、どうしても見つけられなかった。

そんなときにこの記事に出会い、とても深く共感した。

やりたいことを見つけなければいけない、という焦るような気もちが、すっと楽になった。

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やりたいことがよくわからないわたしが最初に就職したのは、ブライダル業界。
職務内容は、かっこよく言うとドレススタイリスト。

この職業には、わたしの好きがたくさんたくさん詰まっていて、結果的に天職だったなと思う。
もちろん色々あったけれど、周りの人にも恵まれて、11年間本当に幸せだった。

今でも同期やお店の先輩後輩とは、友達付き合いが続いていて、『この会社に就職したから得られた仲間』はわたしにとって何にも代えがたい財産のひとつである。

どうして管理栄養士の資格を取得したのに、ブライダル業界に就職したの?

これは、周りの人によく聞かれた質問。

だってわたしは、大学4年生までは『保育園で働く管理栄養士になりたい』と思っていた。
そう思って勉強してきたのに、それをやりたくない、と思ったのは、不幸にも保育園へインターンに行ったのがきっかけだった。

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大学4年の時、保育園でインターンを受ける枠があり、学内選考を経て見事にその枠を勝ち取った。

忘れもしない、暑い暑い夏。
それは2週間のインターンだった。

最初の1週間が保育室での保育補助の仕事で、あとの1週間が実際に給食をつくる仕事を経験させてもらった。

最初の1週間で、保育園の生活と楽しそうな子どもたちの笑顔に触れ、やっぱりこの仕事がやりたい。と強く思った。

でも、2週目で経験した栄養士の仕事に、とてつもない違和感を覚えた。
給食室の雰囲気、職務内容、どれも自分が楽しんで働くことが出来そうもない、と思ったのだ。

わたしは、本当は保育園栄養士じゃなくて保育士の方がやりたかったみたいだ。
どうしよう、とそのとき絶望した。

でも、落ち込んだその瞬間、もう保育園栄養士は自分の仕事の選択肢の中にはなかったので、次の選択肢を模索することとなった。

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またしても、狭い世界の中でいろいろ考えてみた。
食品系の会社や輸入食品の会社を調べたり、選考を受けたりしてみたけれど正直どれもピンとこない。

そんなとき、ある仕事を知った。
それが、ブライダル業界の仕事。

当時、わたしはわりと大きな規模の中華料理店でアルバイトをしていた。
ちょっと高級なお店だったので、レストランだけでなく、宴会、法事、婚礼などもあり、個室で料理を取り分けたりするようなこともしていた。

そこでバイトしていたひとつ上の先輩から、ブライダル業界に就職が決まった、という話を聞いたのだ。

それを聞いた瞬間、
あ、わたし、それがやりたい。
とびびっと天啓が。

そこから就職が決まるまではとんとん拍子だった。

結婚して、子どもを2人産んで、時短勤務で職場復帰して、長女が小学生になり、土日働けなくなるその時まで、やりがいのある仕事に従事出来て本当に幸せだった。

この会社をやめて、現在4年ほど経つ。

あのあと2回転職したけれど、それぞれ2年ほど働き、どうも自分にはその仕事が合わないな、と感じた。
今は休職していて、自分にあわない風潮の会社に属して働くことの難しさを日々感じている。

そんなわたしが今思うこと。

高校や大学のころ、もっと多くの大人と話して、世界を広げていたら違った未来があったのになぁという後悔のような念。
(いや、もちろんブライダルの仕事が楽しかったから後悔なんてないのだけれど。)

たとえば今、あの時に戻れるのなら

・どうせ大学で学んだものを仕事に活かさないのだとしたら、音大に行きたかった
・養護教諭目指したい
・司書目指したい

こういう選択肢もあったことを、あの時の自分に伝えたい。

だからこそ、わたしは、今自分の子どもたちにあらゆる可能性を示してあげたいし、よりよい選択をするためによりよい選択肢についてできうる限り教えてあげたいと思う。

自分たちでよい選択をしてもらうためにも、選択肢を知らないと、そもそも選択ができない訳なのだし。

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ただ、11年も楽しく前向きに働けたのだから、わたしはまた自分にフィットする会社があれば長く働けるはず。

でも、今はまだあれ以上の場所が見つからない。
また、子育てを第一にしながら働くことの難しさを、日々感じている。

働きたい。
でも子どもと密にかかわりたい。
どうしたらいいのかな。

これから、それを見つけるために、わたしはまだまだ成長していかねばならない。

#この仕事を選んだわけ  #私の仕事 #ワーキングマザー #子育てしながら好きな仕事をしたい #ペーパー管理栄養士 #ドレススタイリスト


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たなか美明
ありがとうございます(^^♪