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無職を再定義する
私は無職だった期間が2年間ほどあります。
前職を退職した理由はとにかくとんでもないハードワークによる心身の不調です。夜勤のある仕事についていた&管理職だったので
①朝8:30出勤→そのまま夜勤
②→明けてそのまま夕方まで勤務。そこからまた夜勤
③→明けて業務。帰宅は3日目の夜20時。
④次の日8:30出勤
というバカみたいな働き方が週に1回。
他の日は8:30〜22:00まで勤務。
社用携帯を二つ持っていて、月に6日の休みの日も携帯でやり取りを繰り返していました。
人手不足と当日欠勤者がしょっちゅう出るため、本来入らない予定だった夜勤に何度も入る(管理職の為)こんなスケジュールでした。運が良ければ夜中に仮眠2時間取れる時もありました。
それでも仕事自体がやりがいがあってとても好きだったので、好きという理由で誤魔化し誤魔化し続けていました。
ただそのうちに寝ていないので頭痛がするようになりました。そして最初は時々だった頭痛が常時するようになり、思考ができなくなってきました。仕事のことを考えようとしても何も浮かばないんです。だからその期間はレッドブルを良く飲んでいましたね。(せめてもと思って水色のカロリーオフ!)人間て寝てない日が続くと体が壊れていくんですね。レッドブルなんか全然効きません。笑
とにかく頭が痛い、夜寝ていい時間なのに眠れない、次の日も仕事、家に帰れないから家の中にゴミがどんどん溜まっていく…
でも仕事は楽しい…
あああ、どうしようみたいな時期がしばらく続きました。
しばらく続いたんですが、いよいよ頭が爆発しそうなくらい頭痛が悪化したので「あ、辞めよう」とようやっとそこでやりがいだけにしがみついていた仕事を手放すことにしました。いろんな部署を経験し、その会社には15年近く勤務しました。
幸せすぎる無職期間
幸い私は本格的に壊れる前に退職することができました。
とにかく睡眠がしたい。睡眠睡眠睡眠という気持ちで退職したのです。
頭がぐわんぐわんガンガンジンジンぼわんぼわんしていて、もやがかかっています。その先に見える睡眠という二つの文字。
それがやっと実行できるのか!
その一心で辞めたので、次の就職先なんて全く考えていませんでした。
そして退職したと同時に39度の熱が出て倒れ込むように寝ました。
最初の数日はとにかく寝続けました。本能のまま、失われた睡眠時間をとり戻すかのように。
するとどうでしょう。徐々に頭の痛みが引いていきました。
少しずつ痛みがなくなり、思考がクリアに晴れていく。
ああ、これが睡眠の力なんだ…と感動しました。
そこから徐々に回復していった私は元気を取り戻し、無職期間を楽しむ余裕すら出てきました。
「無職だと社会に取り残された感覚がある。最初は楽しいけどそのうち飽きる」ってよく見るけど、長いこと無職だった期間全然飽きなかったし、毎日ヤッホーイ状態だった。寝てYouTube見てご飯食べてたら秒で時間過ぎた。お金がなくなったから働いているけどあの時間は幸せだった。でもこれって心が
— トコトコ (@tokotoko_chaan) January 16, 2025
元気になったらこっちのもの!上のポストのように、毎日好きな時間に起きてダラダラとYouTubeを見まくって自由を満喫していました。その頃YouTubeはアバンティーズ・カリスマブラザーズ・東海オンエアにハマって毎日見ていました。
心が元気だから楽しめる
このポストはこう続きます。
「無職だと社会に取り残された感覚がある。最初は楽しいけどそのうち飽きる」ってよく見るけど、長いこと無職だった期間全然飽きなかったし、毎日ヤッホーイ状態だった。寝てYouTube見てご飯食べてたら秒で時間過ぎた。お金がなくなったから働いているけどあの時間は幸せだった。でもこれって心が元気だったからそう思えるんだよね。心が弱っていたらご飯は作業だし、YouTube見たってつまらないし、内容が頭に入らない。ただ横になって過ごしているだけで外から聞こえる社会が動いている音を聞いてしんどくなる。ただ外がどんどん暗くなっていくのをぼーっとやり過ごすか夜になってから起き始めるきっとこういう人も多い。 「休むことも必要だよ」というけれど心と体が休まない。休み方が分からない人は大変だろう。「休んだほうが良いよ」と親切心で言われる言葉が「お前はお荷物だ」と否定されているように感じるのじゃないか? 心の栄養すごく大事。
私は幸い元気を取り戻しました。
しかし、退職の理由は人それぞれ、経過もそれぞれ。
例えばキャリアの転換や自己探究のために退職した方は無職期間を有意義に過ごそうとします。一方、環境要因やそうせざるを得ない状況となって退職された方は必ずしも充実した期間にはなりにくいといえます。
私はこの後者の方に向けて今noteを書いています。
このポストを広めてくれる方がたくさんいらっしゃいました。ありがとうございます。
私のポストの後半部分は想像でした。(私は元気を取り戻したので)
でも想像ではありませんでした。
休んでいるのに真の意味では全く休めていない。
働いてないことがストレスだった。
心配してくれている言葉も「お前の存在が迷惑」にしか受け取れなくて余計しんどかったので負のループ。
心が弱ると本当にものすごく負のループになる。
こんなご意見をいただきました。
仕事ってしんどいけど、社会との繋がりなんですよね。そこにしがみついて必死にやっているんだけど、会社から拒絶されたと思ってしまうと社会での存在価値がゼロになってしまうんですよね。
会社は社会の一部でしかないのに、社会と断絶された気持ちを味わいます。この方もそうだったかもしれません。
捉え方を変える
私はnoteで度々人生は考え方次第だとつらつら書いています。
結婚を諦めたんじゃない人生を選び直しているんだとか笑
心が弱っている時は自責思考になります。
そうすると余計に外が怖くなり人が怖くなり会社が怖くなり社会が怖くなり、最初は自分を傷つけていたのが身近な人を傷つけ、と範囲が広がっていきます。
「無職だから自分には価値がない」
「社会に取り残されている」
こう思う人もいるかもしれません。
その考えを、ほんの少しだけ調子の良い時に
「今この無職期間を充電期間として頑張った自分を癒してあげよう。」とこれまで懸命に働いてきた自分を癒す時間と捉えられたら良いなと思います。
感情を記録する
休んでいる間、体力は少しずつ充電の準備を開始しています。でもそれは心と一体だから心が弱っていると実感には繋がりません。
なので感情を記録することがおすすめです。
状況:どのような出来事があったかを記録する。(例:「友人のSNS投稿を見た」)
感情:その時に感じた感情を具体的に書き出す。(例:「焦り」「悲しみ」)
思考:その感情を引き起こした考えを書き出す。(例:「自分は遅れている」「何もできていない」)
代替思考:より現実的で優しい考えに置き換える。(例:「今は休むことが大切」「焦っても一歩ずつ進めばいい」)
最後の代替思考ができなくても、日々の感情を記録することで毎日の感情の変化が見て分かります。それを見て思考パターンを振り返ると、自分のクセに気付きます。例えば友人が楽しそうにしているSNSを見ると気分が落ち込んでいる。動物のSNSを見ている時はわりかし穏やかでいられる。など、何にネガティブ反応を起こしているかが分かったら、それらを避ければ良いのです。
そして感情を【好きなもの、穏やかな気持ちでいられるもの】で囲んで自分を癒してあげる。そうやって繰り返していくのも一つの方法です。
白黒で決めない
無職の自分は価値がない
この考えがもしあるとしたら、
「無職なのは価値がないのではなく、一つの状況に過ぎない」
ーーーーー
一度無職になったら、もう社会復帰できない
これを
「多くの人が無職を経て社会復帰している。自分にもその可能性は十分ある」
ーーーーー
自分は怠け者だ
修正
「無職期間にも努力している部分がある。自分を責める必要はない」
ーーーーー
こう修正してみてください。
無職期間は人によっては孤独で困難な期間になるかもしれませんが、これまで走ってきた自分の足を休めるのと同じように、優しい気持ちで心をほぐすのです。そうすることで、また次にジャンプできる健脚が備わります。
人の状況はそれぞれなのでみなさんにあてはまるわけではありません。
一例としてふ〜ん程度で流してくださいね。
今日は無職期間の捉え方について書きました。
ここまでお付き合いありがとうございました。
今日も一日お疲れ様でした!
明日も皆さんにとって良い日でありますように。
ではまた。