グーグルマップで語学学習―私のやり方
暇な時やテキストを使った勉強に飽きた時、たまにグーグルマップを見て、語学の勉強をする。
この勉強法、自分ではけっこう気に入っているから、どんなものなのか言語化の練習も兼ねて紹介してみようと思う。
やり方
紹介すると言っても、何も複雑なことはなくて、まずグーグルマップで行きたいお店などを検索する。
そのクチコミを読んでいく。
それだけ。
手間としては、私のマップはクチコミが自動的に日本語に翻訳されちゃってるから、原語に戻すだけ。
あとはいくつか読んで、おもしろいなと思うものや、この表現知らなかったなと思うものがあれば、ノートに取ったり、調べたりする。
例1・台湾のお店のクチコミ
例えば、今日行く予定の「富馨園麵食店」を調べたら、こんなクチコミが出てきた。
和訳は以下
中国語でも「我們家的御用(我が家のご用達)」みたいな言い方するんだなとか、こういうところで「過癮」(2024/5月中旬の6行目)」って使うんだなとかがわかって、おもしろい。
ちなみに2021/3月末のほうで、清明節の墓参りとなっているのは、中華圏では、春の清明節の時期に、日本のお盆のような墓参りの習慣があるからだ。
墓参りのことを「掃墓(墓掃除)」と表現するのもおもしろい。
グーグルのクチコミは、書いてあるものだけど、書き言葉というより話し言葉に近いし、いろんなタイプのネイティブが好き勝手に書いているから、生きた語学の勉強にはすごくいいと思う。
このクチコミも最後に「瘦不下來啊!(痩せられないよ!)」とあるのが、すごく口語的。
こうやってピックアップしたものを、発音や意味や文法構成がわからないものは調べて、最初から最後まで口に出して読んでみる。
フレーズを覚える努力は特にしてないので、他のクチコミでまた調べ直すはめになったりすることは多々ある。
例2・香港のお店のクチコミ
同じことを香港のマップを使ってもする。
というか、今のところ台湾華語と広東語でしかこの遊びはしていない。
インドネシア語でもしたら楽しそうだけど、まだ全然クチコミの意味がわからないと思う。
香港の油麻地あたりにある雞蛋仔(写真下のほう写っているポコポコしたワッフルのようなお菓子)屋さんを調べたらこんな感じのクチコミがあった。
和訳は以下(ChatGPTにお任せ)
この広東語のクチコミの中で、私は
「幫襯」という単語と「令到我有少少卻步」というフレーズの意味がわからなかった。
いつもは広東語の辞書で調べるんだけど、そうだこんな時のChatGPT!と思って聞いたら、ちゃんと説明付きで教えてくれた。
「幫襯」は「お店を利用する、ひいきにする」する意味だと言われて、なんか聞いたことあると思ったら、以前にも出てきてノートしていた。
ちょうど中国語の「光顧」の意味だった。
「令到我有少少卻步」のChatGPTによる解説はこんな感じ
解説がわかりやすい!
なるほど「令人有點卻步」という感じかな。
指示しておけば、ちゃんと発音記号も入れてくれる。
ここの部分は大丈夫だけど、発音に関しては手放しで信じられない気もするので、知らない単語はやっぱり辞書で確認したほうがいいと思うけど、広東語や中国語のようにある程度自分でも正誤が判断できるものに関しては、ChatGPTはかなり補助になると改めて思った。
注意点とまとめ
クチコミの中には、本当にネイティブなの?みたいな文を書いてる人もいるし、書き間違えやねじれた文も多いので、初級者がする勉強法としてはあまりおすすめしない。
でもこの方法は、辞書やテキストで習った言葉の生きた使い方が見られる。そして、ネイティブの普段の言葉の使い方がよく分かる。
なにより、みんなが言いたいことを書いてるので、読んでておもしろい。
学習法としてはあまり聞いたことがないから紹介してみたけど、息抜きとか言っちゃってる時点で、学習法と名乗るのはおこがましいかな?
ただ私が楽しんでる方法を紹介したかっただけです。