僕が中卒である理由① 人が当たり前だと思うものほど、僕は持ち合わせて生きてこなかった。
今日は、僕の人物像の話として、中卒である理由、大勢の方々と違った思考や
経験を積んできたその背景などを少し記してみようと思います。
個人的には恵まれてなかったとは、思ったことはありませんが
今の僕の環境の基礎が、どんなものであったのかを
覗いてみてください。
どこで生まれたのかわからない。 片親から、両親がいない状態へ。
生まれたところは分かりません。
僕の記憶の中では、幼年期、生まれてすぐ、神戸にいたようです。
小学生の頃、片親の母から、神戸の須磨にいたという話を聞いた記憶があり
坂の多い場所、檻のような幼児用ベットに毎日寝てて、
朝には、坂を下り、保育園に預けられていた記憶が鮮明に残っています。
その後、大阪の豊中市に引っ越し、アパートの2階に住んでいました。
この頃、2歳〜3歳くらいで、当時は父親も近くで仕事をしてたけど
一緒に過ごした記憶は残っていません。
離婚はしていたのでしょうが、近くで働いていた父を僕は父とは感じたことはありませんでした。
豊中では、幼い僕の記憶に、一人で生きてゆくんだと思った出来事がありました。
母親に自転車を2階から下ろして欲しいとねだった際、自転車ごと階段上部から
落とされることが起きて、親であろうが、信じられない、酷い人間だと三歳児ながら感じたものです。
アパートの道路は、未だ舗装されておらず、近くの商店に、牛乳を一人で買いに行ったこともありましたが、引きずって帰った際に、牛乳パックに穴が空いていた、そんなことも記憶に残っています。
遊び場は、アパートの隣の公園と神社境内。 毎日一人で遊ぶことは
僕にとって唯一の楽しい時間でした。
親戚、祖母のいる福岡へ引っ越し 祖母と母が商売を始め、商いに触れてゆく。
福岡に引っ越しをした。
僕は親戚の家に祖母と母と一緒に暮らしていました。
その時、僕の遊び場は、大阪の時と同じく、近くの神社、そして河原でした。
友達もおらず、一人っ子だから当然だけど、一人遊びが好きで、日々近くを散策したり、小川で遊んだりし、時を過ごしていました。
そして、程なく、祖母と母は、商売を始め、親戚の家から出ることになりました。
その商売とは、お好み焼き屋であり、篠栗町の駅近くで借家を改築し、住みながら商売を行い始めますが、僕が中学校に上がる段階で、商売はうまく行かなくなり
潰れてしまいます。
それまでの間、福岡に来てからは、僕の面倒を祖母が毎日見てくれていて、
母親は商売と、遊びに夢中のようでした。
夜中にお客さんと麻雀、タバコの匂い、うるさい中、僕は祖母に抱かれて眠っていました。
母の人格、生き方を知り、心から恨んだ
僕が幼稚園に上がった際の出来事、その日は今でも鮮明に覚えています。
台風で大雨の日、歩いて2キロ以上ある幼稚園までの道のりを
母は送ってくれることもなく、家から僕を突き出しました。
小さな体は、吹き飛ばされそうになり、地面に時折しがみつき
傘はめくれ、泣きながら幼稚園に向かいました。
親は何をしてくれたのか、僕はこの時、小さいながら死を覚悟しました。
だけど、思ったのです、僕は信じない。
親なんていらない。 こんな親、一生恨んでやると思った。
僕は祖母だけいたら、誰もいらないと感じた。
そして小学生になり、母親は男を作った。
その男からは、小学校に行かない僕に向かって父親ぶった行動をとった。
文句を言ったら、殴られた。
一体何のか、僕はわからなかった。 もう母も、その男も許せなかった。
どんどん僕の心は荒んで行った。
そんな時、祖母が痴呆になってきていた。
僕の拠り所の祖母が、僕を分からなくなってきていた。
とても悲しい出来事だった。
人が当たり前だと思うものほど、僕は持ち合わせて生きてこなかった。
世間の人が当たり前であること、両親がいること、毎日帰ったらご飯があること、学校の授業参観に親が来てくれること、体育会に両親が応援に来てくれること、
家族旅行に行くこと、年末年始に実家に帰ること、暖かい家庭があって、兄弟もいて、親戚も多くて、正月はたくさんの親族と過ごす。
そのようなことなど、僕には無縁であった。
僕は世間の人が持ち合わせていることのほとんどを、持っていなかった。
ただ、寂しさ、貧しさ、劣等感、悔しさ、世間、大人に対しての疑念
両親への憎しみだけは、持っていました。
とても心が貧しく、そして事実として、貧乏であったことは
今の僕の人間形成に大きく影響しているものと思います。
その後、突然の母親の蒸発、
親戚の勘当により、孤立することになってゆきます。
つづく。
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