【強迫の治療】入院5日目
入院4日目はこちらです
『面会に行かなかったのは、強迫が悪化した原因がお母さんだからです。行けばきっと「退院したい」「安心させて」と言いたくなるでしょう。だから・・えっと・・』
深夜2時、洗濯が終わるのを待ちながら娘に送るLINEをせっせと打ち込んでいました。
この時間に洗濯?と思われるかもしれませんが、早く乾かして明日(今日)届けないと、着替えが足らなくなるのです💧
不潔恐怖(強迫観念)で、汚れてもいないのに汚れたと感じ、何度も服を着替えてしまうのです(厄介)
LINEバトル直前
おそらく私が面会に来ない理由に納得ができていない娘。
理由を聞いてもわからなかっただけなのか、そもそも説明されていないのかはわかりませんが、朝になったら再び怒涛の「面会来て」ラッシュが始まるのは間違いありません。
たとえ電話に出ないようにしても、後先考えずとんでもない手段をとってしまうのが不安定な時の娘。
毎日飲まなければならない薬をストライキする。
食欲がないと言って食事を摂らない。
高いところから飛び降りるポーズをとる・・
それぐらいの事は平気でやってしまいます。
さすがに高いところから飛び降りようとしたら、行動制限が厳しい病棟に連れて行かれる事はわかっているでしょうが、薬と食事のストライキはいつでもどこでも簡単にできてしまいます。
娘の持病の治療にご飯と薬は必要不可欠。ストライキは絶対してほしくないと思う親心。それを利用されるのだけは絶対避けたいのです。
せっかく環境が整って治療のヤル気スイッチがONになっているのだから、娘を納得させて落ち着かせればいいとわかっているのに、LINEを送信する段階でまた迷いが出てきてしまう。
ASDの娘は納得できれば落ち着いてくれるはず。
でも今の娘は強迫症でもある。
ASDと強迫症は真逆の対応になる。(安心させるvs安心させない)
どうすれば?これでいいの?
私が強迫の巻き込み行為を恐れて迷いすぎてしまうのが一番よろしくない。
迷っていたら停滞するだけで何も進みません。
「なんとかなれー!(@はちわれ)」
心の中でそう叫びながらLINEを送信できたのは朝の4時過ぎ(迷惑)
大量の洗濯物を干し終えてすぐ、PCでもLINEができるよう設定を始めました。少しでもやりとりをスムーズにするためです。
私はスマホでLINEを打つのが絶望的に遅いし苦手です。
PCでも早いとは言えませんが、まだキーボードの方が慣れています。
なにより画面がでかいので老眼にはとてもありがたいのです(←重要)
午前の部LINEバトル開始
まともに仮眠もとれないまま迎えた朝7時半すぎ。
娘からバトル開始の合図がありました。
『やだ』
えっこれだけ?と思ったら、怒涛のようにLINEが届き始めました。
どうしよう。返信をうってる間にもむちゃくちゃ届く💦
デジタルネイティブ世代容赦なさすぎ(泣)
『安心できない言葉がけ』を意識する余裕は当然なく、普段通りのやりとりをするので精一杯でした💧
どうも私が強迫行為に巻き込まれるのを極端に恐れている事を、敏感な娘は察知していたようです。その影響なのか届く内容はほぼ面会のこと。
行けない理由をどれだけ説明しても聞く耳を持たず『とにかく来てほしい』の一点張りです。
もしかしたら面会する日時が曖昧だからしつこく聞いてくるのかもしれない。それなら今後の面会日時をバシッと決めればいいのではと思い「一度この件はお父さんと相談するからまた後で連絡する」と伝えました。
娘が了承したので午前のバトルは終了。
気が付いたらもう10時になっていました。
燃え尽きて灰になっていたら夫が起きてきました。
「え?まさか娘とやりとりしてたの?」という表情をしています。
ごめんて。
夫に事情を話して面会の日時をしっかり決めてから再び娘にLINE。
あまりにも強迫がひどい時と感じたら途中で面会を切り上げる事を了承してほしいと追加でお願いしました。
あとLINEも朝、昼、夜の1回ずつにしますと伝えました。
これで娘は納得してくれるかどうか・・。
午後の部LINEバトル開始
15時頃『これは昼の分のLINEです』と連絡がありました。
作業療法か何かがあってこの時間になったようです。
午後はバトルというかひたすら確認行為→説明の繰り返しになりました。
今までのように「大丈夫」の3文字では済まさず、「それ本当に汚れていた?」「それがあると何か起こるの?」という感じの対応をしました。
何度も同じ事を聞いてきた時は「また同じ事を聞いてるよ」と釘を刺すと娘も「あ・・」と気が付いて止めてくれます。
だんだん確認行為がしつこくなってきたところでLINEを強制終了することにしました。
「しつこくなってきたから昼のLINEはここで終わります」
『ごめんなさい。怒ってる?夜にまたLINEします』
午前とは違い、わりと落ち着いたやりとりになったと思います。
面会の話もまったく出てこなかったので、どうやらあの提案で納得してくれたようです。
やっとスタート地点
残るは大量の洗濯物です。娘はアレルギー持ちなのでこの時期に洗濯物は外に干せません。
エアコン・扇風機・乾燥機をフル稼働させて乾かし、病院に持っていったのは日が落ちて暗くなった19時過ぎ。
着替えを渡す時に担当の看護師さんに娘の様子を聞くと「昨日いろいろあった患者さんともう話せるようになりましたよ。」と教えてくれました。
あれ?もしかしたら自己防衛システムが正常運転に戻っている・・?
1度目の入院の時にわかった事ですが、娘は病棟内に話せる人ができると、私に連絡して来る回数が激減するほど安定して過ごせるようになります。
今回もそうなってくれるといいなとわずかに期待をしているのですが、強迫だとちょっと難しいかもしれません。
やっと入院5日目にして治療に向けてのスタート地点に立てました。期間は残り11日しかないですが、少しでも娘の強迫症状が落ち着いてくれることを願うばかりです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
いつもスキをありがとうございます。
とても励みになっています。
簡単に経緯を書いただけなので壮絶さが伝わらないのが残念ですが、途中で「返事しなければよかった」と後悔するほど面倒なやりとりが続きました。
私が1書いている間に娘から10送られてくるので本当に大変でした💧
おかげで少しだけタイピングが早くなったような気がします 笑
入院6日目はこちらです。
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