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MYSELF~自分自身を大切に~⑤
じっとしているとNPDの事を思い出してしまうHARUです。罵詈雑言を浴びた時の怒りと、許せない気持ちが今も突然沸いてきます。
こういう時は無理に気持ちを抑えず、掃除をして気を紛らわせています。
一方的に攻撃をされて体調を崩すまで追い込まれたのですから腹が立つのは当然です。なかなか怒りが治まらないのはそれだけの事をされたからだと思っています。
自然に出て来る怒りを無理に抑えこむのは、自分自身に我慢を強いる事になるので、自然に落ち着くまで怒り続けます。
・・・家中ピッカピカになりそう💧
過去に距離をおいたNPDの現在
私は過去に複数人のNPDとその傾向がある人達と関わってきました。
元友人以外のNPDとはもう接触することもないので、今現在何をしているかはわかりません。
ひとつ言えるのは、私を脱価値する段階ですでに人から絶縁されていたり、周りに正体がバレているNPDばかりだったこと。
ネット上にある「NPDは最終的に孤立する」という情報はあながち間違いではないと思います。
NPDを知ったきっかけ
自己愛性人格障害という言葉を知ったのは、今から20年以上前だったと思います(うろおぼえ)
当時の私は、職場絡みで知り合った人にかなりしつこくつきまとわれていました。今ならストーカー案件になると思いますが当時はまだそんな言葉もない時代です。
その人からほぼ毎日かかってくる霊感商法まがいの電話とアポなしの自宅直撃に私は憔悴しきっていました。
心配した夫が会社を早退し「会社の人に教えてもらったから」と女性でも行きやすい精神科病院に連れていってくれたのです。
先生は私の話をしっかりと聞いたうえで「その人は病気ですね。」と答えました。当事者が受診しているわけではないので具体的な病名は言ってもらえませんでしたが、自宅で調べられるよう検索ワードをいくつか教えてくれました。
「家族や周りの人がおかしいと気がついていても、本人は病気という自覚がありません。なので家族も病院に連れて来ることが難しく治療に至らないのです。」
治せないってことはずっとあのままなのかと惨憺たる気持ちでいると、先生はそれを察したのかいくつかアドバイスをくれました。
「今後もしつこくあれこれ要求してくるのであれば、警察に通報か相談してもいいと思います。」
この時は「警察に通報しちゃってもいいの?」と驚きましたが、NPDのことを知った今は、先生の言葉がものすごく的確なアドバイスだったことがよくわかります。
「自己愛性人格障害」を知る
先生から教えてもらったキーワードで検索をすると『自己愛性人格障害』という初めて聞く言葉が出てきました。
(障害と病気は違うものという認識だったため、自己愛性人格障害が病気だと思わず、気が付くのに少し時間がかかってしまいました💧)
検索で出てきたのはほとんどが病院のホームページでした。
専門用語満載の説明文を必死に読んでいくと、書かれている内容はその人にほぼ当てはまっていることがわかりました。
さらに検索を続けましたが、それ以上の詳しい情報は出てきませんでした。
時代が時代だけにNPD被害者からの発信もなく、具体的な解決方法は自力で考えていくしかありませんでした。
話し合いで決めたこと
解決するのに頼りになるのは、病院の先生からもらったアドバイスのみ。夫とじっくり話し合い3つのことを決めました。
『次に連絡なしで家に来たら警察に電話する』
『向こうの旦那さんと話し合いをさせてもらう』
『旦那さんが奥さんのやっている事を知っていたら警察に行って日記を見せて被害届を出す』
私は当時、育児日記をつけていました。NPDが自宅にアポなし突撃してきた日や、脅しを含んだ詐欺まがいな言葉が細かく記録されています。これがもし証拠になるなら警察に提出することにしたのです。
旦那同士の話し合いは、NPDの旦那さんがNPDの借金のことを知っているかどうかを確認するためです。
NPDがうちに電話をかけてくるのはたいていNPDの旦那さんが休日か夜勤明けで自宅にいる日。うちの夫がいるタイミングで電話がかかってこれば、NPDの旦那さんに確認するのは可能だと考えました。
嘘に嘘をかさねるNPD
偶然にも夫が平日休みの日にNPDから電話が入りました。私の代わりに電話に出て、冷静に淡々とNPDと話をする夫。
しばらくやりとりしたあと電話を切りましたが、夫はものすごく疲れ切った表情をしていました。
「全然話が通じないし、ただわめくだけでこちらの話を聞こうともしない。旦那さんとかわってくれと言っても単身赴任でいないだの、たった今会社に呼び出されただの、わけがわからないことを言うだけだった。これ以上話しても無駄だと思ったから警察の話をして電話は切った。もう二度と話したくないから関わらないようにしていこう。はじめてだあんな人は。」
夫には申し訳なかったけれど、電話に出てくれたおかげでNPDが連絡なしで自宅に突撃してくることはなくなりました。おそらく「警察」というワードが効いたのでしょう。
ただその後も何度か、公衆電話からあやしい電話がかかってきました。
バレないと思っている事が不思議です。
頑なに電話に出なかったら今度は留守電に「引っ越すことになりました。最後に会って話しませんか。もう私に二度と会えなくなるんですよ?いいんですか?会わないと後悔するよ。ねぇ居留守つかってるんだよね?早く電話に出・・(録音終わり)」と入っていました。
「引っ越し!?やっと安心して生活できる」と大喜びした私ですが、残念ながら留守電が入った3日後に地元のショッピングセンターでNPDと鉢合わせしました。
いかにNPDが嘘ばかり言うのかわかりますよね。
NPDは満面の笑みで私の前に立っていましたが、目もあわせず素通りしました。後ろからつきまとってくるかなと心配になりましたが、夫が近くにいることを警戒していたのか、ついてくることはしませんでした。
引っ越しが嘘だとわかってまたしばらく警戒の日々を過ごしましたが、その日を最後にこの夫婦の姿を見かけた事は今まで一度もありません。
この夫婦はNPDというより詐欺師というイメージの方が強く、縁が切れて落ち着いた生活に戻っていくと同時に、自己愛性人格障害という言葉も記憶の奥底に沈んでいきました。
数年後、再び思い出すことになるのですが、それはまた別の記事にて。
ここまでお読みいただきありがとうございました。