わかっているから変えられないこと。
長くやっているからこそ、
自分がそれに秀でているという自覚があるからこそ
変えられないことがあって。
「いだてん」の中で、
肋木を日本に取り入れた永井道明という人がいて。
彼は、日本の体育教育は50年以上世界に遅れていて、
だからこそ世界基準に進化するために、
肋木とスウェーデン体操が必要と考えていた。
過激というか、愚直というか、
長年そこに力を入れていた。
けれど、日本にとって2度目のオリンピック出場の時に
永井は監督にと打診されるのだけど、それを断る。
随分前からわかっていました。
肋木もスウェーデン体操ももう古いということに。
わかっていたけど、自分を変えられなかったんです。
何かに秀でて地位を築くというのは、
固まることでもあって
一度固まったものを自ら覆すのは
結構つらいことだなと思う。
だって自分の人生をかけてきたものを否定されたら、
人生そのものを否定されることと同じように感じる。
それはとても辛い。
年齢を重ねるほど実感する。
長くその場所にいて、
色んなことが見えてきてわかってくるからこそ
見えないものも増えてくる。
いつでも変化できるようにありたいと思うし、
気づいた瞬間にきちんと方向転換できる自分でありたいな、と思う。
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