値下げの前にやるべきこと
クライミングジムでよく見るサービスの1つにこんなのがあります。
○○デー割引!
Lady's Day, Mens Day, 学生デイ、昼割、etc...あらゆる見込み客層に対する特典として割引デーを設定しているジムが非常に多くあります。
これ確かにお客さんからすればお得に登れる機会なので、ありがたいと思って利用してくれる方もいらっしゃいます。
でも「ちゃんと売上を作っていく」ことに焦点を当てた時、その割引が本当に効果的なのか計測して判断しているジムはほとんどない気がします。
たぶん、多くのジムが「近くのジムが割引打ち出してきたぞ。こっちも割引しないとお客さんが流れてしまうかもしれない!」と横を見て価格を設定しているのではないでしょうか。
気持ちはすごくわかります。実際、競合が安いってことは立派な差別化だし選ばれる理由でもあります。
でも、そこで一度考えてほしいことがあります。それは「すべてのお客さんがその価格が最大の魅力として来店してくれているのか?」ということです。
値引きしなくても来てくれるお客さんや、すでに居ついてくれているお客さんは決して価格だけで見ていないはずなんです。是非そんな方々に話を聞いてみてください。
・いい課題が多い!
・真剣に打ち込める仲間がいる
・オーナーが面白い!
など様々な答えが返ってくるはずです。
これって立派なジムのセールスポイントなんです。
このポイントをしっかりとお客さんに伝えていますか?
感じてもらえるように接客していますか?
とりあえず価格を下げる前に、まず自分のジムの強みをしっかりとお客さんに認識してもらえる努力をしているか?を確認してみてください。
そこが曖昧だと「価格でお客さんを集めなきゃ。。。」って思考になってしまいます。
逆にはっきりとこう言ってくれるジムがあったらどう思いますか?
「セッターとホールドには力を入れているから良質な課題が随時50本以上あります。その課題にはいくつものテクニックが習得できるように構成されています。上達していく楽しみを実感してください」
って推してくれる。
少し周りのジムより価格が高くてもこっちのジムに行きたいって思いませんか?
まず、値下げするよりも、ジムの魅力をしっかり伝えることに力を注いでみてください。
岡田拓真