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ホームステージングで注意していること。 室内のポテンシャルを最大値にする。
賃貸住宅、分譲住宅でも、海外のようなホームステージングを行う事が近年増えていることと思います。
ステージングを行うことを仕事としている方もおられるようですが、
僕や師匠が思うステージングに関して、今日は画像を多めで僕たちの価値観を記してみようと思います。
画像協力:師匠
僕らのステージングの目的は、入居付ではない。
![](https://assets.st-note.com/img/1695648452487-OrfnKO0vs2.jpg?width=1200)
僕らの目的は、物件価値を表現する際に、写真のクオリティが上がるような
ステージングを目的としています。
写真は、物件の空気感を切り取る道具ですから、ステージングを行う際には、
視覚的に洗練されたイメージを如何に伝えられるかを重要視して
物の選定、設置位置、見せ方に工夫をしています。
要は、ステージングされた部屋を見せて、入居促進にするということを第一の目的にしていません。
世間は、空室にステージングを施し、生活をイメージしてもらうでしょうが
それはおまけ的な要素に過ぎません。
物件の外観、内部のビジュアルの最大値を写真として残す行為は、
後々にとってもとても重要ですから、その内容が
どこにでもありそうなステージングでは意味がありません。
この部分に対しても、他とは違う、空気感を作り出すような演出が重要なのです。
多色避けて、室内の広さを空気感を伝える。
![](https://assets.st-note.com/img/1695648740379-VeaeM2Ryns.jpg?width=1200)
カラーリングが増えると、室内の映像はごちゃごちゃし、奥行きや空気感を失います。
その理由として、ステージングされた家具がメインに写ってしまうからです。
室内のポテンシャルを最大値に持ってゆくためには、
室内のベースとなるカラーを軸に家具を決めなくてはいけません。
テイストを揃えることは、洗練された空気感を醸し出します。
可能な限り低い家具を使い、家電を設置する。
![](https://assets.st-note.com/img/1695648922496-LZktcPLCSx.jpg?width=1200)
室内の広さを最大化する際には、家具の配置を可能な限り低く、低く設置します。
そして、室内ベースのカラーリングテイストから、大きく外れないような
家具、家電を配置しますが、写真の見え方を注意して、位置を最適化します。
これはセンスが最も問われるところです。
ラグの配置、テレビの位置は、写真の見え方で、決して中央がいいとは限りません。
キッチンの魅力を伝えるには、周りに物を極力置かない
![](https://assets.st-note.com/img/1695649198200-lSiMchwaD7.jpg?width=1200)
よくキッチンにごちゃごちゃと、多色の色々な物を置いているステージング業者さんなどが多く見かけられます。
これは主観なのですが、ステージングされる方々は、ステージングすることが
目的となっている場合が多く感じます。
それは、目的を見誤っていると思いますし、誰のためのステージングなのかを考えると、室内、設備などの写真上のポテンシャルを上げることが目的ですから
間違っていると感じます。
極力小物は置かない。置くならば、一点豪華主義で固めるなどし、全体の雰囲気に
悪影響を与えない事が宜しいかと思います。
見ただけで工夫や仕掛けがわかるように表現する
![](https://assets.st-note.com/img/1695649549290-zs4ADSADbO.jpg?width=1200)
トイレ、クローゼット、ベッドルームなど、適材適所に合わせたステージングも行うことは、写真上でわかりやすく、内覧時のイメージも、特徴を理解しやすいものとします。
室内のテイストを壊さないような配置を施し、差別化をクローゼットなどでも
表現することは大切ではないでしょうか。
モチーフを表現する、部分的クローズアップで空気感を伝える。
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楽譜を置き、近くにギターを立てかける、植栽を置き、空気感を整えるなどし
ペルソナ(ステージングのターゲット)を表現する工夫を施すことも
面白い仕掛けではないでしょうか。
若い女性で音楽が好き、楽器なども近くに置くことで、誰をTGTにしているか
話さなくても伝わるのは、一般的なステージングでは行われていないような
手法です。(これは僕の嫁さんのステージングの一環)
バルコニー、室内から見える景色もステージングの対象
![](https://assets.st-note.com/img/1695649958986-ZrpLM84I5s.jpg?width=1200)
ステージングは何も室内だけではありません。
バルコニー、テラスに至っても、簡単な家具の設置で空気感を演出できます。
その他写真 室内の高さを演出するには、家具家電は腰から下に設置することを念頭に。
![](https://assets.st-note.com/img/1695650174625-XzK92Msqla.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695650234669-Whi4IfrUoo.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695650279294-t68f8Dm4WP.jpg?width=1200)
このように、設置する家具の高さは、写真撮影時には大きく広さに影響します。
また内覧時においても、写真と室内とのギャップを与えないように
空気感を整える為に、先に記してきたような
多色を避ける
室内カラーリングのベースに準じる
物は極力置かない
家具家電は低い位置に設置する
室内以外にも手を施す(クローゼット、バルコニーなど)
モチーフを用いる
以上のような内容で、行うと良いと僕は考えています。
師匠に教えられたこともありますが、僕自身、昔から腰から下にしか
物を置かない性質でしたので、もともと身についていた感覚ではありますが
実際に師匠の作った物件の室内、写真などは
いつになっても洗練されていることから、僕自身もセンスを磨いている最中です。
最後に、もう一度伝えますが
師匠、僕が行うステージングは、入居促進のためではなく
物件のポテンシャルを最大化し、表現するためのものであり
写真のクオリティ、空気感を如何に切り取れるかを考え
ステージングを行っているという側面をご理解ください。
写真だけで、全ての物件の入居が決まることもあるのは、
そのような取り組みの一環であります。
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