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第四話 「福岡の中卒サラリーマン大家」の不動産投資物語 苦悩の独学不動産投資が始まる。

立ち寄った客先で見た、紙切れ一枚のマイソクに
数億円の文字。 

そしてフラッシュバックした
偶然とは思えない二つの記憶の再生。

きっと僕らは気づくかどうかを試されていたに違いないと感じた出来事。
そして不動産投資を志し歩むと決めた時。

義母を病院に入れるリミットもあり、もう僕らには
時間があまり残されていませんでした。

しかし一棟目までも、簡単には進ませてもらえなかった。
精神的にも、肉体的にも厳しい時を過ごしますが、そこには希望があったんです。

上を見る勇気を与えてもらった気がした。不動産投資で僕らは人生を変えるんだと強く念じました。

何をどうしたら良いか分からないけど、とにかくがむしゃらだった。

やるぞ!と気持ちを固めた僕は不動産投資の勉強を開始。
ネットでさまざまな記事を見ては、書いた人の思考を覗こうとした。
最も心の中で僕のスタイル構築に何らかの影響を与えていただいたのが
次のお二人でした。

健美家のコラム、特に赤井誠さん

楽待のコラム、安藤新之助さん


そして、行動を通して不動産屋さんに出向いたり、情報を仕入れに行く過程で、
本を一冊買ってみようと考えた僕は、イオンモールにある大きな書店に
不動産投資コーナーを見つけ幾つも書籍を手に取ってみますが
僕の感覚に合うものはありませんでした。

本棚には、こんな感じの表紙が並んでいたと思います。

大多数の不動産投資書籍には重要な事が、ほぼ書かれていないことに気づく。

ネットから拝借しました。 まさにこのような書籍ばかりで僕の知りたい内容がどの書籍にも書かれていません。

「サラリーマンでも家賃収入1億円」
「年収300万からの不動産投資」
「資産3億!高速不動産投資法」  
などの、誰でもできるような内容、そして派手なタイトルが多いことに
僕の中で疑問が起きた。

パラパラと見てみて、この著者は、どんな背景があって
不動産投資を始めたのか?僕みたいな、危機迫って始める人に
合うような書籍ってのは一体・・?!
誰一人として同じ背景はないから、そのような本は性に合わないと感じました。

そして、不動産投資がどのような仕組みで儲かり
物件選定、融資、金利、運営、売却、税金、への理解など
この事業の全容が全て網羅されているような書籍が一つもない。

一体これはどういうことなんだ?!

物語は著者固有のもの、僕には僕の物語がある、だからそのような内容は
必要ない。

そう感じながら、別の本屋さんに行くしかないのか・・
と思ったら、あったんです。一冊だけ、今の僕の学びにぴったりな一冊が。

これは初版で僕が実際に買って勉強した一冊。 現在の改訂版は下の品物です。
余計な物語は関係ない、事業の全容がわかりやすく書かれていた唯一の書籍。多分今でも。


この書籍は、一歳余計な著者の物語がなく、事業の全容がわかりやすく
書かれていた唯一の書籍でした。

そう、不動産投資の勉強に選んだ僕の書籍は、たったこの一冊だけでした。

普段僕は本を読まない。だから感覚感性で選んだ。
ただ、その感性というのは、全容を知りたいという一心だったから
この書籍は僕にピッタリだったんです。
中卒でも分かりやすかったという、そういう単純な話でもありました。


そして一冊の書籍とネットで、僕の不動産投資の勉強は始まったのです。
当然書籍は、専門的な理解が必要な部分もあり、読めても理解が深まらないのですが、この本で頭に入れていた内容は、活動に際して、どんどん理解出来て来たのです。

赤井さんや、安藤さんの記事も同じように、理解が深まってゆきます。
そして、物件検索を行い、実際に物件を見に行こうと思い、妻と行動を起こしてゆきます。

(赤井さんや、安藤さんの進捗に関する記事は、僕なりに心理状況などを自分に置き換えて考えて感じながら読んでいました)

まさにこのような物件を数多く妻と見学することにしました。ただ、当たり前の見学ではありませんでした。

物件を見るたび夢が叶う気持ちになってゆく。

サラリーマンの僕は、仕事中に物件を見にくことはあまりできず、
仕事から帰ってから夜中の3時くらいまで、本当に毎日毎日不動産投資の勉強を
行ってゆきました。

毎日物件検索をしていたこともあり、
「この物件は売れてないな」「値段が少し下がったな」「新しい物件が出たな」
など今思えば情勢を常に把握できていたと思います。

そして、机上の空論だけではダメなので、勉強から1週間程度経ち
妻と物件見学に出掛けるようになりました。
ただし、僕らの見学は深夜、夜の状態を見ることを重要視していたのです。

深夜の物件の状況把握は、地域の夜の情勢を知ることにもつながる。

夜は物件の管理の良し悪しがわかる、危険か安全か、その周辺の状況なども
夜は暗いから分かりやすいと妻が言うのです。
今考えても的を得ており、すごい洞察力だなと感じます。

そして物件を数多く見るたびに、人は住んでいるんだろうか・・・
階段が暗いな・・・ 僕ならこのように手入れするかな・・・
など経営を思い描きながら、見学をしていたとき
まさに自分が物件を持った気持ちになってて、まるで夢を見ているような
感覚になった記憶があります。

この時の感覚、もう今では思い出すことができませんが
とても重要な経験だったんだなって感じます☺️

恐る恐る初めての不動産の問い合わせ、融資でいきなり痛い目を見る。

そして、少し勉強も進んだところで、ある物件数棟を実際に内覧、内見しようと思って問い合わせを行なったのですが、業界用語も、ルールもあまり理解出来ておらず
不動産屋からは、冷たくあしらわれてしまいました。

きっと買えない客だと思われたのでしょう、一緒に行ってくれることもなく、
僕らは、資料をもらって、自分たちでいくつかの物件を見に行ってきました。

金融機関でも厳しい態度を取られてしまいます。

そして、当時、義母の病院代、月15万円以上のキャッシュフローが出る
物件のみを、自宅から近い金融機関に融資に持ち込見ました。
この時、買い付けも出さず、資料だけ持って行ったのです。(超初心者ですね💦)

すると、銀行員は窓口で、僕に向かって肘を付いて話かけてきました。(酷い話ですよね😅)
「中卒さん、あなた資産はお持ちですか?この物件買って運営に関して
どのように考えてますか?修繕箇所とその準備、空室が出た時などの
考えを教えてください」

見た目は完全に舐められた態度を取られたのですが
質問の内容に、資産は持っていません、現金30万円しかありません。
そして、運営に関してはしどろもどろ。。。当然、お断りでした。

その時、これは相当難しいと強烈に感じたのです。
僕は物件本当に買えるのか?!勉強してても、行動しててもまるでダメだ。
経験もない僕が物件を買うには一体どうしたらいいんだ?!

そう強く感じ始めた僕は、また恐ろしくなってきたのです。
時間もない、このまま夢物語で終わったら、本当に終わる・・・・

いや!沢山の買わなかった書籍の著者だって、
みな厳しい状況からの方もいるはず。
ネットで見かける不動産投資1年目に1棟1億なんて方もいる!
僕にも絶対できるはずだ! 必ず義母を助けて、僕らも人生を変えるんだ!!!!

心の中で、僕の中のハングリー精神に火が灯った瞬間でした。


1棟1億を目指して僕は意味もわからず邁進してゆきます。


しかし、そこからも苦悩の連続。
勉強を開始したのは2013年1月から、すでに2か月は経過していた時
自分ではダメだと悟った僕は、不動産会社からの融資付ができることを知り
数多くの不動産会社に猛アタックを開始します。

仕事が終わってからの勉強、物件検索と情勢把握、そして
妻との深夜の物件見学も行いながら、
まさに本当の意味での暗中模索の日々でした。

そのようなとき、義母さんの容態も悪くなってゆきます。
子の心の調子も同じくして下がってゆき
上司との対立も深まり、益々厳しい時を過ごしていました。

僕らは相当しんどくなってきた。
そして、何らかの突破口がないかを考えていた矢先、
不動産会社数社から、最も厳しい言葉を投げかけられました。
それは一体・・・・

第五話に続く。

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福岡の元中卒サラリーマン大家「続」不動産投資記録
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