これからコーチングで起業したいあなたへ
僭越ながら、コーチングで起業したいというあなたへ少しだけ先にコーチングで起業した私が伝えられることをお届けしたいと思います。
初めてコーチングの門を叩いたのがもう10年前。それから10年でコーチング自体の認知度も市場も大きく変化しました。
それでもいまだにカウンセリングとコーチングの垣根が曖昧であることは変わりがないし、杓子定規にコーチングのやり方だけ学んでも成果に直結しないことも事実。
ただスキルとしてのコーチングを提供するだけなら、本を読んで学べば実践を積めば提供できるレベルにはなるのだと思います。
ただ、本当に成果を出せない理由だったり、前に進めない理由が、その人の人生経験の中のパンドラの箱にしまってある「琴線」に触れることの場合は、表面的なメソッドだけでは、背中を押すことは難しいし、どうしてもカウンセリングの領域に足を踏み込まなければならない時も出てきてしまうというのがわたしの10年間で五百人を超えるクライアントとのセッションを重ねてきた感想です。
コーチのスキルも然りなのですが、クライアントも「コーチング」「カウンセリング」の境界が曖昧なまま契約をし、セッションの提供を受けてしまうことで、本質的にその人の成長を後押しする時間を享受できなくなるシーンも出てきてしまいます。
往々にして、コーチングでは「ご自身の行動によっての成果」ということを告げるのですが、コーチのスキル不足があることも否めず、責任の所在が分かりにくいと思われることもしばしば。
そのため、セッション履行後の返金→いや、これは本来は購入して使用した後にお金を返してください。というやつなので、それはどうなのか?と私自身も思いますが。や、契約した後セッション履行前に返金。といった事案も出てきてしまいます。
これが、実はコーチにとってはかなりボディーブローのように聞いてくるわけですよ。私の知り合いにも、契約上はなんら問題がなかったにもかかわらず、消費者センターに駆け込まれたコーチもいるのですから。
スモールビジネスでやろう。これからコーチとして独立したい。という人にはひょっとしたら耳が痛い話かも知れませんが。
①カウンセリング領域のクライアントは専門職の方をご紹介する。
などの対処ができるネットワークを持っておく。
②契約に関する相談ができる機関と繋がっておく。
③契約書を交わして、お客様と相互にセッションについての理解をする時間をもつ。
④長期契約のクロージングでクライアントを焦らせない。
この4つを整えたことと、セッション履行中でもコーチの権限でセッションを中止し、返金することもあります。とお伝えすることによって、お客様からの解約や返金のご連絡はほぼ0になりました。
クライアント側だけでなく、コーチ側も自身が対応できないクライアントに対してはセッションを提供しないという選択を持っていることが重要かなと。
ここまでデメリットの部分をたくさん書きましたが、クライアントワークは私自身にとっても大きな成長の時間でもあり、みたことのない世界をクライアントと共に垣間見る時間となっています。
ビジネスの成功だけでなく、人生を豊かにするコーチングの存在は、今でも私自身の礎となっていますし、学校教育や子供たちにももっとコーチングに触れる時間を提供できる世の中になってほしいと心から願っています。
なので、コーチとして起業したい人には、本当に全力で頑張って、楽しんでコーチングを提供し続けてもらいたい!です。
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