衝撃
どうしてああなってしまうのか…。なんであんな言い方をしてしまうのか…。
怒りなのか、悲しみなのか、次から次へと言葉を投げつける。しかも大声で、威圧的に。どんどん相手を追い詰めて、それでも執拗に言葉を突きつけてやり込める。相手の逃げ道を全て塞いでしまう。
自分でも何がしたいのかわからない。なのに、次から次へと言葉だけが出てくる。相手を打ちのめす言葉が。
昨日もそうやって、子供を追い詰めた。子供は泣いていた。
私はただ、冷静に話をしたかった。話し合って、折り合いをつけて、仲良く過ごしたかった。可愛くて、大事で、大切にしたくて…。なのに、私がやっていることはなんだ!親という印籠を振りかざし、脅しているだけじゃないか…。
まるで私の母のようだった、昨日の私は、私の恐れている母そのものだった。自分の中に湧き上がってきたその考えに愕然とした。すごくショックだった。
でも、本当はうっすら気づいていた。私は母と全く同じだ。母が私にしたのと同じやり方で、私も大切な人を苦しめる。あの言い方、あの声の大きさ、とことん追い詰めてもう動けないのに、それでも攻撃をやめない。徹底的に打ちのめし、メタメタに傷つける。母そのものだ。
自分がされて一番悲しかったことを、自分が一番されたくなかったことを、私の一番大切な人に繰り返している。その事実に耐えられない。絶対あんな母親にはならない!私がして欲しかったようにしてあげるんだ!そう思っていた。いや、今だってそう思っている。だけど、私はあの母にそっくりだ。
神様、どうしよう。
神様、助けてください。
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