見出し画像

前田健太郎著『女性のいない民主主義』を読んでいます

日本においての子育ての困難さについてきちんと考えてきたことを整理してもっと勉強してまとめよう、と思い、今、資料を収集している段階です。研究で言えば文献レビューなのですが、私はプロの研究者でも学生でもなく、まったく、ほんとうにまったく、脈絡も何もない仕事で年金受給が前倒しでできる年齢でありながらがっつりフルタイムで働いており(なぜこうなったかも今回のテーマと無関係ではないのでいずれ書きます)、自主的な研究に専念できる環境にありません。なので、文献を学習しながら全体をまとめてそれから書いて公開しようなどと考えていると、次の投稿が一年先になりかねない。なので、学習のプロセスそのものを書き留めていくことにしました。

今、前田健太郎著『女性のいない民主主義』を読んでいます。まだ全部は読んでませんが、これがめっちゃ勉強になる。いちいち、そうそうそうだよねそうだよねと思いながら読んでます。本当にこういうことを私はもっともっとたくさん、学びたかった。ほんとは今からでも勉強に行きたい。金と時間があれば。でもそれは私にはもう、残されていません。このまま、今の環境でできることを、できるところまでやりたいと思います。

私はもともと政治や社会について学術機関等で学んだわけではなく、ただ、自分が音楽留学で海外に長くいて、そのあとに日本に帰ってきて、わが国ながらそのあまりの男女差別ぶりにカルチャーショックを受けて、それでなにかおかしいと思いながら葛藤して生きてきた。その後、徐々に日本社会に適応したように(勝手に)思っていたものの、その「なにかおかしい」感が、妊娠出産子育てとともに一気に表面化し、私はそれをきっかけにごく小規模な社会運動的なところに首をつっこんでいきました。いきました、というか、そうせざるをえないところに追い込まれていきました。最初の運動はその頃は居住自治体にはひとつもなかった学童保育の立ち上げ運動だったのですが、実は私自身と私の子は、その後、立ち上がった学童保育の恩恵は受けずに町を去りました。

なぜ私が、自分が主導して立ち上げた学童保育を利用することなくこの町を去ったのかのプロセスについては、当時、紙の本を自分で書いて印刷して製本して公開したので、ごくごくわずかな、ディープな界隈では知られていることなのですが、今ここで自分が追求したいと思っているテーマとは根は同じとは言え混線させるのは妥当ではないストーリーなのでまた別途。

今回、日本における子育ての、こういっちゃなんですがはっきりいわせていただいて劣悪な環境については、日本における女性差別と労働搾取に根があると考えていると、前投稿において書きました。あたりまえといえばあたりまえなのですが、そのような女性差別的な環境や労働をはじめとした搾取は、政治がスタート地点なのだな、と、いわれてみたらあたりまえじゃん、ということを、順序だてて説明してくださっているのが、表題にあるこのご著書だと、今まだ全部は読み切っていないのですが、感じています。

ようするに、私が、ふざけてんじゃないの、と思ってるのは日本の子育てや女性の生活全般に関する制度そのものであって、それを国際比較したいっていうのはつまり、国によって違いますっていうことを証明したいわけです。これ(日本の現状)があたりまえじゃないで、ってことをいいたいわけです。もっと変わってほしい。

国によって違うってのは、政治によって違うっていうこと。その、あたりまえのことが、この本にはすごくわかりやすく整理されて書いてあります。私が今まで学習をしてこなかったフェミニズムについても書いてあるので、そこをヒントにして、フェミニズムについての勉強もこれからしやすくなるなっていう感じです。

つまり、入門書です。めっちゃ助かる入門書。最初にこの本にぶちあたってよかった。著者の先生に感謝します。ありがとうございます。





いいなと思ったら応援しよう!