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東京、それとも私が変わった?

約半年ぶりの一時帰国で東京にいる。
半年に1回も帰れるようになったんだなぁ、なんてことをいまだに思う。

日本で、家族や友人に会えるということも嬉しいけど、それ以外にも日本は清潔だし、便利だし、食べ物は美味しいし、なんでもある(欲しくなるものだらけ)!
台湾にいる時、そんなに不満に感じてるわけじゃないけど、帰ってくると上記のように感じて、日本ってやっぱりいいなぁと思う。

日本のお寿司はやっぱり美味いよね

でも日本に帰ってくると、みんなが気忙しくしてて、少しイライラしてる感じがして、やっぱり台湾って、大都会の台北ですらみんな少しのんびりしてて、他人に寛容だ。
列の前の人がモタモタしててもイライラする様子を見せる人はほとんどいない。
道の真ん中やエスカレーターの乗り口で急に立ち止まって、ケータイを見たり、向きを変えたりする人に対して、イライラしたり、怒ったりする人も私は見たことがない。
それどころか、台北のラッシュアワーは東京に比べれば全然混んでないのに、それでも混んでるからと乗るのを諦めて次の電車を待つ人もいて、びっくりする。
東京でそんなことしてたら、一生電車に乗れないよ。

そんな便利でなんでもあるけど、みんなが少し疲れてイライラしてるイメージだった東京で、今回、少し違う空気を感じた。

1つ目はたまたま入ったドイツ風?居酒屋で。
店主さんっぽい年配の女性と、たぶんその息子さんかなという男性だけでお店を回してたので、それだけでも大変そうだったんだけど、年配の店主さんがオーダーを間違えたり、忘れたりしていた。
なんかギスギスした雰囲気になりそうな状況だったのに、誰もイライラしてる様子がない!
息子さんかなと思う店員さんもフォローしつつ、すまなそうにしつつ、でもイラついた様子はなくて、がんばってなるべく早くオーダーに応えようとしている感じ。

実はこのお店にはいろいろな事情があって、私たち以外はみんな常連さんで、その事情を知っているのかな?なんてちょっと妄想する。
あれ?なんかここに、日本にもあったらいいのにって思ってた「ゆるさ」があるかも?

2つ目は銀座のレトロなカフェで。
ホットコーヒーとアイスカフェオレを注文してたんだけど、店員さんが持ってきたのは、ホットカフェオレとホットコーヒー。そして、ホットは私の頼んでいたマイルドというのではなく「メキシコ」ですと言われた。
あれ?アイスじゃなかった?そして、メキシコって何?という話になり、何となく私たちより少し前に注文していた2人組のオーダー品を持ってきてしまったのかな?と推測した。

店員さんのところまで言ってそれを告げると、しばらく混乱してだけど、急に「あ、そうでした!すみません!」と。
たぶん注文を取ったメモが入れ違ってたようだった。
で、私たちのテーブルのホットカフェオレとメキシコは無事に先の2人組の所へ...。
全く触ってなかったので、私たち的には良かったんだけど、見てたらその方たちも何も言ってなかったので、よかったらしい。

店員さんもそんなに慌てたり、必要以上に恐縮することなく、すみませーん、すぐお持ちしますねーという感じだった。
あれ?こっちも私のイメージしてた東京よりゆるい!

少しぐらい不便があっても、ゆるいくらいがいいなぁと思う。
私自身もそんなにしっかりしてない、というかはっきり言ってかなり天然で、よくわけのわからない失敗をしてしまったりするので、ま、ちょっとくらい許しあおうねという空気のほうが暮らしやすい。
間違いのないスムーズなサービスがきっちりかっちり届けられるのは、気持ちいいけど、それはお前も同じくらいちゃんとしろよという圧力のようにも感じる。

日本も、もうゆるくいけばいいじゃん、その方がお互い暮らしやすいよねってなってきたのかな?
変わってきたのかな?
それとも、以前のイライラは私の心のイライラの投影で、今回のゆるさは、私の心がのんびりしてきたことの投影なんだろうか?

変わったのは私?それとも東京?

久しぶりに神保町の马子禄にも行った。この味は意外と台湾にはないので、日本ではつい所謂「ガチ中華」を食べがち笑

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