グループ情報 アーティスト 荒神明香、ディレクター 南川憲二、インストーラー 増井宏文を中心とする現代アートチーム。個々の技術や適性を活かしたチーム・クリエイションによる制作活動を展開。観客を含めた状況/導線を重視し、「我々の捉える世界の”それ”が、”それそのもの”となることから解放する」作品を様々な場所で発表している。
目me 公式 ホームページより 紹介作品 まさゆめ 2019-2023 ※異なる場所で複数回展示されている
「まさゆめ」と 東京スカイツリー 撮影:津島岳央 東京の街に浮かぶ「まさゆめ」 撮影:金田幸三 代々木公園から見上げた「まさゆめ」 撮影:金田幸三 導入 ①第一回・第二回実施の場合(東京) 芸術文化都市東京の魅力を伝えるため、オリンピック・パラリンピック開催都市としての文化プログラムTokyo Tokyo FESTIVAL の一環事業の公募によって目は採択された。また、過去に「まさゆめ」に似た作品を発表している。それは2014年に宇都宮美術館 館外プロジェクトで「おじさんの顔が空に浮かぶ日」。「まさゆめ 」プロジェクトは「おじさんの顔が空に浮かぶ日 」プロジェクトを拡大させたもの。
【「Tokyo Tokyo FESTIVAL 企画公募」とは 】東京都 とアーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団) が主催するのがTokyo Tokyo FESTIVAL。
アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団) 世界的な芸術文化都市東京として、芸術文化の創造・発信を推進し、 東京の魅力を高める多様な事業を展開していきます。新たな芸術文化創造の基盤整備をはじめ、東京の独自性・多様性を追求したプログラムの展開、多様な芸術文化活動を支える人材の育成や国際的な芸術文化交流の推進等に取り組みます。
インスタグラム https://www.instagram.com/artscouncil_tokyo?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw== Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 企画公募パンフレット ※Tokyo Tokyo Festival 企画公募プロモーションムービー 約1分
Tokyo Tokyo Festival 企画公募内容 1.対象となる分野 音楽・演劇・舞踊・美術・写真・文学・メディア芸術(映像、マンガ、アニメ、ゲームなど)・伝統芸能・芸能・生活文化(茶道、華道、書道、食文化など)・ファッション・建築・特定のジャンルにとらわれない芸術活動(複合)等を想定しています。 2.期待する企画内容 以下のような目的をもった企画を募集します。インパクトある芸術創造 芸術文化都市東京を世界にアピールできるクオリティがあり、21世紀の芸術文化を牽引する挑戦を感じる。また、芸術性・話題性があり、国内外への発信力がある。あらゆる人々が参加できる。世代、国籍、障害などをこえ、だれでも参加できる。また参加の仕方やプログラムに工夫があり、参加者にとっても記憶に残る体験を提供できる。アートの可能性を拡げる。社会課題に向き合うことで、アートの新しい可能性を拡げることにチャレンジしている。また、アートの視点を活かしたユニークな社会に対する問題(課題)提起力・発見がある。 3.事業規模 委託事業費の限度額は、数百万円から2億円を超えない範囲となりますが、協賛金や自己資金など、他の収入を含めた事業規模についてはこの限りではありません。 4.実施場所 東京都内実施場所も含めた企画アイデアを募集します。 実施したい場所を具体的に明記した企画以外にも、「◎◎◎㎡以上の屋外スペース」、「収容人数◎◎◎人以上の屋内会場」など具体的な場所を明示しない企画でも構いません。第一次選考通過後、使用可能場所、使用可能時期、使用方法、代替案など、実現可能性の検討を行う中で、事務局と共に実施場所についての調整を行います。(都有施設(庁舎、公園、ホール等)を実施場所として活用する企画の場合も同様です。) 5.対象期間 平成31年秋から平成32年9月までの間に実施・終了する企画 6.応募規約 応募に当たっては応募規約への同意が必要となります。 ■対象とならない活動宗教的又は政治的な宣伝・主張を目的とするもの 展示物、制作物等の販売活動を主な目的とするもの 募集企画内容公募選定の基本方針 選定にあたっては、実現性の他、革新性・独創性といった新しいチャレンジ、東京都の文化プログラムの考え方に沿っている点、2020年以降にむけて東京都が求めるレガシーの創出に、いかに繋がるかといった視点で選考を行います。単なるイベントにとどまらず、2020年以降の芸術文化における東京の創造環境の向上に繋がることを期待します。具体的には以下の視点を考慮します。 <選定における評価のポイント> 1.2020年以降、東京都が求めるレガシーの創出に繋がること 求めるレガシー都民が芸術文化に触れる機会の拡大 地域経済や観光の活性化 世界から「芸術文化都市東京」として評価 人材や芸術文化団体等の成長 芸術文化の力が社会課題の解決に貢献 2.東京都が主導する文化プログラムの考え方を踏まえていること 「都が主導する文化プログラムの考え方」 オリンピックの精神に基づき、史上最高の文化プログラムを展開するとともに、文化の面のレガシーを2020年以降に継承し、世界一の文化都市東京の実現につなげていく伝統と現代の共存をはじめとした独自性・多様性を持つ東京の文化を世界に発信するとともに、国際的な芸術文化交流を積極的に展開 障害者、高齢者、子供、外国人等、国内外のあらゆる人々が参加・交流できる機会の創出 新たな発想を取り入れた芸術文化活動の推進や次世代を担う人材の育成 都市全体で文化的な祝祭感を創出 国、他の自治体、芸術文化団体等との連携・協力によるオール・ジャパンでの気運醸成 3.革新性・独創性があり、2020年以降に向けた新しい挑戦になっていること 4.2020年(または2019年)に実施できること 5.都内で実施・公開されること 6.実現できる企画だと判断できること 7.達成目標(自己評価の視点)が提案されていること
Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 企画公募 ②第三回実施の場合(リスボン) リスボンのグルベンキアン財団から、CAM の再オープンのためのキュレーションを依頼されたエマニュエル・ドゥ・モンガソン(インディペンデント・キュレーター)が「Engawa A Season of Contemporary Art from Japan 」にて、ポルトガルで目meを紹介する目的で企画された。ちなみに、CAMの一部の建物は隈研吾 がデザインした。
※CAMのInstagram
CAM (Centro de Arte Moderna)は、ポルトガルの現代美術を象徴する文化的な中心地であり、特に近現代美術を愛好する人々にとって重要な拠点です。そのコレクションと活動は、ポルトガル国内だけでなく、国際的にも高く評価されています。
CAM ホームページより2024/12/30現在 ※「Engawa A Season of Contemporary Art from Japan」について
素材 顔は1,000パーツ位から出来ていて、黒のトーンの深い所と薄い所、光沢・半光沢などを組み合わせて色を作っています。インクの製造会社のリサーチから始めて、とにかく深い色味を持つ黒色のインクを探しました。その過程で発見したインクを、顔を組み立てる会社に持っていって「こういうインクがあるんですけれど…」と提案するんです。たいていの会社は、使ったことのない材料やインクを使うことに対して最初は及び腰。けれども、いろいろ説明を重ねていくと、向こうも乗ってきてくれて、いろいろな意見が出るようになってきます。
東京都歴史文化財団 Art News TOKYO 「大反響を呼んだアートプロジェクト《まさゆめ》とは何だったのか」 2024/12/18現在 ※「おじさんが浮かぶ日」とは浮上方法が異なるため素材も異なる ヘリウムを使用したときの素材はこちら↓↓
形状 熱気球が浮上する原理を利用している。
効果 わからないをわからないまま、『なぜ?』を『なぜ?』のまま、そこに浮かぶのは実在する人の顔だけど、『誰?』を『誰?』のまま存在させることが大事だと思っています。はっきりした理由がないことによって、見る人は主体的になると思っています。
美術手帳 「目[mé]による「まさゆめ」、ふたたび都内に出現」 2024/12/30現在 制作会社 ピア21/Pier21 インスタグラム https://www.instagram.com/pier21_web/ バルーン造形、 エアー着ぐるみ、 エアー遊具、トリックビジョン、特殊造形を専門とするものづくり会社。
制作方法 顔募集 インターネットを通して世界中から顔を集める。
顔収集ワークショップ 東京の街をフィールドに展開する。
顔会議 集まった顔について議論を交わす。
最終的に荒神明香が、顔を選ぶ。
制作会社と共同で顔パーツを制作する。
ワークショップメンバーとともにパーツにドットを打ち込む。
パーツを張り合わせて完成。
※張り合わせ方・パーツの制作手順は制作会社のピア21に要問合せ。
展示 第一回実施日 2021/7/16 東京
第一回東京の展示風景 撮影:金田幸三 第二回実施日 2021/8/13 東京
第二回東京の展示風景 Photo:中島良平 第三回実施日 2023/7/20-23 リスボン
リスボンでの展示風景 Masayume installation at Terreiro do Paço © Joanna Correia ※リスボンでの実施風景(約1分の浮上動画あり)Masayume sobre os céus de Lisboa - Centro de Arte Moderna
関連作家 引用まとめ 東京都歴史文化財団 Art News TOKYO 「大反響を呼んだアートプロジェクト《まさゆめ》とは何だったのか」 2024/12/18現在
東京都歴史文化財団 Art News TOKYO「2020夏、東京の空に巨大な“顔”が浮かぶ『まさゆめ』とは?」 2024/12/18現在
東京都生活文化スポーツ局 「Tokyo Tokyo FESTIVAL(2020大会文化プログラム)」
CINRA, Inc. 「アーティストをやめる、苦渋の決断が生んだ現代芸術チーム「目」」 2024/12/18現在
宇都宮美術館 館外プロジェクト 「おじさんの顔が空に浮かぶ日」ウェブサイト 2024/12/24現在
PLAY TOKYO まさゆめ masayume | Floating Head in Tokyo Tokyo Tokyo FESTIVAL Special 13 目 [mé]のインタビュー 2024/12/24現在
美術手帳 目me 「ただ世界をつくる」2024年1月号