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3年生 Let's Try1 Unit4 すきなもの❤

1 素語録■SUGOROKU 6月はしんどい

ようやく色づき始めた我が家のアジサイ

「五月病」とよく言われますが、私が小学校の先生をしていた時に結構しんどかったのは、実は6月だったように思います。学級開きをする春は、子供たちも、先生たちも心機一転前向きにがんばりますよね。でも、GWが終わり、そろそろ被っていた大きな猫の威力は薄れ、誰しも素の自分と向き合わざるを得なくなってくるのが6月頃だったように思います。この頃から、ぽつりぽつりといろいろなことが起こり出し(もうすでに土砂降り状態?!)、先生たちは対応に追われ、ちょっと凹んでくるのもこの6月。貴重な空き時間は…もちろん対応、給食中だって容赦なく対応!職員室にラップがかけられた給食を目にしだすのもこの頃あたりから(つまり、担任の先生は給食を食べる時間がない!)。先日同僚だった先生から相談の電話を頂きました。一昨年度から始めた「相談しま専科」という取り組みを、がんばって続けてくださっていたのはとても嬉しかったです。そして、そこに寄せられた子供からの相談をていねいに聞き取り、いろいろなトラブルの早期対応に尽力されているとのことでした。当時生活指導主任だった私は、今や担任が全てを受け止めて、全てを解決してく時代ではないと考えていました。子供がたくさんの大人に相談できること、話せる大人が時間を作って対応の応援をすること、担任も垣根を低くしていくこと、これからの学校に大切なことなのではないかなと感じます。一緒に取り組んでくれた専科の先生たちの意識も少しずつ変わってきて、「組織的な対応」の可能性が広がった取り組みとなりました。しんどい6月は、大人のほうが「6月はそんな時期。想定内!」と肩の力を抜いて、自分の不甲斐なさに落ち込んだり、まして子供を責めたりすることなく、誰かに愚痴ったりぼやいたりしながら心を整えていくのが一番かな。7月になったら夏休みだ!トンネルの出口は必ずある!”

2「すきなものを伝え合おう」#Let'sTry1 Unit4より 

このUnitから、本格的な外国語活動が始まる、という感覚がありました。なんといっても「I like~. 」は世界中に友達を作るための偉大なアイテム!と声高に熱く語っていたのを思い出します。(3年生くらいの子供は「そうなんだ!」と目を輝かせながら聞いてくれる)また、扱う単語が一気に増えてくるので、苦手意識をもった子たちが、疑心暗鬼?!的な表情になってくるのもこのUnitあたりから。知っている単語をたくさん使って自信をつけさせ、一つ二つ難しめの単語を入れると、不思議にも覚えちゃうのも中学年。テキストの語彙以外にも、ちょっと面白そうな言葉を探してみることをお勧めします。

(1)カラフル💛自己紹介BINGO #color

色の英語は子供たちは日常の中で使いこなしているので、安心してactivityに取り入れることができます。今回は、既習事項の復習を兼ねて自己紹介をしながら、
①友達や先生に好きな色を伝える
②友達や先生の好きな色を聞き取ってBINGOをする
という2つのactivityを同時に行うゲームを紹介します。BINGOを取り入れることで、point⓵伝えることだけでなく、相手の好きな色をしっかり聞く、という意識をもたせることができました。

【準備するもの】
カラーカード 
BINGOカード
探検ボード(バインダーでもよい)
色鉛筆(私は英語ルーム用に16セット常備していました)

【学習の進め方】
①まずは、カラーカードで色の言い方を確認
※gray、navy、light blue、light green、などちょっと難しそうで、すぐに覚えられる色をいくつか取り入れました。案の定、point②lightの使い方など、教えなくてもすぐに理解して「薄〇色」の言い方に応用することができました。
②次に自分の好きな色をワークシートに書き込みます。
point③BINGOがより楽しくなるために好きな色を2色選ばせる
point④英語を書かなくても英語の文章になるように工夫する

色を塗るだけで文章になるワークシート

③BINGOの表に、友達が好きと言いそうな色を既習の色から8つ選んで好きな場所に塗っていく。
④自己紹介のひな型を練習し、理解させる。
※Helloなどの挨拶、名前と好きな色程度でOK。
⑤先生の自己紹介を聞いて、BINGOのやり方を理解させる。
※先生の好きな色が自分のBINGO表にあったら、〇で囲む。
⑥隣の友達と自己紹介をしあい、BINGOを始める。
⑦2人目の相手は、学級の実態に応じて工夫する。
※机があった方が落ち着いて活動できる集団の場合は、先生が相手をその都度指定する。
※比較的友好的にスムースに活動できる集団の場合は、探検ボードに色鉛筆を入れて、歩き回りながら自己紹介BINGOをすると、より主体的に活動ができる。
⑧reflectionタイム
※BINGOできた数を英語で聞く。BINGOの数だけでなく、好きな色を伝える英語の自己紹介の言い方を理解し伝えることができたか、友達と好きな色を伝え合うことができたか、そして何より楽しく友達と活動することができたか、この3つのポイントを示し、一人一人振り返りをさせる。
※コメントで書いたことを発表・共有させ、point⑤振り返りの書き方を指導する。
point⑥好きな色だけでなく、他のことも紹介したいと書く子が出てくるように、何気なくそれらしきことを先生がつぶやきながら書かせる

実際に、好きな〇〇シリーズを3つ取り入れて、改めて長めの自己紹介をしあった年もありましたが、Unitが長くなってしまいちょっと苦しそうな空気感を感じたので、ほどほどに。

(2)すき?すきじゃない?どっち?ゲーム

これは、ペアで好きか?好きではないか?を尋ね合いながら、自分の意思を伝える表現になれるゲームです。今回のゲームでは、Yes, I do. No, I don't. を瞬時に、正確に判断させるために、point⑦好きか、好きではないかがはっきりするものを選択肢に選ぶことが大切です。また、Do you like this?の表現を教えることで、point⑧難しい単語を覚えなくても this が代わりになってくれるという便利さもマスターさせておくと、この先かなり使えます!

【準備するもの】
いろいろなイラストが描かれたカード(ペアの数分)20枚程度
※板書用フラッシュカードで一斉にやってもよい。

【ルール】
①ペアの真ん中に裏返して重ねた状態でカードを置く
②1・2・3!で一番上のカードを一人がひっくり返す。
③ひっくり返した子が相手の子に「Do you like this? 」と尋ねる。
④尋ねられた子は「Yes, I do. 」「No, I don't. 」をすぐに答える。
※初めは、Yes、No、だけになってしまう子が多いが、ここはていねいに指導したい内容。
⑤交代で行う。

♪BGMは少しアップテンポの曲がオススメ。

(3)世界に一つ!オリジナルrainbow を紹介しよう #color
1学期はUnit4までと計画していたので、学期のまとめのニュアンスも含めて、作品作り(先生からのコメントも書いて、英語ルームの廊下の掲示板に保護者会時に合わせて掲示)を行いました。

個性を認め合う視点でも取り上げ方はいろいろ

好きな色を4色選び、その色を使って世界に一つだけの自分だけの虹を作ります。虹は7色といった大人の固定概念ではなく、自由に描かせるとこれまた面白い個性的な表現ができるのも「3年生の素敵」の1つ。一色ずつ塗る子、タイルのようにモザイク柄のように塗る子、グラデーションをつけながら塗る子、唐草模様みたいに自分でデザインを考える子、とにかく想定していなかった面白いオリジナルな虹が出来上がります。両サイドの雲のところには、1学期の振り返りと2学期に頑張りたいこと(英語に関して、を必ず伝える)を書かせて、一人ずつ好きな色とコメントを発表させました。

このUnitは、すきなものを伝える表現に慣れさせることと、相手を意識させる活動になること、を大切にしたactivityを考えました。point⑨「外国語活動は楽しい!」だけでなく「英語が分かるようになってきた!」を実感させることがこのUnitではとても大切なことだと感じます。


すき?すきじゃない?どっち?のカードはただいま作成中。できしだいアップしますのでお待ちください…。

ぜひ、お近くで頑張っていらっしゃる先生方に見ていただけるようお声がけいただけると嬉しいです。

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